多分世の中が【ハッピー☆ハロウィーン!】とか言ってお祭り騒ぎに興じている頃、僕は独り山陽自動車道をぶっ飛ばして広島に向かっていた。
何故かというと、幼馴染の友達から夜釣りに誘われたから。やはり仕事柄、昔なじみと会う機会はやはりめっきりと減った。このチャンスは乗っておきたい。
つーことで僕も仕事があったのだが、その辺をやっつけて馳せ参じたという訳である。
https://www.hiroshima-kankou.com/spot/5549
初めて行くスポットで勝手が分からなかったが、イカとアナゴが釣れるとのこと。
だから夜光ハリとエギ、おまけにブレードがついたルアーを持って行くことにした。
さて、久方ぶりの出身地での釣り。今日はその実釣ルポである。
満潮潮止まりからのスタート。
ポイントはここ。
渋滞だの買い物だのがあって、現地に着いたのは満潮時刻ピッタリ。ちなみに新月だったので大潮であり、水位はかなり高い。
既に友人が待っており、成果を訊くと、アナゴが2匹とウミタナゴが1匹釣れていた。(写真はこの時釣ったのとは別だけど)
https://www.zukan-bouz.com/syu/%E3%82%A6%E3%83%9F%E3%82%BF%E3%83%8A%E3%82%B4
活性としては悪くないのかもしれない。
しかし潮止まりともあり、しばらく渋い釣りになる気がしたので、のんびりと支度することにした。
餌は青虫。おまけで砂イソメ。遠投はせず、20mくらい沖を探ってみた。するといきなり友人の連れがアナゴを仕留め、テンションは急上昇!
言い忘れたが、今回は4人での釣行である。
しかし、そこかしこに船を固定するロープが沈んでいるらしく、トータルでみれば根掛かりが頻発。ロストも多く、仕掛けが急速に減っていく。
波乱の釣りになる未来が見えてきた。
希望。
場所移動を繰り返し、深夜0時になる頃には、良さげな防波堤に僕たちは居た。
そこにはなんと、30cmくらいのセイゴが何匹か泳いでいたし、イカの墨跡も大量にあった。
てか、なんならアオリイカの姿も見えた。嫌が応にも期待は高まる。
気温は10度前後。正直滅茶苦茶寒かったが、そこはグッと堪えて粘ることにした。
大体釣り番組なんかでは、こういう時こそ待望のヒットが出て盛り上がるものだ。それを拠り所として。
・・あまりにも弱いそれとは、分かっていたものの・・・。
絶望。
2時間後。僕は友人と話し合っていた。「何も釣れないから移動するか休憩するかしよう」と。
そう。アタリは2時間で一つも無し。引き潮に動き始めてから水位が激減し、魚の姿が0になってしまったのだ。
―ということで呉に住む友人の家で、仮眠とか休憩とかをすることに決めた。
チャージ。
でも、せっかくだからということで、アナゴとかウミタナゴの調理をすることに。アナゴは上手いこと三枚におろしたし、ウミタナゴは刺身にした。
身がやや水っぽくて刺身には不向きだなと感じたが、天ぷらにしたらきっとウミタナゴは美味しい。そう思う。
午前4時になったあたりで、小一時間仮眠を取ることにした。結局友人が寝坊して5時半起床とかになったんだが。
余談だが、この1時間半、僕は一睡も出来なかった。
起きれなかったらどうしようというプレッシャーとか、やたら耳をつくテレビの情熱大陸とかが気になってどうにもダメだった。
結局はそのおかげで、僕は目覚まし役という役割を果たせたのは別に良いことなんだけどね。
リトライ。
朝マズメ。再び大芝島に渡る僕たち。
魚影こそ見えないが、遠くの方でバチャバチャいってるし、期待はできる。
正直もうまぶたが重たかったが、グッと堪えにかかる。タイムリミットは満潮であるAM9:40。実質4時間あるかないかの勝負。
さあ、釣れてこい大物よ!僕たちの竿を持つ手に力が入った。
AM11:00のお話。
僕は家にいた。ゴロゴロしながらポテチ喰いつつ、録画したイッテQを観ていた。
え?
釣りはどうなったのか、だって?
結論を言うと、フグを全部で6匹くらい釣って終わった。
夜は気付かなかったが、フグの数がエグい。餌が無事で帰ってくることがない。
しかし、ま、唯一の救いを言うと。
これ、コモンフグという種類で、実は初見。魚種を増やせたのである。残りは67種。良い流れである。
総起床時間は23時間ちょい。20代半ばであるが、もう5年くらいオールが出来ていない。
する必要もないのだが、体力の低下なのか、いささかの寂しさも感じる。
でも、久々に友人とも会えたし遊べたし、良い釣行だったのに変わりはない。
大芝島。次に来るなら夏にキス狙いだな。秋にイカを狙いにきても楽しいかもしれない。
そろそろ厳寒の時期。行けるうちにあちこち行っておきたいものである。