俺のぬし釣り

山口と広島をメインに、102種類の魚を釣るべく我流釣りをエンジョイしまくるブログ。(たまにキャンプにもいく)

僕はあらゆる水産物を賞味したい。~お前はどっちだ?~

最近の休日は、天気が荒れたり、連休がなかったりする関係で、釣行は渋りがちだ。

 

これは、天気と僕の意欲が回復するのを、ただただ待つしかない。

 

一方、別の楽しみが出てきたのもまた事実。

 

最近の休日は、とりあえず何かしらの魚を買ってきて、やたらと凝った料理を作るようにしている。

 

結構リフレッシュにもなるし、できたメシも、ちゃんと美味い。

こうしてネタにもなるから嬉しい。

 

そして今日。

僕は無性にアジが食いたくなった。

だから僕は、アジで晩飯を作ると決めた。

 

ただ、問題点が一つだけ。

今日は日曜日。つまり、港が開かないのだ。

「アジの在庫、まだあるかな?」

 

不安とかその辺とかをとりあえず懐にしまい、僕はスーパーへと繰り出したのだった。

 

 

  

そして出会う。

 

 

着いてみて僕は愕然とした。

アジが一匹もない!のだ。

よく見れば、アジのタタキは大量にある。

 

在庫はあったが、全て調理されたということだろうか。

確かにアジのタタキは美味いから、売れ筋だよな。

 

となれば、何を買って帰ろうかな、と。

 

カサゴ4匹とかメバル4匹みたく、やたら数の多いパックはあるのだが、さすがに手が伸びない。

 

そうこうしていると、とある魚が丸々一匹、メバルの横にちょこんと売られているのに気付いた。

 

その魚とは、『アブラメ』。

アブラメとは地方名だが、つまりは『アイナメ』のことだ。

 

おいおいマジか。

レアな魚じゃないか。

高級魚じゃないか!

 

そう思うや否や、僕はその魚をレジへと持っていくのであった。

 

お前はどっちだ?

 

 

コイツだ。

 

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改めて思う。

お前、本当にアイナメか?

クジメじゃないのか?

 

まず、高級魚の割に、値段が安すぎる

鮮魚部とは、目利きのプロ集団だ。

 

赤字になりそうなこういう間違いをするかというと、ちょっと微妙である。

 

少し調べてみた。

『あぶらめ』が、クジメもアイナメも総称するのなら別に問題はない。

 

しかし、検索してもヒットする語句は、『あぶらめ』が『アイナメ』と同意だということを示すものばかり

 

つまり、クジメとあぶらめは別ものだ。

・・・とは言っても、やはり値段がおかしい。

安すぎる。

 

・・・お前はどっちなのだ!!

僕はアイナメとクジメの判別方法を基に、ちょいとチェックしてみることにした。

 

ここを見よう。

 

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取りだして、横たえてみる。

実を言うと、この時点で、こいつはクジメだと分かる。

値段が値段だから、クレームとかはしないけど。

 

見るべきはただ一つ。

尾びれだ。

それは、並べてみると分かりやすい。

 

左がクジメ。

右がアイナメ

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クジメの尾びれはアーチを描き、アイナメの尾びれは真っすぐ揃う。

 

何なら、体色も全然違う。

上がクジメ、下がアイナメ

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クジメは黒っぽい色、そして、

アイナメの方が明るい色になる・・という傾向はある。

 

あと、口の形を見れば分かるという。

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クジメの方が細口なのだとか。

正直、尾びれと体色だけで判別はできる。

 

ま、クジメと確定したけれど、食ったらどう感じるかは、正直僕の問題である。

 

ということでまずは 何より、調理!

 

捌いてみると。

 

 

カサゴの仲間ではあるが、身の感じはカレイっぽい。

特に輸入物のソレに似ている。

 

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骨は頑丈で、三枚おろしそのものは、し易かった。

そしてすべてを刺身にしてみた。

 

アニサキスを斬殺できるよう、できる限り薄く。

いるかどうかは知らないが、あの痛みはご免である。

 

さて、そうしてできた刺身を一口。

 

悪くない味がする。

前評判のクソみそ加減程の不味さは、全然感じなかった。

 

ただ、磯魚特有の臭みが少し気になった。

生で食べるのは、最善策ではなさそう。

 

となれば、まず一品は炙りに決定。

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あえて焦げ目がつくまで炙ってみた。

 

そしてもう一品は、とあるサイトを参考に、ユッケにしてみた。

そのサイトは、記事の最後にURLを貼る。

 

つーことで、クジメの炙りとユッケの完成である!

(炙りがかなり見切れているが)

 

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感想としては、絶対にひと手間を加えるべきだというのが第一だ。

 

炙れば臭みが消えて、シロギスに近い味がした。

雰囲気、少しだけ脂の少ないキス、というのに近い。

 

ユッケにしたら、はっきりと美味かった

ニンニクと生姜の力で臭みが飛び、良いところだけが残った感じだ。

 

『味が数段落ちる』だのなんだの、悪い謂れをするクジメだが、決して不味いとは感じなかった。

 

調理法を工夫すれば、美味しく頂けるのだ。

 

クジメ料理に加え、前回からカチコチに冷凍していたアラカレーも解凍し、完食。

かなり有意義で、満足な時間を楽しめた。

 

終わりに。

 

 

これで残りは96品目。

 

ぶっちゃけ、このシリーズはかなり楽しくやれている。

数が増えれば、このブログの大きな柱にもなってくれそうだ。

 

暖かくなれば、釣りにも行けるだけじゃなく、市場などの魚の顔ぶれが変わる。

 

そういうところを歩くと、きっと楽しいのだろう。

そして、また何かを閃くのだろう。

 

楽しい未来を想像すると、ワクワクする。

でも、可能性の中に生きていたら、いつまでも何も出来ないだろうなぁ。

 

そんな深いことを思いながら、明日の準備にかかる僕。

3月は、連休が無い。

 

無いったらない。

どうしようも、ない。

 

―どっか、出かけたいなぁ・・・

 

※ユッケのレシピはこちらを参照しました。

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