俺のぬし釣り

山口と広島をメインに、102種類の魚を釣るべく我流釣りをエンジョイしまくるブログ。(たまにキャンプにもいく)

チヌやアジだけじゃない。実は隠れた【大シロギス】の名所!!『山口県防府市小茅漁港』

今日は、山口県防府市西浦にある『小茅漁港』を紹介する。読み方は知らないんだけど、多分「こかや」か、「こがや」。

 

そもそもここは、防府市の釣り情報に必出というレベルであり、知名度はそこそこ高い。

 

ここはイカで有名なスポットで、シーズンとなればあちこちにイカの墨跡を見かけるほどだ。(アオリイカコウイカがでる優れたポイントらしい)

 

そしてクロダイも良く釣れるらしく、コマセをバコバコ打ち込み、高そうな磯竿で仕掛けを振り込む人もまた多い。(50㎝近くのそれが釣れる瞬間もみた)

 

初夏には夥しいコノシロの接岸もあり、海岸がコマセにまみれる時期もある。とにかく魚種に事欠かないスポットである。

 

しかし、ここは僕が思うに、シロギス釣りでもかなり面白いし、そしてかなりアツい場所である。

 

事実、シロギス狙いで釣行して、ボウズだったことは一度もない小潮でも、潮止まりでもそれは同じだ。

 

なのに、ここで同様の釣法を試している方を、今まで見たことがまるでない。実に勿体ない。

 

だから、釣り方・ポイントをメインに、今日はここでガッツリと述べていく。

 

  

釣り場の概要。

 

赤で丸をしているゾーンは、主にクロダイ狙いの方が多い。確かに、岩がゴロゴロしていて、適度に砂地で、なるほど生息があるのも頷ける。

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また、秋口になるとカワハギが出るため、それを狙う方もまた多い。

 

赤丸で囲んだ防波堤の下は、色々な魚の隠れ家となる柱・イカダ・岩が多く、岸壁にも貝や藻が多くへばりついている。

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そのため、コウイカの幼体やアミメハギ、アナハゼ、ボラ、セイゴも生息しており、魚種が賑やかな波止であるとも言える。

 

内湾の海底は泥が多めの砂泥であり、キビレやアナゴがたまにヒットする。

 

 

さて。

 

今回紹介したい、シロギス釣りの絶好のポイントとなるのは、以下で示した岩礁帯付近である。

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ここは藻が時折生えている程度の砂泥底が広がっているらしく、根掛かりが回収時を除いてほぼ皆無なのが嬉しい。

 

本当はテトラポッドの上からを推奨したいのだが、なにぶん足場が悪い。

 

砂浜に降りても十分釣りにはなるので、安全面や同行者を考慮の上、釣り場を選定していただきたい。

 

では、次に、メインターゲットたるシロギスの釣り方を述べる。

 

ズバリここをこう攻めろ!

 

まず、遠投は不要だ。先に示した位置で、時間帯を問わずアタリが出ている。

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アタリのほとんどは置き竿時ではなく、仕掛けを巻いている途中、或いは止めた直後に集中している

 

基本は5秒でリール1回転程度のスピードで棒引きをして、たまに止める程度のアクションで事足りる

 

置き竿にしていても釣れなくはないが、クサフグやメゴチ、最悪ウミケムシの餌食になってしまうことも多い。

 

そして、餌。

 

青虫でも砂虫でも釣れるが、圧倒的に砂虫の方が、食い付きが良い。ただ、チロリや本虫は使ったことが無いので、そちらを使ったら違いが出るかも。

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針の大きさはシロギス針の9~10号程度がオススメだ。アベレージがやや大きいので、小さい針にし過ぎると、フッキングし辛い。

 

では、最大でどれくらいのサイズが出るのか?昨年秋には、23㎝のシロギスを含めた大型が出た。

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また、つい最近も夜釣り(小潮の干潮満ち始め)で、5匹ほど出ている。サイズも悪くない。

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全体としてのアベレージは、15~18㎝くらいであろうか。天ぷらに一番しやすいサイズである。刺身でもいけなくもない。(個人的には火を通した方が美味いけど)

 

次は時間帯について。

 

シロギス全体の傾向なのか、ここの特色なのかは分からないが、数を取りたい場合も、サイズを取りたい場合も、早朝が良いと断言できる。

 

夜と朝を比べると、サイズも数も食いもまるで違うためだ。実際、23㎝のそれは朝8時くらいに出ている。

 

そんな小茅での釣り方をまとめると、2~30m程度の沖を、砂虫を使い、ゆっくりとリトリーブ。これだけで良い。

 

強いて難点を挙げるとすれば、アタリが不思議と散発的で、2桁もギリギリになることが多いくらいだろうか。

 

さて。

 

本当は手放しで称賛し倒したいほどだが、一応マイナスポイントも書こうと思う。それは、ここでも『危ない魚』が釣れてしまうということだ。

 

このポイントで釣れる注意すべき魚。

 

基本的に仕掛けを砂浜まで到達させれば、あまり危険生物は生息していないと思われる。

 

しかし、環境的に、アカエイが生息していても何らおかしくはない

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/ja/b/bc/Akajei.jpg

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釣竿を放置していたら、こいつがヒットして、竿ごと持っていかれたという話も聞く。やはり、手に持ち続けるほうが色々よさそうだ。

 

また、岩礁帯付近まで丁寧に探ると、ハオコゼがアタックしてくることも多い。

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出来ればプライヤーなどを使用して、背中のトゲ(強い毒)は避けるようにしたい。

 

口周りにも棘が生えているため、飲み込んでいたらラインごと切った方が楽である。

 

そして、季節限定のヘンな生き物になるが、『ウミケムシ』という厄介者もいる。

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今まで数回釣ったことがあるが、その全てが春先~初夏にかけてである。シーズンなのだろうか。

 

こいつの厄介なところは、毛に刺されると、猛烈にかぶれる点だ。しかもこの毛は割と硬く、タオルさえ貫通する。

 

ただ、放置していれば勝手に針を吐き出してくれるので、釣り上げた後は放置する方がベター。間違っても触ってはいけない。

 

とはいえ、置き竿で5分以上放置していた時などにしか釣れないため、常に巻いていればコイツのリスクと無縁でいられる。

 

一応、そういうのもいるのだということは、頭に入れておいた方が良い。

 

・・・ということでウダウダ書いてきたが、最後にここにおける推薦のグッズを紹介しておこうと思う。

 

おすすめグッズたち。

 

まず、テトラポッドの上か砂浜という二択なので、釣竿を立てかけるところがほとんどない。

 

ということで、三脚はマストである。値段はこだわりを捨てると3000円以下で買える。できれば長さを調整できるタイプが良い。

 

竿についてはシーバスロッドで十分だし、なんならエギングロッドでもまったく不自由なく遊べた。

 

価格も、3000円~5000円のそれで十分だ。アウトレット品を狙えば、10000円の価格帯が半額になっていることもあるのでオススメ。

 

次にリール。間違っても3000番以上のゴツい型は不要。手返しが重要な釣りなので、重いものは不向きだ。(持っていて疲れる)

 

色々考えると、2000番~2500番くらいが妥当である。リールは正直無数にあるので推薦し辛いが、とりあえず僕はダイワのレブロスが好きだ。

 

ラインも、アタリの取りやすさや飛距離の出やすさを考えると、PE0.8号程度がオススメだが・・。

 

同時にライントラブルも激増するので、自信が無ければナイロンを巻いておこう。2~3号で十分だ。

 

また、一定距離で色が変わるそれを使っていると、ヒットレンジを探りやすくなる。参考にしてみてほしい。

 

オモリについても付記する。

 

ジェット天秤がメジャーといえばメジャーだが、どうにもこの度の釣りには重すぎて不向き。

 

ということで、僕がかつて『神器』とも評した、チョメリグを推しておく。

 

竿にあった重さを選んでいただいて構わない。どの大きさでも、求められる以上の距離がでる。

 

それが手に入らない、或いは価格がネックな時は、自立式の天秤が良い。

 

巻くだけ、或いは放置しているだけで仕掛けが漂うようになっている設計なので、もはやマストアイテムとも言える程だ。

 

最後に、針。とりあえず9~10号(12号までは大丈夫だと思うけど)くらいの大きさが適切。

 

 

僕は以下のシリーズが大好きであり、かつ釣れる。実績がある。ということで列挙しておく。

 

この辺で道具を揃えれば、この釣り場において、難儀することは無いと言える。

 

備考。

 

アクセスについては、一応車が停められる広めのスペースがあり、行ってみたけど大混雑!ということは稀だ。

 

ただ、そのスペースからシロギスのポイントまでは、3分程歩くことになる。

 

そのため、持ち運ぶ必要がある道具は、絞った方が良い。できれば、クーラーボックス+ロッドケース程度に纏めたい。

 

余談だが、この波止の手前にも小さい防波堤があり、そちらでもシロギスが出ないことは無い。(ただし釣果は劣る)

 

終わりに。

 

最後になるが、この場所のシロギスは、経験則から初夏~晩秋にかけて釣れ続けることが分かっている。

 

時期が後ろになるほど数は減るが、同時にサイズが上がってくる。色々と楽しい釣り場だ。

 

自信を持ってオススメできる、貴重な釣り場の一つである。山口県在住であったり、またこの近辺に用事があったりする方は、是非是非訪れてみてほしい。

 

※その他山口県の釣り場情報や、実釣レポートはこちら↓

pochihiko-inunosuke.hatenablog.com

 

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