前回の記事で、釣りに関するカレイの情報を色々とリサーチした。
pochihiko-inunosuke.hatenablog.com
ここで終わったら目的のはき違えも甚だしいので、今日きちんと釣行に繰り出してきたですよ。
ということで導入もそこそこに、その実釣記録をつらつらとまとめていこう。
場所や釣法などについて。
Googleマップを見ていたら、こういうよさげな防波堤を見つけた。(近くの温泉に行ったとき、露天風呂からも見えた)
この場所は少しだけ調べてみると、何かしらの釣果が紹介されたことはなさそうだった。つまり、実績はない。
実績がないのは、単に誰もここでやったことが無いからか、それとも、何かしらの事情で釣りに全く不向きだからか。
しかしその辺のリスクを受け入れた上で釣果を手に出来れば、新たなホームグラウンドの開拓につながる。僕はこういうのが好きだ。
さてさて。マップを見るとわかる通り、海底は完全なる砂地っぽい。黒く見えるのは海藻だろうと推測。
今日は中潮(っぽい)のもあり、水深は問題ないと判断。前回の記事でまとめた条件は揃っている。
で。場所を決めたら、次は釣法を考えねばならない。
比較実験をしたかったので、以下のように差をつけて釣り具を用意した。
①エギングロッド+2500番のリール(ダイワのレブロス)+チョメリグ12g
餌:バイオワームとアオイソメ(太目)
②シーバスロッド+3000番のリール(これまたレブロス)+立つ天秤14gくらい
餌:アサリむき身とアオイソメ(太目)
餌から紹介する。
アサリを買ったのは(この写真には無いけど)、ネットや論文などで、カレイに有効だと書いてあったから。実験的意味合いが強い。
で、このバイオワームは何なのかというと、本虫の入荷がなかったがための代替策である。
大事なのは強い臭いであると釣り本に書いてあった。臭いで寄せて、青虫の動きで食わせるイメージだ。
餌はこういう風に差をつけるとして、投入後もせっかくなので変えてみた。
①の竿は、5分ごとに誘いを入れる。(砂埃を立たせるイメージで、鋭く少しだけ糸を巻く)
②の竿は、投入後に10分待った。ひたすらひたすら待つと決めた。
さてさて。説明はこの辺りにしまして。次からいよいよ実際の様子を書いていく。(使った釣り具は最後にまとめてリンクを貼っておきます)
実釣。
朝マズメを狙うため、日の出の30分前に釣り場へ到着。
風がめちゃんこ強かったが、気温はちょうどいいくらいで、手がかじかむこともなし。コンディションは悪くなさげ。
釣り場前景。足場が悪いのがちょっと怖かった。
また、風が強めに流れるので、仕掛けが横に流れて大変だった印象もある。
さて。
作戦通り、投入後は5分程待機。巻く。反応は無い。まぁそうだよな。カレイは粘りの釣りだものな。
で、次のタイミングで、①の竿を確かめたとき・・・。
ブルブル
っと小刻みなアタリが出た。正直、『フグかなー』と思うくらいのささやかなアタリ。
巻いてみると、めちゃ重い。『でかいフグかなー』と、ぶっちゃけ思った。
回収してみるとびっくり。平たくて大きい何かが寄ってくるではないか!
ということで、26㎝のマコガレイであった。一投目で本命が出るとか、人生初レベルなんすけど!
なお、アサリはサイズ比較用に置いているだけ。見事にアオイソメへアタックしていることが分かる。
釣りあげたときの様子はこんな具合。朝マズメが始まってすぐくらいの時間だった。
気になるのは、岸から15mくらい先の地点でヒットしたことだ。思ったより、足元の方が水深があるのかも。
とかなんとかで興奮しながら、2投目をキャスト。ちなみにこの時点で、針から外れまくるのにイラつき、アサリを使うのは止めた。
すると、今度は置き竿にして数分後に、グインと竿がしなる。アワせると、確かな手応え。
ココ!めちゃくちゃ良いじゃん!
釣りあげるとコイツであった。バイオワームにがっつり食いついている。
ちなみに、これは先ほどのマコガレイとは別種。側線がとてもはっきり出ているので、イシガレイではなかろうか。(小さかったのでリリース)
この辺りで、寒さも眠気も忘れて、興奮モードに入った記憶がある。
しかし、日が昇りきってからは、アタリは完全に途絶えてしまった。
時たま餌がかじられるくらいであった。ただ、バイオワームがぼろぼろになっていたので、多分クサフグだと思うのだが。
次にアタリが出たのは、潮止まり20分前くらいの時間。これまた、岸ぎりぎりを攻めていた折にヒットした。
こちらもマコガレイ。やや小振りであったが、完全に針を飲み込んでいたため、持って帰ることに決めた。
・・・その後は完全にアタリが途絶え、餌も取られなくなり、沈黙の時が流れることに。
一応引き始め30分は粘ったが、アタリは0。僕はそそくさと撤収を決めた。
分析。
振り返れば、以下の点が特筆事項かなと。
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アサリへのアタックは0。マコガレイは青虫にアタックし、イシガレイはバイオワームにアタックしていた。
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バイオワームの効果は絶大だった。本虫と比べてどうかというのは、比較しないとわからないけど。
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アタリは放置中も、誘いをかけた直後も、どちらもあった。
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アタリが集中したのは、朝マズメ時か、潮が止まる直前。
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ヒットはすべて岸から20m以内。
このセオリーは、この釣り場だから通じるのか、それともカレイ全般に通じるのかは微妙。
だが、とりあえず新しい釣り場の開拓には成功したといえるので、僕としては万々歳の釣行であった!
その後。
もちろん調理までするですよ。
メニューは色々と考えたが、唐揚げと刺身にすることとした。
まずは、調理の過程で、胃の内容物を調査してみた。ほとんどが砂か、消化されて判別のつかない何かであったが・・・。
気になる何かがあった。僕はミル貝か何かの幼体ではなかろうかと思う。
カレイの食性を考えるヒントになるかもしれない。ま、活かし方は今全く閃かないけれど。
ということで調理はこんな風に終わった。
包丁がうんこ過ぎてエンガワを取り切れなかったのが悔しい。(だから刺身にした方の骨も揚げた。写真撮る前に食べたけど)
んで、以下食味の感想。
意外や意外、刺身は正直釣った魚の中でトップクラスに美味かった!
なんだろう。ヒラメの淡白さと旨味をそのままに、あのシャキシャキした歯ごたえを柔らかくした具合。
カレイの刺身はカレイの刺身だと形容するしかない気がする。それくらい独特で、そして美味であった。(腹側の方が美味しかった)
唐揚げはもう鉄板である。高温の油でじっくり揚げてやったので、骨までバリバリ食えてこれまた美味!
完食後はきちんと合掌し、カレイに感謝を捧げることも忘れていない。本当にありがとう。
まとめ。
事前リサーチの効果はてき面だ。いい加減な経験則や、当てずっぽうで挑む前に、情報は必ず調査しよう。
僕はそれで大きな恩恵があった。
そして釣行に行くたびに、仮説を検証を繰り返し、分析し、新たな仮説をまた作る。正直魚釣りは、このループが楽しいと僕は思う。
なので、僕は次回行くとすれば、以下のテーマを検証したい。
①本虫とバイオワームの比較実験。
②超遠投と岸寄りの比較実験。
準備。釣行。フィードバック。すべてが楽しい1日であった。
あ、そうそう。
これでめでたく、久しぶりに魚種を増やすことに成功した。(ちなみに前回増やしたのは3か月前)
マコガレイとイシガレイを加え、残りは53種類。このブログの目的は、『102種類の魚を釣る』ということ、何人覚えているだろうか。
なお、マコガレイはそういえば初の食レポだ。ついでにこちらも増えて、残りは74品目となった。
一石何鳥になったのか。費用としても、時間としても、対効果の高い今日であった。
めでたしめでたし。
※2015年も似たようなことをやってました↓
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