今日は仕事だったし、明日も昼過ぎから仕事だ。なので、帰宅したらゆっくりする予定だった。
・・・だがその計画は、潮見表を見たら吹っ飛んだ。
ピンと来ないだろうが、この日は大潮。しかも、仕事終わりで速攻行けば、満潮引き始めのホットタイムにカチ当たることが出来るのだ!!
これはもう、行くっきゃない!
仕事が切れた瞬間、僕はスーツジャケットを釣り用のウェアに着替え、一路防府へ向けて車を走らせるのであった。
ターゲットと釣り場。
釣り場は、いつもの小茅漁港・・・・・ではなく、その手前の名も無き波止に決めた。
かつてここでセイゴを釣ったことがあり、またクロダイの生息も期待できるので、一挙両得で魚種を増やすのが狙いだ。
(その時のヤツ。ざっくり7年前の釣果!)
で、餌は安定の青虫。仕掛けは安心の『ボウズのがれ』。
そして今回は、新シリーズのこんなのも用意してみた。↓
さて。こんなもんで、状況説明はオシマイ。以下、実際の釣りの様子をまとめてみる。
@名も無き波止。
着いてみると、人っ子一人いなかった。まぁ、寒いし、夜遅いから、当然なのかも。
今回は上記の地図の通り、波止の先端へ向かった。実はここ、常夜灯があり、イカやアジの熱いスポットだったのだが・・・。
まさかの常夜灯、消灯!
止む無し。ヘッドライトの明かりだけで戦わねばならない。尚、今回は以下の画像の通り、2方向に分けて探ることにした。
―釣り始めて5分くらいで気付いたのだが、ココ、異常に潮の流れが速い。足元でザッパンザッパンいってるし、遮るものもないし、すげーコワイ。
振り返ると、ところどころ濡れていると分かる。つまり、波が堤防を時折越えてくるということだ。
こりゃ危ない!
滞在時間20分で、僕はここからエスケープした。
次なる目的地。
遠出はしたくなかったので、安定の小茅漁港へ移動。
何となく、いつもの角っこは封印すると決めて、とりあえず上記の地図の赤ピンらへんに陣取った。尚、常夜灯は、こっちサイドには無い。
すると、超テンションが上がる光景がそこにあった。
15~20㎝くらいの魚が、夥しい数、堤防のキワに群れていたのだ!!
(撮ろうとしたが、案の定失敗。茶色い線っぽく見えるのは、全部魚!)
興奮しながらボウズのがれをキャストする僕。しかし、全然ヒットしない。なんでやねん。
ワームに変えても、ブレード付きのルアーに変えても、反応は無し。10分粘ったが、全然ダメ!
こういう時は、気持ちを切り替えるに限る!
ってことで、少しだけ釣り座を移動し、この2つのエリアを探ってみた。
少し寒くて気が萎えてきたので、投げたらひたすら放置という作戦にした。(餌もほっとんどかじられてなかったし)
ーそしてざっくり10分後。
ふと港の外側を探っていた竿を巻いてみると、ゴツゴツという引きがあった。速攻アワせ、ワクワクしながら回収!2020年初は、なんだ!?
まあまあのアナゴであった。うそん!?冬でも釣れるのかよ!
針をガッツリ飲んでいたため、止む無くシメて、クーラーへin。これは、テンションが上がる!
そしてふと内湾を探っていた竿を見ていると、なんか竿先が動いているのに気づいた。
ゆっくり2~3回しなり、そしてー大きく引き込まれた。
これもアワせると、なんと再びアナゴが登場!しかしこちらは残念ながら、取り込む際にバレてしまった。
そしてこのアナゴのバラしをもって、完全にアタリが沈黙。身も心もキンキンに冷え切って、何なら辛くなってきたので、大体23時頃納竿とした。
巨大な群れの正体は一体何なのか?
で、だ。
仕掛けを仕舞って帰ろうという段階で、とあるおじいさんに話しかけられた。
爺『釣れますかの』
僕『アナゴだけですねー』
爺『ほうかほうか、ここ最近は瀬戸内海も釣れませんで』
僕『いやあ、ココに何かが大量に群れては居るんですけどね・・(群れをライトで照らす)』
爺『ふーむ・・これはきっとエソの子じゃろうて』
http://jca-nagetactics.info/shikake_eso.html
僕『エソ・・?』
―こうして画像を見てみると、確かにフォルムがそっくりである。魚の切り身やキラキラ系のルアーで釣れるらしい。
・・・・。
明日、エソだけ狙いに行こうかなぁ・・・・。居ると分かってるなら釣りたいし。
ただとりあえず、正体を知ることはできたので、そこは良かった。尚、そのエソ(多分)は、こんな広範囲に、夥しい数群れていた!
今度釣るときは胴付き仕掛けかなぁ。まぁ、そん時はそん時か。
納竿後のお楽しみ。
ということで釣果。(この構図の写真、何枚目だろう)
何かお腹が膨らんでいるので、もしかして抱卵してるかも、と少しだけ期待。
そして包丁を入れると・・。驚くべきものが腹から出てきた。
釣り針だ。キス針は僕のだが、あと2つは違う。サビ具合からして、結構長い間飲み込んでいたのではなかろうか。
魚の生命力と、食欲の強さに少し感動さえ覚えた。
さて。
今回はシンプルに、身を刺身に、骨を唐揚げにすることにした。
無理矢理おろして皮を引くと、身の質はとてもメンタイに似ている。
加熱処理されていないアナゴの血はワンチャン食中毒になっちゃうらしいので、とにかく流し、とにかく拭いた。
そして出来上がり。
我慢できず、写真を撮った直後に、手でパクりといってしまった。
エンガワにそっくりなコリコリ感。あっさりした味わいの中にある、脂の旨味。
つまりこれは、文句なしで大変美味な評価に値するお刺身だ!
チェーン店では難しいだろうが、個人営業の居酒屋とかで食えないかなぁ。これ、すげぇ好きなんだけど。
尚、最高の肴を得たこの日のお酒は大変美味で、つい飲み過ぎちゃったことは付記しておく。
終わりに。
ということで、2020年初釣りは、まさかのアナゴスタート&大量のエソとの遭遇というエピソードであった。
普段行きまくってる防波堤でも、思わぬ出会いがあるものですなー。
今年もこんな感じでぽつぽつ釣りに出て、ボチボチ記事にまとめていくので、暇な時のザッピングとしてぜひお読みいただければありがたし。
では今日はこの辺で。