前回の記事を書いてから、僕の心には引っ掛かるものがあった。
pochihiko-inunosuke.hatenablog.com
確かに野草を実際に食って、美味いだの不味いだの言ったけど、それは一面に過ぎないのではないか?天ぷらで食ったら不味いだけで、他のやり方なら美味いんじゃないか?なにより、たった1つの面だけ見て、コイツはダメだとかいうなんて、男として小さくね?などなど。野草ひとつで、僕の心は大鍋の中で煮込まれるスープのごとくかき回されていた。
ならば、別のやり方で、もう一度野草を味わったらぁ!
前回から約3ヶ月、僕は再び野草と向き合うことを決めた。
そして、調理して、皿に盛りつけて、咀嚼して味わうという賞味の仕方も、大きく改めることにした。それが、今回思いついた、「飲む」という方法である。
野草を飲む形にするには、ミキサーでジュースにするのも考えたけど、多分お腹を壊すのでやめた。お腹を壊さず野草を飲む方法・・・。考えて3分。天啓がきた。
「お茶にして、飲めばいいじゃん!」と。
決意してからの行動は早い。
早速身支度を整えて、僕は意気揚々と野草を摘みにでた。が。
暑いからあまり散策できないし、季節はすっかり夏だしで、前回採れた野草がほとんど見つからない。
結局、30分粘って見つけたのは、ヨモギ、タンポポ、スイバの3つだけだった。
ツユクサとオオバコには期待していたんだけど、まぁ仕方ないね。実験という要素も強いから、むしろ3種類で丁度いいかもしれない。
とかなんとか言い訳しながら、とりあえず採取した野草は天日干しにした。
イメージだが、乾燥した茶葉にお湯かけて、しばらく置いたらお茶になると僕は思っていた。ということで、それに則ることに決めていた。今思えば、無知にもほどがある。
そして夜。すっかり乾燥した野草を前に、僕は意気込んでいた。
「今日こそ本当の味をみてやるぜ!」
まずは鍋で適当に湯を沸かしておく。
待ってる間に、皿の上にざるを置いて、お茶を濾す網の代わりにした。
で、乾燥した野草を細かく千切ってからざるのなかに入れて、そこにお湯を投下。
5分待ってから、ざるを使って野草の残骸を取り除き、お茶のみをいただく。
というルーティンで今回は行った。
ざるにヨモギを入れて。
お湯を入れて、待つ。
5分後。ほんのり緑がかってる。適当な割には、抽出できてるやん!
よし、飲んでみよう。いただきまーす。
うん。くせぇ。
ヨモギの独特の臭みが、あますことなく溶けだしてる。くせぇ。
体には良さそうであるが、刺激臭が強めで、正直おえってなってしまった。
気を取り直して、タンポポ。
写真撮り忘れたけど、5分待っても無色のお湯だった。
飲んでみたけど、これまた無臭。僅かに鉄の味がしたけど、多分鉄でできたざるのせいだと思う。
ただ白湯を飲んでるのに同じなので、飲みやすくはあった。
なんか違うという思いはあったけど。
最後、スイバ。
葉っぱがデカいからちょっと期待。
抽出。なんか細かいゴミが浮いてる!
意を決して飲んでみた。
ん?ほんのり酸っぱいぞ?
天ぷらのときには感じなかったのにな。不思議な一面を垣間見た。
美味しいかどうかでいえば、「別に」と言わざるを得ないけど・・。
ここまで結果が見事に散々だと、僕もちょっとやけくそになる。
ということで、3種全部をブレンドしてみた。
多い。
よし、これで何かが変わるはず。
ぐびっとな。
うん、くせぇ。薄めのヨモギ茶ができただけであった。
残したら勿体ないので、泣きながら飲み干した。何の苦行かと思った。
とりあえず現時点では腹痛はないが、明日はどうなるかわからない。
なんとも不安なお茶会であった。
まとめ。
ここまで不味いということは、僕の作り方が多分マズいということだろう。
もっと量を増やすとか、もっとしっかり天日干しするとか、改良点はたくさんある。
あるけど、僕のモチベーションがない。今度また野草モノをしたくなったら、きっと別の食べ方でやると思う。
一応念を押しておきますね。
マネ、したら、ダメ、ゼッタイ。
当方では責任を負いかねます。マジで。