外道という釣り用語がある。元々は仏教の言葉で、仏教以外の教えのことらしい。
そこから転じて本命以外の魚のことを「外道」と呼ぶようになったらしい。なんと仰々しい名前なんだ。
さて、本命以外の魚が外道なのであれば、正直世の中外道だらけである。
だからこそ、僕は本命一本の釣りよりも、多くの種類の魚に出会える釣りの仕方の方が好きであったりする。
ということで今日は、いよいよ釣りシーズンが最盛期となってきた最中、「これ釣れたら割とすごいよ」的な魚を3匹ほどご紹介しようと思う。
自由研究にぴったりかもしれない。それでは続きからどうぞ。
アイナメ
いきなりこれを外道扱いとか何お前、と言われそうな魚ではあるが・・・。
正直僕はアイナメを本命として釣行したことは一度もない。理由は、とにかく数が減ってしまって、釣りにくくて仕方ないから。
冬の投げ釣りでたまたま引っ掛かるとか、その程度でしか出会えたことがない。
40cm以上のサイズも極稀にいるそうだが、1地方で年数匹しか出ないというデータを聞いたことがある。もはや伝説である。
これを狙って釣りたいのであれば、僕は本虫か地ケビ(砂ゴカイ)を用いた投げ釣りをオススメする。
岩礁帯を攻めることになるので、予備の針はたくさん持って行っておこう。ちなみに今の時期は小ぶりのサイズが多く、冬は大き目のサイズが増えてくる。
シャコ
http://www.miegyoren.or.jp/fisheries-in-mie/uopedia/syako/
魚ですら無くなってしまったが、まだ子供の頃にシャコを一度だけ釣ったことがある。
餌は青イソメで、丁度夕マズメの時間帯であった。
海底が砂泥になっている防波堤にて、仕掛けを長時間(30分以上?)ほったらかしていたら食い付いていた。
引きもクソもなく、ただ重たいだけ。特に子供心に興奮することは無かったが、それから足掛け約20年、まだ2度目のキャッチは無い。
もし釣り上げることがあったら、珍しいことなんだなと是非実感して頂きたい。
ヤマノカミ
なんかすごい神々しい名前で、釣り上げたらバチが当たりそうではあるが・・・。
水がきれいな清流に生息する、ハゼみたいな魚である。僕が住む山口県であれば、秋吉台周辺に生息しているらしい。
何故これを推すかと言うと、名前のインパクトに尽きる。実際のサイズはいいとこ20cmと小ぶりで、何がどうして神なのかは、僕も意味がわからない。
ぬし釣り64にも登場しており、その際は小魚やミミズで釣ることができた。
流れがゆるやかで、かつ川幅が3m程度の小川の、ゴロタ石(沈んだ丸い石)周辺を玉ウキで探ってみると釣れる・・・かもしれない。
終わりに。
本命を釣ることが全て!
そういう方もいると思うが、僕はやはり数多くの魚に出会えてナンボ派である。
嬉しいことに盆休みに突入したので、魚種を増やしにどこかへ凸してみようかなと考えながらも、あまりの暑さに尻込みが止まらない、そんな現状である。
熱中症には、超気を付けよう!