家の近くに水路がある。
これを川と呼ぶか何と呼ぶかは、定義次第でどうとでも変わるので、今回はどうでも良いこととする。
さて。
散歩がてらこの水路に沿って歩いていると、多くの魚が生息していることに気づいた。
既にこのブログに登場した魚であれば、オイカワとフナ。まだ釣っていないものであれば、恐らくモツゴ、そしてカマツカ等。
身近にこういう優れたスポットがあるものの、どうして僕は手を出してこなかったのか。
単純に、ここはアパート群の中を流れているため、釣りなんてしようものなら確実に変な人と思われるから―というのが大きい。
しかし今回は、暇だったのと、最近釣りに行けていなかったのと、金が無いのといった要素が重なったため、この水路を攻略することにした。
以下、その記録である。
釣り場のコンディション。
水深はざっくり30~60㎝くらいである。
水路とはいえ、カナダモが繁茂し、種々雑多の魚も生息しており、かつハグロトンボやギンヤンマの姿も見られる、自然豊かな場所である。
ただネックなのは、流れがとても速いこと。水深30㎝程度のエリアに練り餌を落とし、着底までにかかる時間と、流される距離を測ってみた。
大体、5秒で底につくものの、着水地点から50㎝以上流されてしまった。
恐らく、ウキ釣りは極めて相性が悪い。ということで、これらの状況を鑑みて、以下の仕掛けで挑戦した。
タックル。
なんてことはない。
中継ぎ竿の竿先側に、1号のハリスを直接結束した。大体長さは、竿と同じくらい。
そして袖針の中でもかなり小さいものを選んだ。(確か2~3号)
針の5㎝上くらいにやや重めのガン玉を付けて準備完了。つまり、ミャク釣りと呼ばれる釣り方を採用した。
尚、餌は冷蔵庫から何故か出てきた、昔使ってそのままの練り餌を使うことにした。では、次に実釣の様子である。
釣法。
しばらく水路沿いを歩くと、カマツカが泳いでいるのが見える砂泥底エリアを見つけたため、そこに仕掛けを振り込んだ。
ガン玉をハリ近くにつけたおかげか、一応底は取りやすい。だが、どうにもカマツカは、練り餌にアタックしてこなかった。
代わりにアタックしてきたのは、大量の小魚(ハヤ)。大きさは2㎝くらいなので、ヒットするはずもなく・・・。
その地点では、ただ餌を付けては投げて、取られ続ける時間を過ごしただけであった。
ということで場所を移動。ちょっとした橋があるところを選んでみた。
かなり分かりづらいが、こんな様子。実際は、このキワに5㎝程度の魚が大量に居た。
ここで粘ること10分くらい。ようやく、竿にブルブルっという小気味よい手ごたえが伝わる。
上げてみると、見覚えが無い魚であった。
恐らくタナゴであるのだが、前回の謎タナゴ↓とはまた別種っぽい。
これは儲けた。ということで、このタナゴをもって納竿とした。これで魚種は56種になった。
まとめ。
帰宅してから、少し考えてみた。
仕掛けの全長とかは丁度良いと感じたが、エサ取りの猛攻をどう躱すかが鍵となりそうだ。
特に、姿を何匹も見たカマツカが獲りたい。貴重な魚種候補である。
ということで、次回は練り餌を硬くするとか、小さいミミズを付けてみるとか、何かしらの工夫をしたうえでリベンジする予定である。
近所の水路であっても、戦略次第で魚は釣れるし、心がけ次第で楽しい。
最初に他者の目が気になる的なことを書いたが、そもそも人は他者にあまり興味がない。
旅の恥は掻き捨て。魚さえいるのなら、臆することなく釣りに挑んでみてほしい。
では今日はこの辺で。