以前作ったこの料理の評判が、何故か良い。
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『作ってくれ!』『美味しそう!』という意見をそこかしこから頂いている。
確かに、実際美味だったのは間違いない。デビラカレイの出汁の旨さは、今思いだしても少しよだれが出るくらいだ。
―この成功を受けて、最近僕に変な趣味が増えた。
それは、『ダシ取り』である。何だそれはという話なのだが・・・。
例えば、和風だしにおいて、コンブや鰹節、煮干しはもはや鉄板だ。僕ももちろん好きである。
しかし、本当にそういったものだけが、その身に旨味を秘めているのだろうか?と僕はふと疑問に思った。
「ひょっとしたら、ダシにすれば輝く魚、他にもいるんじゃね?」
この疑問を確信に変えるべく、僕は小銭を握りしめて、スーパーへ向かうのであった。
本日のだしの素。
平太郎という魚が売られていた。しかも2割引き。平太郎とは地方名であり、正式和名は『ヒイラギ』である。
https://zukan.com/fish/internal244
なんか表面がしっとりしていたので、網に並べてみた。
そして、バーナーで炙ってみた。香りは何というか、濃い目の煮干しに近い。
後は、沸騰したお湯にドボン。(大体1ℓくらい)ここから5分程度茹でてみた。
その後は、布を被せたザルに注ぎ、小骨とか残骸を除去。出汁だけを抽出する。
んで、漏斗を使い、ペットボトルに移して完成。
見た目がものすごく豚骨に似ている。香りはやっぱり、煮干しを強めた感じ。
では、肝心の味はどうなのか?
―強めの煮干しの味が、やっぱりする。海産の味をここまで濃く出来るとは、何というか不思議な感覚であった。(無論美味い)
今、これは冷蔵庫にきちんと保存してある。色々な料理に使えるので、僕としては非常に気に入っている。
例えば、昨日はこれで肉じゃがを作ったし、今後はこれを使ってシーフードカレーをこさえる予定である。
スーパーに行くと、ダシを取りたくなるようなものは結構並んでいる。目線を変えれば映る印象も変わるものだ。
いつかは何の出汁と何の出汁を混ぜたら、どう美味くなるのかを事細かに考察してみたい。
一応断っておくが、僕はラーメン屋等に転身する気はさらさらない。趣味の範疇には留める。
―そう言えば、この平太郎購入時、僕はもう1種類魚を買っている。
それは、『バトー』。
これまた地方名であり、正式和名は『マトウダイ』である。
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国が国なら購入魚として扱われる。淡泊で癖が無く、かつ歯ごたえも丁度良い。フライにすると絶品だ。
しかし油を使うのが面倒だったので、あっさり目のソテーにしてみた。
青じそドレッシングとの相性が抜群である。これはアリだな!見てくれはなかなかパンチがあるけれども。
ということで、台風と大雨で引きこもっていたこの数日だったが、ちゃっかりこっちで数を増やすことに成功した。
これで残りは83品目。(ヒイラギとマトウダイ)
調理方法といい、紹介するグッズといい、なんか独自路線を進み過ぎている気もするが、まぁいいだろう。
それでは今日はこの辺で。