俺のぬし釣り

山口と広島をメインに、102種類の魚を釣るべく我流釣りをエンジョイしまくるブログ。(たまにキャンプにもいく)

投げ釣りの実績がないところで投げ釣りしてみた令和元年。 ―宮島・包ヶ浦編―

広島出身であることの知名度がそこそこ低い中元です。西村キャンプ場で出てくる場所の2割くらいは、見たことか行ったことがあるくらいの広島っ子なんに。

 

さて。ついこないだ、広島県の誇る観光スポット・宮島へキャンプに出掛けてきた。場所は、フェリーの発着港とは真裏にある、包ヶ浦というところ。

tsutsumigaura.com

 

観光街ではないため、人の数は比較的少なめ。(キャンプ客はざっくり3~40名くらい居たけど)

 

このエリアは、僕がちゃんと調べてないだけかもしれないが、あまり釣り情報が上がらないところでもある。その神ロケーションにも関わらず、だ。

 

となれば、ここをカッチリと調査したくなるのが釣り人のさが

 

同行者が釣りを熱望したのもあり、それに乗じてここを開拓することに決めた。以下、その詳細レポートである。 

 

  

釣り場情報。

 

今回はここを釣り場とした。宿泊したケビンからは、徒歩5分程度。

 

波止というにはあまりにも細い突出部、その右側を陣取った。

 

尚、潮位は『若潮』で、時間帯はざっくり満ち始め2時間後からのスタート。風はほぼ無かったが、いつ雨が降ってもおかしくない空模様だった。

 

そして海の様子はこんな具合で、やはり時期的に海藻が多い。

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ここを上手くかわさないと、キスが潜む砂泥底は探れないし、手返しも悪くなる。第一印象は、ちょっと難しい釣りになるかなぁと、そう思った。

 

では次、釣法について。

 

釣法。

 

メンバーは僕を含めて3名であり、全員が投げ釣りを、そして一人がそれに加えて穴釣り(ブラクリで岩の隙間を探る)を行う、という内容だった。

 

僕は個人的神器チョメリグを発動し、とにかく遠投してどこにヒットゾーンがあるのかを探ることとした。(他二人は各自好きなように釣り開始)

 シロギス狙いに絞っていたので、とりあえず砂虫を8号のキス針2本ともにセットし、投下した。

 

時系列レポート。

 

釣り始めて30分程度は小雨がパラついていたものの、そこまで気にならなかったので続行。

 

ただ問題は天候より海底。投げすぎても、手前過ぎても大量のアオサが引っかかり、釣りの大きな障害となった。

 

大体エリアで言うと、このゾーンは海藻だらけで投げ釣りには不向き!

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こちらの波止は、とりあえずシロギス狙いとして、得策ではないっぽい。

  

こんな風に開始20分くらいでテンションがだだ下がっていると・・・。

 

このタイミングで、Fが何とダイナンギンポを穴釣りでGET。ちなみに餌はふっとい青虫。(※その時の写真は、撮り忘れのため無し・・)

https://zukan.com/media/leaf/original/003966.jpg?width=832&height=624&type=resize

 

https://zukan.com/media/leaf/original/003966.jpg?width=832&height=624&type=resize

 

誰かが釣りあげるのなんて初めて見た。大潮の日の潮だまりでグネグネ泳いでる印象しかない。

 

大きさは25㎝くらいあった。良型の部類なのには違い無い。この一匹で、全員の士気が大きく高まったゾ!

 

―だが、そこからは釣果を上げられぬまま約30分が過ぎ・・・。そして、恐れていたことが起きた。

 

雨が土砂降りとなったのだ。注意報くらいは出るであろう降水量で、流石に我慢できず。

 

そのため僕ら一行は、一旦屋根のある所に撤退。このときもう一人の同行者(以後S)が寒すぎるという理由で宿所へ帰還してしまった。

 

アメダスとにらめっこしながら、雲の流れを見つつ、『このまま撤収かなぁ』と考えていたが・・・。

 

15分待つと気にならない程度に小康状態となったので、僕とFの二人で釣りを再開した。

 

今度は作戦を変更し、左側の突出部に向かう。右のそれに比べてやや細く、大人2人でもちょっと狭い。

 

Fはここを穴釣りで。

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僕はここを投げ釣りでアタックすることにした。

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結果、それが各々大当たりの結果となったのだ!

 

開始から20分も経たない内に、Fはソイとカサゴをバンバカ釣りあげ、僕は立て続けに良型のキスを3匹釣ったのだ。神様ありがとう。

 

特にFの釣ったカサゴの巨大さには驚いた。もはやちょっとしたアコウのような大きさで、30㎝近くはあったのでは?と思う。

 

ただ、この頃から体はキンキンに冷え、また雨もシャワーの如く降り始めたので、流石に撤収の運びとなった。

 

ということで初日の釣果はコチラ。

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短時間に二人で、しかも実績が無い場所で獲った結果としては、もはや花丸が貰えるレベルである。

 

その後BBQで一緒に焼いて食べたのだが、味の感想や細かい釣法は、最後にまとめて書くことにする。

 

さてさて。

 

実はこの釣行で餌を使い切ることができなかったので、翌朝もう一度釣りに繰り出してきた

 

時刻は大体AM10:00頃。

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天候は完全に落ち着いていて、曇り空なのにむしろ暑いレベルだった。

 

防波堤についてみると、前日アタックした右の防波堤に人が4人ほどいた。そのため必然的に、左の波止をチョイス。

 

ちなみに潮位は『中潮』で、今回は引き始め2時間後の釣り開始となった。

 

前日の反省を活かし、まだ不発のSにはこの辺りを攻めさせた。

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画像で見るとハッキリわかるが、ここは上手い事海藻がなく、砂泥底である。オモリを引いた感覚でもわかる。

 

で、Sが2分程置き竿にしていると・・・。ガガガッと竿先を叩くようなアタリが入った。

 

ワクワクしながら巻き上げてみると、20㎝と15㎝くらいのキスがダブル!であった。

 

これで同行者が全員安打となった。正直企画した身としては、自分が釣れるより遥かに嬉しく感じる。

 

―ただその後はエサ取りに悩まされる結果となり・・・

 

僕がネズミゴチとクサフグを獲り、Fがソイをちょろちょろ追加したのを最後に、針と餌を全て持っていかれてしまった。

 

針ごと無くなっていたので、恐らくクサフグの仕業。アタリそのものは続いていただけに、ちょっと口惜しい結果である。

 

だが結果はやはり上々。(ソイはリリース)

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30分くらいしかいなかったが、極めて満足度の高い釣行であった。

 

このエリアで釣りをする際のポイント。

 

まず、左の突出部に行くべきだ。それが無理なら、いっそ砂浜からキャストをするべき。

 

丸で囲んだ大体この辺は、本当に海藻だらけで釣りにならない!(ただし穴釣りは別)

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また、フルキャストをしても何故か海藻が返ってきたので、おススメの地点はやっぱりざっくりここら辺である。

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長さで色が変わるラインを使って、その日のヒットゾーンを把握するのが吉。僕もこんなのを巻いている。

色だけ見ると、岸から20mくらいの地点にアタリが集中していたのが分かった。ただこれは、日によって変わる可能性大。

 

餌は、青虫も砂虫も特に違いは無し。強いて言えば、キスの大型は青虫によくアタックしていたかも。

 

次。キス全般に言えることだが、やはり誘っている最中か、置き竿にした数秒後にアタリが出る

 

ただ感覚値ではあるが、僕は以下のように感じた。

 

巻いている途中にアタリが出る→~15㎝くらいのサイズ

 

置き竿にした数秒後にアタリが出る or 置き竿中にアタリが出る→~20㎝くらいのサイズ

 

 

この違いの理由は、大きくなると好奇心や食欲より警戒心が勝つからだと、個人的には考えている。

 

実際、25㎝以上の大キス狙いなら、夜釣りで本虫一本掛けの置き竿!というのが鉄板の戦略だし。

 

数を取るか、サイズを取るか。釣り場や目的に応じてここはいくらでも変わるので、各自調整してほしい

 

また、僕はキス針の8号を使っていたのだが、アタリとフッキングの回数が全然比例しなかった

 

恐らくアベレージサイズが大きいのだろうと思う。針が小さすぎても、ヒットはしない。

 

初めから10号程度を使えば良かったと、今ちょっと後悔している。

 

ちなみに穴釣りの爆釣ポイントはこの辺である。

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Fが釣り尽くしていなければ、まだまだここに潜んでいるのではなかろうか?

 

ラクリを大量に用意して、攻めてみるのも一興である。

―で、味は?

 

勿論、釣ってから味わうことも忘れない。釣った魚の内、例の魚の味を紹介するシリーズが始まってから食べてないものを紹介していこう。

 

ダイナンギンポ

 

見た目のグロテスクさと、身が少なそうな見た目から、ちょっと博打だった魚。

 

捌いてみると、身の質はウナギにちょっと似ていた。ただ、筋肉質なところはちょっとウツボっぽくもある

 

その後は炭火で焼いて、塩コショウで頂いた。小骨が多くてちょっと食べ辛かったが・・・。

 

少しぷりぷりした肉質と、クセのない白身。脂もきちんと乗っていて、これは確実に美味い部類に入る

 

ついこないだ食べたパンガシウスにちょっと似ていた。つまるところ、身の質はウナギに近い何かがあるのかも。

 

骨がゴツいので三枚にもおろし易く、僕個人としてはコイツは好印象であった。

 

ムラソイ

 

カサゴに似ているが、体色が違うところなどで判別可能。味はというと・・・。

 

これまたカサゴにそっくりだ。焼いたからかもしれないが、カサゴと本当に違いがわからないレベル。

 

ただ、心配されていた磯臭さは0だったので、ロックフィッシュの中でも食味が良い部類に入るのではなかろうか。

 

願わくは煮つけか唐揚げにしたかった・・・。そんな淡白なお味が特徴。

 

ネズミゴチ

 

最後はこちら。キスの仕掛けを2分程度ほったらかしてたら釣れた。外道にカテゴライズされるが、味は良いとされる。

 

これもまた、見た目の珍妙さとは反対に、淡白でクセのないほろほろとした食感で、優れた天ぷらネタだと感じた。

 

ネズミゴチだけ単品で頼むことは無いかもだが、天丼に乗っていたら結構嬉しい。わかりづらいが、それが僕の覚えた感想だ。

 

終わりに。

 

今回は意図したワケじゃないものの、釣り場の開拓に成功したと文句なくいえる活動であった。

 

釣りの面白さと難しさを両方学べた、有意義な時間。GWのスタートダッシュは上々である。

 

釣った魚の種類は増やせなかったが、食レポの方はこれで残り70品目。Fくんありがとう、それに尽きる。

 

実はここまでで文字数はざっくり3800字。長くなったので、目次をもう一度載せておく。

 

  

まだまだ続くGW。『宮島で釣りをしてみようかな・・』という同志に役立つことが書けていれば、僕としては幸甚である。

 

 

日帰りでも、納竿後に観光街をぶらぶらすれば、投資に見合った満足度は得られるだろう。

 

ちなみに島まではフェリーを使い、車ごと渡ることが可能

 

受け付けが少しわかりづらいが、基本空いているので待たされることなく乗船できる。

 

さて。

 

意識していたワケじゃないが、平成最後と令和最初、両日釣りをすることができた。後になって振り返れば、どことなく感慨深い。

 

累計20万HITもいよいよ5月には届きそうだ。まぁ、この数値を1か月で出す人に比べれば、鼻で笑われるレベルだが・・・。

 

令和になろうと、僕なりの方法で、釣りを中心に自然を楽しむ術を発信できればなと思う。

  

―という、珍しいちゃんとしたあいさつで〆とする。それでは今日はこの辺で。

 

※その他広島での防波堤釣行シリーズはコチラ!

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