昨日今日と、実に久しぶりの連休であった。これは満喫せねば損。
ということで後輩を1人誘い、計画もちゃっちゃか作り、防府へ釣りに繰り出してきた次第。
場所は、過去の記事で何度か紹介した小茅漁港。
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ターゲットはもちろん、シロギスだ!
途中立ち寄った釣具屋によると、普通に釣果情報は出ているらしく、期待は上限しらずのうなぎのぼりだ。
しかも日の出はAM6:00で、満潮がAM9:40頃、しかも大潮と、コンディションが最高過ぎる状況。これは、釣れない方がおかしい。
ということで、この日の釣行はどうなったのか?以下、ちょびっと久しぶりの、実釣記である。
到着~朝マズメ。
後輩と合流したのは、大体AM5:30頃。朝マズメを狙いたかったので、早起きと言うより夜更かしのレベルで集合とした。
空は薄明るく、紫立ちたる雲が細くたなびいていた。春はあけぼのじゃないが、秋の夜明け空も、風情があって面白い。
そんな中車をかっ飛ばしたのだが、当然交通量はとても少ない。法定速度を守りながらでも、目標としていた時刻を大幅に巻いて到着となった。
ということで、今日の作戦をご紹介しておこう。
①餌は砂イソメ一択。シロギス針9号で、広く探っていく。
②仕掛けは放置か、巻いて数秒止める、の繰り返し。
③テトラポッドの上からではなく、砂浜から探っていく。(危ないから)
④満潮になったら撤収。(つまり釣る時間は大体4時間)
という具合だ。後輩もズブの素人というワケじゃないので、ある程度は各々勝手に釣ることに決めた。
さて。なるべく現地ギリギリに駐車し、荷物もコンパクトにまとめ、釣り座へ移動。
到着後は、こんな感じのロケーションに陣取った。
遠くの方でエギングをする人や、サビキをする家族連れ、そして恐らくチヌを狙う釣り師が見える。のどかだ。そして心が浄化される。
まず序盤は過去の成功経験に則り、岩礁帯のヘリを強気に攻めることとした。
僕がそうして釣り竿を放置していると、後輩から歓声が上がる。
『なんですか、これ?』
なんと!一投目からカワハギが出た。サイズは極めてかわいらしいが、実は僕、まだコイツを釣ったことが無い。素直にうらやましい。
純粋に魚が好きな彼。成人しているのだが、まるで小学生の如く、スマホで写真を撮りまくり楽しそうであった。僕も不思議と嬉しくなった。
そこから次々と、彼にフィーバーが訪れる。
クサフグ。
(写真を撮り忘れたけど)ヒガンフグ。
これらを立て続けにランディングしていた。ちなみに彼の作戦は、ひたすらの棒引き。案外それでも釣れるもんなんだなと、勉強になる。
ということで、朝マズメはいわゆるエサ取りが乱舞する状態であった。本命の姿は未だ見えず。とはいえ、釣れないわけないじゃんという余裕もまだ、ある。
ということで釣りは、大きな期待と、ほんの少々の焦りと不安を乗せ、早くも後半戦に突入していくのであった。
~満潮まで。
水がいよいよ増えてきた。だがそれに比例するように、なぜだか根掛かりが増えてきた。
僕も後輩も、数個のオモリをロストし、針の残弾も急激に減っていく。まさかの妨害だ。
恐らく、この砂浜地帯は、ざっくり2~30m先が砂利地帯・海藻地帯になっている。
運悪く、砂に半分埋まったような大きめの石に引っかかると、針をロストしてしまう。そんな展開であった。
―そんな中、僕にもやっと1匹目が出た。
クサフグだ。(写真を撮り忘れたので、さっき載せた写真を拝借)
普段ならがっかりだが、引きが楽しくてちょっと嬉しかった記憶がある。
更に日が高くなってきた。油断すれば、持ってきた荷物が海に浸かる勢いで、潮位が増えていく。期待は高まるが、なかなかシロギスが出ない焦りも、ある。
実は、この写真を撮った辺りで、竿の取っ手側が浮くレベルの強烈なアタリがあったのだ。
しかし巻いてみると、何故かガッツリ根掛かりしており、オモリごとロストしてしまった。いったい何だったのだろうか・・。
そんな僕をさておき、後輩はとても楽しそうだ。
かわいらしいキュウセンを追加。
マダイかチダイの稚魚。(ちなみにこれは僕も釣った)
釣る魚釣る魚の種類が違うため、本命が出ていないにも関わらず、彼のテンションは高かった。連れてきた甲斐があったかな。
その後、僕は全ての仕掛けを根掛かりでロスト。AM9:30には納竿とした。後輩も、最後に綺麗さっぱり餌を盗られ、ある意味後腐れなく納竿。
本命は、ついぞ出なかった。ここまで好条件なのにと、悔しさより疑念が勝る。考えても考えても、よくわからない。
―でもま、楽しかったし、これはこれでいいか。朝日を受けて煌めく水面を見ていると、そんなちっぽけな考え事は、一瞬でどうでもよくなった。
後輩が買ってくれたコーヒーをぐいっと一気に飲み、爽快な気分で僕たちは釣り場を後にするのであった。(お礼に、アイスを買ったことは付記しておく)
分析。
では、一体シロギスはどこに行ったのだろうか?
多分だが、まだ水深の浅いところをフラフラしているのではと思うワケで。
個人的な感覚だが、もう少し気温が下がらないと、確かに小茅ではシロギスが出ないような気がする。
シロギスらしきアタリが無かったわけではないので、0ではないのだろうが、絶対数が少なかったのではないだろうか。
まだまだ夏真っ盛りなら、秋穂の方にまで足を延ばした方が吉かもしれない。
終わりに。
とはいえ、今日は色々な魚種に出会えてよかった。僕が釣ったわけじゃないので、残り魚種に変動は無いが・・。
何というか、初心に立ち返れた気がする。色んな魚に出会えるのが嬉しかったあの頃。釣りにハマっていった頃の原体験。
そういうのを学べたという意味で、有意義な釣行であった。
めでたし、めでたし。