最近ふと気づいた。20代前半の頃と比べて、ここ数年の僕の方が、ボウズになる可能性が極端に低く、また本命を獲れる確率が格段に高い。
ヘンな話だが、これは釣りが上手になったということではなかろうか。(釣りの上手い下手はどこまであるのか、正直よくわからないが)
―となれば、思い当たるフシを振り返ることで、釣りが上手になる方法を何とか言葉で表現し、かつ体系化できそうである。勿論、手前味噌なのは承知の上で。
ということで今日は、釣り歴20年を超えて、やっと成長を実感できたポンコツアングラーの僕が、それに必要と思う要素について解説する。
それは、『勉強』・『実践』・『経済力』。
以下、それぞれの説明を論じる。
釣りもまた『勉強』した方が良いです。
これを言うと気が滅入るかもしれないが、やはり釣りが上手くなるには『勉強』ありきだと感じる。
僕は魚も釣りもそもそも好きなので、『勉強している』という実感こそなかったが、最近の自分を思い返すと、僕はやはり『勉強』をしている。
とはいえ、そんなに難しい話ではない。簡単にまとめると、勉強すべきは以下の2点。
① 魚の生態
② 釣法
だけである。言い換えれば、『釣りたい魚は昼行性?夜行性?餌は何?定番の釣り方は何だ?どこで釣れる?』くらいは調べましょうという、そんな話である。
この手の情報はネットを漁ればいくらでも出てくるが、まとまった情報源で手っ取り早く吸収したいなら、『釣魚図鑑』を買ってしまおう。
ということで、15分程度で問題ないので、釣行前は軽い予習をするようにしよう。そのリターンは、圧倒的に大きい。
道具にいくら掛けれるかという『経済力』も、『腕』といえるのです。
順番が前後するうえ、正直やるせない話なのだが、釣りの腕は道具の性能に比例する。僕はどうしてもそう思う。
例えば、釣具屋の一角に投げ売りしてあるリールを使えば、いくらプロでもライントラブルは増えるし、ルアーアクションにも難儀するだろう。
だが逆に、素人でもン万円の道具を集めれば、性能を引き出せずとも『釣りの上手さ』はアップすると言える。
僕が思うに、持ち主の技術×道具の性能=腕である。性能の数値が高ければ、最後に出てくる腕の数値も高まるのは、当然な話。
というワケで、これからも釣りに打ち込む気があるのなら、10000円の壁を超える道具を1つ買っておくのはアリだと思う。
僕自身、フリームスを初めて使ったときと、一万を超えるエギングロッドを初めて使ったときは、その性能に感動を覚えた程だ。
ぶっちゃけあまりハマらなければ、すぐにメルカリかなんかで売ることで、ダメージは減らせる。あまり気負わないのが大切かなと。
―ちなみに、この経済力は、最後に述べる『実践』にも大きく関わる。
例えばいくら船釣りが上手くなりたかろうと、船に乗る金が捻出できなければどうにもならない。それは遠征も同じである。
僕もカジキを釣るという夢を叶えるためにトローリングの経験を積みたいのだが、一発一発に掛かる金がデカすぎて、しり込みが続いている。
これは何も金をもっと稼げという暴論ではなく、他の支出を削り、釣り具や機会に投資するという覚悟の話である。
意外と盲点な『経済力』、時には意識を向けてみてはどうだろう。
頭を使いながら『実践』しよう。
最後は、自分が学んできた『知識』を基に『仮説』を立てて、それに見合った結果が出るか否かを考えながら釣りをしよう。
―言い換えれば、『ちゃんと勉強した通りにやったら釣れるかどうか』を確かめに行くのだ。
『クロダイは夜に分があるから、夕マズメ以後に満潮が来る日に行ってみよう』
『ここは情報が少ないが、見る限り砂地だから、カレイを狙うタックルで挑んでみよう』
『今までも岩礁帯ヘリを探った方がキスが出てるから、ここもまずはそのセオリーを試してみよう』
―という感じだ。上手くいったら万々歳だが、そうなる方が極めて稀だ。大体は行ってみて初めて分かる条件とか、改善点がどうしても見つかる。
『ここ、思ったより浅いなぁ』
『うーん、意外と足場が悪くて、ぎりぎりまでは降りれないのか』
『うわぁ、クサフグとハオコゼだらけじゃねーか』
『今度は青虫で穴釣りしてみたいな』
『スミ跡めっちゃあるじゃん!次回はエギングだな!』
『アジの大群が居る!サビキ持ってくりゃ良かったー!』
等々。
そして今度はここで得られた反省・改善点について勉強を深め、見合った道具や情報源に投資し、再度現場で実践する。
このループこそ、釣りの醍醐味にして、かつ最短で上達するためのプログラムだと僕は考えている。
冒頭でぶちまけた、
『勉強』・『実践』・『経済力』
とはそういう話である。
終わりに。
ということで今回は、読み物色の強い記事にしてみた。ぶっちゃけ文字数を多くして、読む人が増えるのかと言われれば眉唾物なので、これは自己満足。
趣味の範疇でとどめたい人には全然関係ない話なのだが、少しでも上達を実感しつつ釣りに出たいのなら、上記のことを参考にされてはどうだろうか。
それでは今日はこの辺で。