こういうご時世で実質家に閉じ込められている状態なので、今日は知識のキュレーション物(色んな情報をまとめたモノ)を書いてみよう。
僕はシーラカンスが全魚類の中で三番目に好きであり、シーラカンスを模したネクタイピンを持っていたりもする。
http://www.never-world.com/uma/coelacanth.html
そのミステリアスな生態や、クールなフォルム、そしてドラマチックすぎる発見史のおかげか、ゲーム等での露出も多く極めて人気が高い魚類の1つである。
そのため、基本情報は適当な検索の仕方でも、簡単に拾える。
そこで今日は、ビギナー向けの説明は全て放棄!むっちゃ『オタク』な域の知識ばかり、調べてまとめて書いちゃおうと思う。
ということで以下、ミステリアスなシーラカンスの世界へようこそ。
今、シーラカンスは地球上のどこにいる?
https://adlayasanimals.wordpress.com/2016/08/31/coelacanth-order-coelacanthiformes/
ざっくり、例えば『深海魚で、海底洞窟を住処とし、あまり鋭敏には動かない』という情報をご存知の方は多いと思う。
しかし現生種のシーラカンスが『具体的にどのへんに居るか』というのは、話が別ではなかろうか。
Googleマップで大雑把に示せば、主要な生息域はこの辺、つまり南アフリカ近辺だ。
人類の始まりの地と物理的な距離が近いため、どことなく神秘的な繋がりを感じる。
ちなみに日本でシーラカンスを見たければ、剥製がある水族館か、Youtubeの動画でいくらでも可能なので、そちらを参照されたし。
現生種は『2種類』とされているが、それはそれぞれどんなヤツ?
somin753.hatenablog.com
Wikipediaを読んでいて気付いたが、シーラカンスの現生種は『2種類』いるのだという。それぞれどんなものか、かなり気になる。
そこで、画像検索を掛けてみた。
まず、『Latimeria chalumnae』という方から。(いわゆる僕らがシーラカンスと単に呼ぶ方はコチラ)
http://seapics.jp/feature-subject/fish/coelacanth-pictures-002.html
ちなみにこちらは絶滅危惧種であり、個体数も著しく減少しているとされる。
そしてもう1種が、『Latimeria menadoensis』というヤツであり、区別のためか『Indonesian coelacanth(インドのシーラカンス)』とも呼ばれるらしい。
http://www.dinofish.com/INDOC.HTM
こちらは1997年頃(1998年説もあるが)、インドネシアのスラウェシ諸島にて、学者夫婦が市場で見かけたのがその第一発見報告である。
それまでのシーラカンスの生息地はアフリカ大陸近辺だと考えられていたのもあり、このニュースは結構大々的に世界を駆け巡ったそうな。
―では、生息地以外何が違うんだってばよという話だが、よくよく読んでも『インドの方が茶色っぽいよね!』みたいなふわふわした差異しか無さげであった。
実際、遺伝子検査ではそこまでの差は出ておらず、別種とするかで色々アーダコーダ言っている最中らしい。(現在もそうかはちょっとわからなかった)
例えば、カサゴの体色は生息地ごとにバラバラだが、それをいちいち別種とするのはナンセンス。なんかそれに近い状態を感じるので、もうしばらく様子見だと思う。
シーラカンスと泳げるの?
https://oceanconservancy.org/blog/2019/07/16/curious-case-coelacanth/
こういう写真↑を見ていると、シーラカンスと『気軽に』泳げそうな錯覚を抱いてしまう。果たして本当にそうだろうか?
シーラカンスはさっきも言ったが深海魚であり、浅い方でも水深100m前後がその生息域である。では、100m潜るとはどういう話なのだろう。
こちらの記事が参考になりそうだった。
これによれば、『特殊なタンクと訓練を用いれば、100m以上潜ることもできる!』とのこと。
逆に言えば、そこまでの努力を要する、そもそも気軽にアタックできない領域なのだ。(しかも相手は絶滅危惧種だし、場所はアフリカかインドネシアだ)
毎夜毎夜シーラカンスを夢に見るレベルでない限り、大人しくYoutube動画で満足しておいた方が、この辺は吉である。
シーラカンスは爬虫類と魚類の間・・なのか?
ameblo.jp/wagen4728
中学の頃、『魚類と爬虫類の両方の特徴を持つ生物を書け』というテストの答えが、『シーラカンス』だったのを覚えている。
『生きた化石』という異名を持つのもあり、結構これは世界を問わず通説になっている気がしているのだが・・・。
最近、その辺の認識が変わりつつあるらしい。どうやらシーラカンスは魚類ー爬虫類の橋渡しとなった生物とは、別の進化の仕方をしたそうなのだ。
魚類でもあり爬虫類でもある最初の生物については、遺伝子検査の結果、どちらかと言えば『ハイギョ』等が適切なのだという。
https://ameblo.jp/salt-angler1990/entry-12539177288.html
言われてみれば、呼吸の仕方しかり、なんなら身体的特徴しかり、こっちの方がしっくりくる気がする。その内理科の教科書の記載も変わるかも。
常識ってやっぱり変わりますなぁと、変に感動している。
終わりに。
ということで、あくまで『誰も調べようとしない』レベルの知識に絞り、ここに書き殴ってみた。
どうぶつの森に出てきた!という程度の知識でシーラカンスを語りたくない!というちょっと拗らせたあなたには、少なくとも有意義なことは書けているのではなかろうか。
勿論、まだまだ学術論文(英語)を読み漁れば、ニッチな情報はボロボロ出てくるだろうが・・それはマニアというよりどうでもいい話である。
コロナで外出自粛の皆様の暇つぶしになっていればありがたし。では今日はこの辺で。
※以前のシリーズはコチラ↓
pochihiko-inunosuke.hatenablog.com
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