魚を食べる際、皆さんはどの調理法が好きだろうか。ちなみに僕は基本なんでも好きなのだが、1つだけ『そんなにハマっていないもの』がある。
それは【ソテー】だ。
何故かというと、多分腕が無いだけなのだが、フライパンで作ると水気と旨味が飛んで、パサパサした感じになっちゃうからだ。
おまけに鮭やブリなど、少し厚みがある切り身の場合は、たま~に中まで火が通っていないこともある。このめんどくささは、意外とネックである。
だが気が向いた端から、刺身のブロックを買って食うわけにはいかない。僕はそこまで贅沢ができる所得者層では無いのだ。
だから工夫の術を考えた。
そして閃いた。それは、ほんの少しの『順序の変更』と、些細な『ひと手間』である。今日はそれを、なるべく詳細に紹介しようと思う。
調理プロセス。
まずは材料紹介。備蓄していた食材が切れたので、びくびくしながらスーパーへ行ってきた。
美味そうなノルウェーのサーモンと天然ブリの切り身をゲット。ちなみに、最近は筋トレ後のタンパク質補給のため、毎日魚の切り身を食っている。
まずはこれらをフライパンに並べ、塩コショウを振る。
当然だが、焦げ付きを防ぐため、油を敷いておくのを忘れずに!(何油でもいいが、僕はごま油を推す)
そして、臭みを飛ばすため、表面を炒める。ここまでは同じ。
さて、こっからちょいと一工夫してみよう。
それは、切り身が浸るか浸らないか程度に真水を入れる。それだけだ。だしの素も、全く要らない。水だけで良い。
後は落し蓋をして、3~4分待つ。以上!
蓋を開ければいい感じに火が通っているし、割ってみても大変しっとりしていることが分かる。すごく美味そうだし、実際美味い。
さて。今回はうっかり買い忘れたため、家にあった『高菜』にしたが、あらかじめサラダっぽい野菜を皿に敷いて、その上に切り身を置けば・・・。
良い感じに数日分のがまとめて作れる。
高菜代を含めても、1食300円弱。コンビニのサバとどっこいどっこいだ。(とりあえず調理した日を含めて、3日くらいは味も鮮度?も問題なかった)
画像を並べるとなんかめんどくさそうだが、実際の調理時間は10分も要らない。手軽さもまた嬉しいメリットである。(無論、洗い物込み)
さてさて。
これだけでかなり満足度は高いのだが、せっかくなので、僕が日々使っているオプションの話にも触れておこう。
追加のお楽しみ。
下味をほとんど付けていないのは、日によって味付けを変えるためだ。最近は、以下の2つにハマっている。
まず、杉樽醤油の『橙ポン酢』だ。(ピントが合わねえ)
潮彩市場という場所でふと手に取ったもので、かつ700円弱という結構な値段がしたが・・・。
その額に見合う美味さがある。市販のぽん酢とは比べ物にならない濃さ・旨味!味音痴の僕でさえ、『これは美味いぜよ!』と関係ない土佐弁で興奮するくらいの逸品だ。
もう1つは、やたらと高いので逆に気になったこのドレッシング。(これまたピントが合わねえ)
これはスーパーで買えるのだが、他のドレッシングの数倍値が張る。(5~600円くらい?叙々苑とかこれからも縁が無いのだろうが、色んなことが窺い知れる)
ただ、やっぱりこれまた美味い!野菜にかけて終えるのが勿体ないくらいコクがあり、もちろん魚との相性も抜群である。
さてさて。
実はまだお楽しみが残っている。それは、『ダシ』だ。
魚の脂と共に栄養分が溶け込んだスープ。捨てるのは論外だし、ただ飲むのもバカだ。例えば炊き込みご飯のだし汁として混ぜるのもいいし、雑炊にしても確実に美味い。
だが今日は、季節外れの独り鍋の素に使ってみた。(ヒレカツ用の豚肉、青森のニンニク、マイタケ、余ったサーモンとブリ、そして鶏もも肉をイン)
味見して震えた。最初に使ったごま油の旨味が、ここに来て活きている。さながら序盤に打った手が、終盤で決め手となるような興奮である。
切り身をテーマにしても、工夫一つでここまで美味く楽しい。それが伝われば幸いである。
※ただ、プリン体も溶け出しているため、痛風持ちの人は気を付けましょう。僕も薬を必ず飲んでます。
終わりに。
ってことでフルコース。
今日調理したサーモンとブリは、かつてこのブログで食ったものだったため品目の追加はナシ。
しかし、コロナで先行きが見えない中、何かしらの発見や創意工夫ってすごく大事である。でなければ精神が折れて家から飛び出したくなってしまう。
そういうモヤモヤしてる方々にとって面白ければ、僕としては幸甚である。
それでは今日はこの辺で。