前回、こんな記事を書いた。
pochihiko-inunosuke.hatenablog.com
僕はこの中で、『調べもの』と『推測』は行っているのだが、『実証』がまだだ。つまり、僕の推測が通用するか、きちんと試さねばならない。
―ということで早速、三密を徹底して避けつつ、サクッと実験に繰り出してきた!という実釣録である。
まずは餌を作るべし。
ということで、前回の記事の結論を引用する。
①視覚に訴えるなら、蛍光(キラキラ)物質を含むサンマやサバがオススメ!
②嗅覚に訴えるなら、砂ゴカイか地アミを用意せよ!
③味覚に訴えるなら、イカかキビナゴが最強だ!
―そんなワケで、早速仕事帰りのスーパーで色々と調達してきた。
コウイカと塩サンマ、そして塩サバ。コウイカの値が張ったが、サンマとサバだけなら300円しなかったのに驚きである。
さて。まずはざくざくと、切り身にしていくところからだ。(後半ほんのり事件現場みたいな雰囲気になってしまった)
その後、イカ以外はタッパーに入れて、塩漬けにする。
参考にしたサイトには、【とにかく大胆にかけろ!】とあったので、見えなくなるくらいまで塩を振った。
あとは一晩冷蔵庫で寝かすだけ。大体ここまでの作業は10分程度であった。さあ、餌の準備はOKだ。ということで、意気揚々と釣り場にGoである。
実釣レポート。
今回はコチラ。秋穂にあるキラキラしたドームの近くの防波堤に行ってみた。(来るのは7年ぶりくらい)
着いたのは朝8:30頃だったが、釣り人は意外といて、その全てが家族連れであった。まぁ、休校中ですしねぇ。
あとどうでもいいが、駐車場でネコが交尾しているのも目撃し、胃液がこみ上げてくるのを感じた。多分しばらくしたら、この辺は大量のネコが増えるのではなかろうか。
さて。僕は今回、こんな波止の先端を陣取れた。
そして塩漬けも、結構良い感じに仕上がっている。
(ただ、どう考えてもデカすぎる・・・!)
さてさて。後はコレを投下し、とにかく置き竿作戦とした。どうなることやら、である。(↓の感じがずっとずっと続く)
―大体30分後。
アタリは全く無し。不穏に思い、とりあえず回収。すると・・・。
イカがかじられていた!!(こんなことができるのはフグだろうけど)
ちょっとだけテンションが上がった。
しかし・・・。その後はとんと釣れず。アタリすらないまま、1時間が過ぎた。飽きてスマホから、『ボケて』のまとめをずっと観ちゃった。
―そんな中、油断していた折、エギングロッドの方があわや転落の勢いでしなった!
スマホを仕舞う!アワせる!
無念の空振り! ぐあぁあー
・・・回収すると、『サンマの切り身』が綺麗に無くなっていた。正体はわからないが、そのサイズは多分20㎝かそこらでは収まらないだろう。口惜し。
さてさて。その後も潮の流れが変わってテンションが上がったり。
でも、釣れなかったり。
そして雨が降っても粘ったりで、潮止まりまで粘ってみたが・・・。
二度目のほほえみはナシ。アタリ2回の寂しすぎる調査であった。
ちゃんちゃん。
まとめ・・・?
思い切りサンマの切り身を引き込んだ魚は何なのか?確証はないが、実は恐らくそうだという魚種がいる。
『ムラソイ』だ。
https://www.zukan-bouz.com/syu/%E3%83%A0%E3%83%A9%E3%82%BD%E3%82%A4
アタリを待つ間、地元のおじいちゃんと雑談を交わしたのだが、その際このエリアは結構なソイが生息しているという情報を頂いた。
しかも僕の前方で、カップルか夫婦かわからない釣り人が居て、その男性の方がムラソイ(らしき魚)を穴釣りで釣っていたのだ。もはや確定だろう。
なら納得だ。口がデカいから、あれだけ容赦のないサイズの切り身も飲み込めるだろう・・・。
さて。今回の反省は以下の通り。
①とにかく切り身がデカすぎた!(長さも幅も、今日の半分で良い)
②でも、餌持ちは超良かった(強めに遠投したが、千切れることも無し)
・・・という感じである。あー、悔しいなー。何より、不完全燃焼にもほどがある。
―そういえば、今日はすることが全くない。ついでに明日も全然ない。おや?
今日、もう1回行けるよな?
『検証』『反省』『再検証』。この流れ、1日の内にやってはならないなんてルールはない。あるならそれは破ってやる。
ということで・・・。
一旦家に帰って疲れを癒し、後半戦の準備を開始するのであった。
第二陣・新兵器投入!
さて。昼の部の時点で、イカの切り身を使い切ったため、何か代わりのモノを用意せねばならなくなった。
そこで閃いたのが、大昔に使って余っていたキビナゴだ。ただ、丸ごとはデカいので、超無理矢理二枚おろしにして、塩漬けとした。
また、保険として釣具屋で青虫も購入。今度はまた別の釣り場へ向かうのであった。
未知の夜釣りへ!
ってことで今度は中関埠頭の南側へ。釣り人は僕の遥か彼方に、性別も不明なくらいの人が一人だけだった。
今更だが、今回の釣行、誓って他者との密な接触はない。念のため、マスクもずっとしてた。(というか人がいっぱいいるのなら、中止して帰る)
閑話休題。キビナゴは良い感じに仕上がっている。
そして仕掛けを投下してからは、相変わらず待ちの釣り。明かりがマジで0なので、転落とコワイ人がマジで恐ろしかった。
―状況が変わったのは、仕掛けを投下して10分後くらい。大体時刻は19:00前後。
青虫を付けていた仕掛けを巻いていると、急にゴツンと引かれた。どうやらそのままノッたらしく、確かな重みを感じながら回収。
ということでボウズ回避のカサゴちゃんであった。サイズは手のひらくらい。少し持って帰るには心苦しい型なので、針を外してリリースした。
―ここで完全なる日没。中関は闇へと沈み、僕は結構びくびくしていた。ヘッドライトを点灯し、ふと海を見ると・・・。
30㎝くらいのデカさの魚群が入ってきているのが見えた!おいおいマジか!群れの動きとか見る感じ、確実にボラではないぞ!
僕はこれをセイゴと踏んで、青虫の方を回収し、胴突き仕掛けへといそいそと作り直し始めた。
―そのときだった。キビナゴを付けていた竿が、思いっきりガガガッと引かれたのは!!
チヌ釣り師みたく派手に合わせたところ、完全にヒット。ワクワクしながら急ぎ回収!そしてライトで照らし、確認すると・・・。
良型のカサゴであった。手のひら(約18㎝)より全長がデカく、塩漬けキビナゴを見事に飲み込んでいる!
おお、切り身で初めて釣れたぞ!ってことで興奮が勝り、闇とヤンキーへの恐怖はここで完全に消えた。
そしてその20分後。キビナゴの方を巻いてみると、異常に重たい。ただそれだけが伝わってくる。
ヒトデ?ゴミ?海藻?どれだろうなと思い回収していると、なんやらわさわさしたものが見えた。
あちゃー、海藻かぁと思ったところ・・・。
良型のカサゴが中からコンニチワ。
キビナゴパワー、おそるべし・・・。
さて。この辺で寝不足とか疲労とかが溜まり切って、いよいよしんどくなったため、21:00頃には完全に納竿とした。
とりあえず収穫は多かったが、皆さんに役立ちそうなそれだけ抽出し、改めてまとめの項に書いておく。
(今度こそ)まとめ。
恐らく切り身は、根魚への効果は抜群で、当然だが良型ばかり選りすぐって釣ることが可能になると言える。
個人的なオススメはキビナゴの塩漬けだが、頭を残していたら食いなどが色々変わるのかは、今日の話だとちょっと分からない。
また、投下後は5分以上待つのをオススメする。(今日は全て着底後5分以上は経っていた。多分臭いが拡散する時間なのかなと)
尚、今日はキス針12号程度を使用したが、それでちょうどよかった。カサゴしかアテにならないが、場所を選べば他にも色々狙えそうである。
ということで、勢いのまま書いて3000字を超えた。コロナが収束し思い切り釣りに行けるようになったら、オプションの1つとして試してみてほしい。
それでは今日はこの辺で。
【余談】正体不明の生き物を釣ってしまった。
―実は最後に30分だけと西浦に行ったのだが・・・。
そこでこんなキショイのが釣れてしまった。(アオイソメを食っていた。ヒラムシかウミウシの仲間だろうか・・・)
どなたか正体をご存じないだろうか。とりあえず慌てず騒がず突かずにリリースしましたけども。