第五章:クイーンコーラル探検隊
話は全然関係ないのだが、僕と同じ平成初期生まれの連中は、ほぼもれなく『ポケットモンスター赤・緑』にハマったものだ。
そしてその中に、『サントアンヌ号』という客船に乗り込むシナリオがある。(最後は船酔いの船長を介抱して、いあいぎりのひでんマシンを入手するアレでっせ)
―そんな記憶がある僕たちなので、雑魚寝から目覚めた後は、船内の探検に時間を割くことにした。(※片道17時間なので、船内で一泊するのです)
ってことで、船内をウロチョロ。
すると、今乗っている船の模型が飾ってあった。思ったよりゴツくて、デザインもクール。
また、自販機には本州ではまず買えそうにないデザインのジュースを発見。当時の僕曰く、『薄いカルピスみたいで、あっさりしておりこれはこれで美味い』そうで。
―そうこうしていると、段々目的地の姿が遠方に見え始めた。
『・・・あれ、何か天気悪くねぇ?』
そんな思いをうっすら抱いたものの、いよいよフェリーが和泊港に接岸するというアナウンスが船内に響き、再びそれはたのしいエラブへの期待に変わったのであった。
※第一部はコチラ!↓
pochihiko-inunosuke.hatenablog.com
第六章:沖永良部島上陸。いざ拠点へ!
再び大量の荷物を抱え、えっちらおっちらと下船。
―着く前からうっすら気付いていたが・・・。
とんでもない爆風が島を襲っていた。(風速10mとかそんな)
心なしか波も激しいぞ!!
・・・そういう不都合な真実からは全力で目を反らし、到着予定の港の駐車場に運んでもらっていたレンタカーに乗り、拠点を目指した。
それはココ。
※写真はこの時とは別に行った時のモノ
ここの芝生にテントを設営し、そこを拠点に3泊4日を過ごしたのだ。もはや訓練です。
はい。到着後は、まず道中に買ったスーパーの総菜をむしゃむしゃしてエナジーチャージ。
アサギマダラに感動したら。
いよいよ念願一発目。沖永良部フィッシングに繰り出すことに決めたのです。
・・・ってことで、軽く命の危険を感じながら最寄りの防波堤へ移動。
このところどころの湿り気は、雨だと信じたい。そう、決して高波なんかじゃないんや・・・・!
さて。しばらくは、全員で岸スレスレを、胴付き仕掛けで探ってみた。
しかし、波がむっちゃくちゃうねっており、アタリはまるでわからない。オキアミは毎度毎度無くなっていたけど、魚によるものかはわからない。
そういう風に萎えていたところ、僕らの前に心躍る光景が出現した。
そう、野生のウミガメである。
これは見ていて楽しいけど・・・・。釣ったらバリ怒られそうだなぁ。頼むから引っ掛かるな!と願いながら釣り続行。
―しかし、その後天候は大崩れで、まさかの豪雨。死にたくないということで、全員で急ぎ撤退とした。
・・・ただ、釣果はゼロじゃなかったんですよ。
そう、実は5年くらい前に記事にしていたオニオコゼ。
餌はシラウオで、ウキが横に倒れたのを合わせると、これが上がってきた。感動。
・・・・しかし、悲劇はこっそりと起きていた。
あまりにも豪雨だったため、テ ン ト 、 完 全 に 水 没 。寝れねー!
そんなわけで、 3人中1人が車内泊、2人がベンチに寝袋という、結構な野外訓練の様相を呈してしまったのである・・・。(ジャンケンで勝利した僕が見事に車内をゲット)
しかし、ま、それはそれ。これはこれ。わざわざ悲劇ばかりに目を向けて、テンションをだだ下げる必要もないのです。
ってことでテントは放置、寝床も決めたしってことで、僕らは南国☆漢飯の調理に取り掛かるのであったのです。
第七章:『これはもう、野外訓練や!!』
ってことで、屋根のある炊事場に移動し、キャンプっぽい方法で調理を開始。使うのは勿論、飯ごう。
まずはチャコスタを使ってサクッと火起こし。
そして友人に米炊きを委託。良い感じにできておりましたなぁ~。
あとは適当な野菜と、カットしたオコゼを一緒にぐつぐつと煮込み・・・。
ワイルドを履き違えた野性味あふれるカレーが大量にできましたぜ!!
味については・・・・。勿論美味かったに違いないんだけど・・・。
オコゼが超絶美味かったこと(高いアンコウみたい)と、
量が多すぎて全員胸焼けしたということの2点しか、強く覚えてないですなぁ。
まぁ、しゃーない。だって、6年前の話だもん。
ということでその後は、全員結構過酷な環境の中就寝。色々とイベントが起こり過ぎな初日を終えたのでありました。
―つづく。
オマケ
調理中、ずっと鳥に見守られていた。ネズミを狩っていた。怖かった。