前回の準備編で書いたが、この連休は全力でソロキャンプ(独りキャンプ)を満喫する。ぬし釣りっぽい生活に一番近いのは、多分このスタイル。
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ルールはすでに書いたが、旅の狙いはまだ書いてない。だから、夥しい欲望を丁寧に選り分けて、以下のそれに絞ることに決めた。
① 弁天池のニジマスでキャンプ飯。
② 地元スーパーで面白そうな食材を調達。
③ 川魚(オイカワ的な)を釣って焼いて食う。
※ただし綺麗な川や池で釣る
④ 山奥で独り飲み。
⑤ 弁天池の水でコーヒーを飲む。
―絞ってこれかい。欲深すぎてギルティ。アクマイト光線を浴びたら僕はすぐに大爆発するんじゃなかろうか。
また、仕事は全力で片付けたのは片付けたが、多分性質的にちょこまか飛んでくる予感はする。ぬし釣りの世界に【ネット】など無いが、仕方ない、そこは割り切る。
なんか、こう・・・・・。心が躍って仕方がない。待っている間に若返りを通り越してガキに戻りそうな心持だ。
寝坊だけが怖いが、もはや寝れるかが心配だ。興奮してますもん。
ってことで封印したはずの酒をククッと飲み干し、明日に備えて横になりマッチョ。多分僕は、ニヤけながら寝てたんじゃなかろうか。それくらい心は躍っていたのです。
以下、そんなヘンタイがエンジョイした1泊2日の記録である―。
ぬし1日目 秋 朝
今回行く【秋吉台オートキャンプ場】は、新型コロナ対策のため事前検温がマストらしい。
適当な体温を出まかせで言うのはイヤだったので、計測したが・・・。これはこれで信じて貰えるのだろうか。
さてさて。実は前日に仕事がカオスとなり、寝たのが遅れたため、出発は12:00というスーパーVIP待遇という出だしになっちった。
しかし、なぜだかずっとウキウキが止まらない。『キャンプだ!キャンプに行けるんだ!!』という興奮で、運転中もマスクの下でニヤニヤ。
職務質問されても文句が言えない不審者だ。僕は中身こそガキでも、外面はもうすぐ30歳!!
―とかやってたら、あっちゅうまに最初の目的地へ到着した。
そう、別府弁天池である。(写真は過去のヤツを拝借)
ここでは、以下の2つの目標を達成に掛かる。両方とも材料に関わる話である。
① 弁天池のニジマスでキャンプ飯。
⑤ 弁天池の水でコーヒーを飲む。
ってことで、時間は無い!行動を開始しよう!
@別府弁天池編。
水は、駐車場から蒼い池に向かう途中に汲み場があるため、確保は難しくない。ただ空のボトルを忘れたので、お茶をググっと飲み干し、洗って、汲んだ。
最初のミッションを2分で達成したので、次はニジマスの釣り堀へ向かう。
日曜だったので客は大勢いたが、ソロでいる変わり者は僕だけだったと思う。せっかくなので、釣り堀のコツを軽く書いておく。
まず、練り餌の形は『針がギリギリ隠れるサイズで、水滴型』がオススメ。適当な形では、ニジマスも警戒し、口にすら入れない。
また、人間だって限界まで口を開けば顎が痛くなるのだから、練り餌のサイズも小さい方が喰いは良くなる。ただし針がキラキラしたら警戒されるので、それは隠すべし。
尚、魚が餌を加えた瞬間に目でアワせる人もいるが、魚群が密集している場合などそれが見辛いときはどうするか?
少し慣れが必要だが、糸が張ったのを見てアワせると、わかりやすい。だから今回もそうした。餌を食うのが見えづらいなら、その手前、ラインに意識を向けてみましょう。
―さてさて。
釣り堀だったので、駆け引きもくそもなく、10分弱で2匹釣れた。それをもって、さっさと納竿といたしました。(釣り過ぎても食えない!!)
2匹で1000円くらいだったけど、むっちゃくちゃサイズが良いので不満はナシ!
この養鱒場では、釣ったニジマスを『塩締め』するか、『別の定食屋で調理』するかを選べる。今回はBBQでも焼きたいので、1匹は調理、1匹は持って帰ることにした。
ご飯を別にオーダーし、朝飯(笑)代わりに思いっきりかっ食らう!!美味い!!ハムッ、ハフハフ、ハフッ!!
タルタルソースとの相性も良いし、ニジマスそのものの美味さが際立つシンプルな白米が嬉しい!孫悟空の如く口へと運ぶ!
・・・友達とのLINE履歴を見て気付いたのだが、僕はこれを6分で完食し、次の目的地に動いていた。まさに『多動力』。
暇を楽しむのがキャンプのはずだけど、目的のためにギチギチに何かをする。そういえばぬし釣りも、ゲームであるからか、起動している間は意外と暇がないな。
しっかりと体現できてるってことですね。良いじゃないすか。
盛り上がってまいりました!次の目的地へGOGO!!
@買い出し編。
次はいよいよ買い出しである。ここも10分で終わらせて、オイカワ釣りの時間を確保する気満々であった。
↓行ったのはココ。
―しかし、着いてから焦った。
不足しているものだらけに感じられて、買い物をすればするほど不安になったからだ!!
初めてのお使いみたいに何度も指折り数えて確認し、しっかりビールは購入し・・・。
何だかんだで20分くらい使ってしまった。うへ。
そこからはいい感じの溜め池をサーチしつつ、キャンプ場へ向かう。
―しかし、ここで悲劇。
まず、溜め池がじぇんじぇん見つからない。
良い感じのそれをナビで見つけたら、パトカーが止まっていて駐車し辛い。
迫りくるチェックインと日没の時間。
ウオォン
③ 川魚(オイカワ的な)を釣って焼いて食う。
※ただし綺麗な川や池で釣る
↑無念の断念。
楽しみにされてた皆様、すんませんっす。今度デイキャンプをしてでもやる意志はありますんで・・・。
―という失意の中、キャンプ場へ到着。
時のオカリナのフクロウのような怒涛の説明を受けながら、利用料(3000円とゴミ袋代100円)を払い、施設へ入場。
今回はSサイトという、車が横付けできるがそれ以外何も無いスポットを選んでみた。
見事なオープンワールド。同時に、僕の中の男子が強まっていく。もう、我慢できん!!!
頭を使う時間すらもったいねぇ!イス出すぞ!グリル広げるぞ!!テント張るぞおぉぉぉ!
こんとき時刻は大体17:00。そこから、僕のソロキャンプは始動するのであった。
ぬし1日目 秋 夕
@秋吉台オートキャンプ場編
さっき作った僕の城は快適な空間でした。
一人用テントってんで不安ではあったけど、これぐらいの広さで僕はちょうどいい。狭いところ嫌いじゃないので。
はい。説明書通りにやったのにペグが余ったり、テントを支える骨にビンタを食らったりしながら、笑えるほど不器用に遊んだ結果・・・。
こうしてゴロゴロしてる頃には、日が沈みかけていた。いかん。調理に移るとしよう。
今回の目玉は、スーパーで買った『マコモタケ』である。(緑のやつ。マコモタケなのか、マコモダケなのか、表記はブレブレである)
―というのも、このマコモタケが持つ要素全ては、僕がテーマに掲げていたこれ↓におもくそマッチしていたからだ。
② 地元スーパーで面白そうな食材を調達。
うーむ、まずどうやって調理するのかという以前に、どこを食うのかがわからない。だから調べてみた。うむ、よくわからん。
適当にザクザクと切って、火を通せば食えるだろ。そこはワイルドと形容して開き直るとする。
あとはエリンギも手で引き裂き、ニジマスも頭と内臓を取って切れ目を入れておいた。長らく使っておらずサビてた鉄板も、ごしごしと洗う。
15分くらいで全て出来上がった。つまり、準備完了。
―さぁ、宴じゃ、宴じゃ!
・・・目標の1つ、
④ 山奥で独り飲み。
を早速達成である!!!
だから最初はオツマミ作り。
山口県産の牛肉を、ごま油で炒める。
・・・・。
嘘偽りなく、天地神明に誓って言うが、店で出たら800円くらいまで出すくらいの絶品であった!!!!!
(例えが微妙なのはご愛嬌)
ここでエンジンがかかる僕。牛肉だけでビールを3本空けそうになってしまった。こりゃわろし、わろし。ペース配分せな。
サィサィみとうで買ったエビフライ巻きを挟みつつ、ゆっくりと意識して味わう。遠くでは家族連れが【Tough boy】を歌っている。
楽しそうだな。でもそりゃ、この場にいるみんなそうだろうな。独りだけど、僕も超楽しんでるぜ。ナカマ!
―しかし、なかなか空いたお腹は満たされない。もっと食いたいが、なんか準備がめんどくせー。だから、一か八か。
マコモタケとエリンギを、サラダ油でただ炒めてみた。
―さぁ、どうだ?灰汁の有無とか、そんなんも全然調べてないぞ!掛かって来い!マコモタケ!!
これ、あれじゃん。
でっかいアスパラガスじゃん!!
しかも、テッキトウな調理なのに、エグみ無し!淡白!アッサリ!シャッキシャキ!これは多分、どんな味付けにもマッチしてくれんじゃね?
美味すぎて興奮しながらガツガツ食ってしまった。ビールも止まらない!!(不思議と酔っぱらっては無いんだけど)
だから次のレシピへと移った。雑に炒めただけでもウメーんだから、少し手間暇かければ、もっと大化けするってことだろ?
つーことでホイル焼き。味付けはバター醤油という暴力。
食わんでもわかる、美味いヤツやん・・・。涙が出そうなくらいの美味でした。美味そうに写らないのは照明が無いせいなんだ。きっとそうなんだ。
・・・炭火はまだまだ勢いよく燃えている。鹿の鳴き声が、人気のない山間をこだまする。
最初は少しおっかなかったけど、慣れてくれば『うるせーな』という感想に変わった。自然に適応するってこういうことかな。違うかな。
というか、まだ19:30とかそんななんですよ。BBQって楽しいけど、一人でやると1時間ちょっとで飽きるんですね。
そういうわけで、最後の〆に移ります。ニジマスをバター醤油でホイル焼きにした挙句、ごま油を回しかけるという超暴力。
カロリー?尿酸?知るか、そんなの!!!!
ビールは美味い!ニジマスも旨い!俺はもう止まらねーぜ!!!
―そこから1時間後。僕はテントに居た。
理由は、満足しちゃったからだ。後はもう寝るだけ。思い出を胸に、目を閉じるだけ。
実は到着してすぐ温泉に入っていたため、眠気はすーっとやってきていたのだ。あぁ、心地よく眠れる・・・。
学生時代から愛用している銀マットと寝袋のコンボは偉大だ。地面からの冷気は遮られ、背中の痛みもある程度緩和される。
―明日はどんな楽しいことをしようかのう―。
そんなことが寝る前最後の記憶だった気がしないでもない。
ぬし2日目 秋(冬) 朝
朝起きて、僕は思った。
『 死 ぬ 』
―というのも、山の寒さは想像より遥かに厳しく、寝袋の中で僕はがたがたと凍えてしまったのだ。だから実は、1時間くらいしか寝れてない!!!
もちろん釣り用防寒着は羽織ってましたよ?でもそんなんじゃダメでした。山さんから『ナメんなバーカ殺すぞ』と言われているかのような仕打ちである。
ってことで、内側から温まらなければ冗談抜きでヤバイ。『ちからつきてしまった』というのは現実世界だとシャレにならん!
だから朝イチ、最後の目標を達成にかかった。
⑤ 弁天池の水でコーヒーを飲む。
超安く買ったクッカーに入れて、クツクツと煮込む。この間、僕はシバリングでガッタガタである。
沸騰してすぐ、コップに適当な量のコーヒーをぶち込み、ついでに買ったカップ麺を作成。(手が震えすぎてカップを倒し、かやくを少しこぼしちった)
超おちょぼ口でゆ~っくり吸う。あっつ!
・・・そしてじんわりと芯から温まる感覚がやってくる・・・・。
―『生きてる』
ふとそんなことを思った。
※コーヒーはデラ美味すぎて、自販機で水を買っては3杯くらい沸かして飲みました!!!
はい。この時点で午前7:30くらい。チェックアウトは9:00開始なので、片づけをゆっくりやればちょうどよさそうだ。
思い出の一つ一つを反芻しながら、テントを解体し、炭火を鎮火し、グッズを洗う。気付けば手に切り傷がいっぱいできていた。何歳なん、俺?
でも・・・・・。
心が躍りっぱなしである。だから早くも、次に行きたいところを考えているし、欲しいグッズも目星をつけ始めている。
そして、『もっと自分なりの楽しさは追求できる』と、このソロキャンプを通じて実感できた。例えば今度は、江田島で敢えてソロキャンプするのも良いかもしれない。
―そんなことを考えながら、撤収完了。受付のお爺さんに諸々を返す。
『ありがとうございました』
この言葉が自然に出た。色んなこと、特に命に対する感謝ですな。
ソロキャンプってのはずっとずっとやってみたかったけど、こうして実現させると、よりやってみたいことがクッキリと見えてきた実感がある。
何度も言うが、僕の釣り観のルーツは『ぬし釣り』にある。実は2作しかやってないけど、そこに根差しているのだ。
そしてもはや、僕の"オモロイ"はそこと完璧に結びついている。つまり、クセが凄いのだ。追求のためには、もっと発信しなきゃダメな気がしている。
―実際、YouTuberとではないが、来月はいくつかのコラボめいた面白企画が進んでいる。僕がしたいことなので、ワクワクする。
事務的に、機械的にやらされる仕事では味わえない興奮を、確かに覚えている。30歳手前にして、精神年齢がさらに若返り始めた気分だ。
うーむ、とりとめがない。後日譚めいたことなど、いくらでも書ける。だって、未だに目がキラキラしてんだもん。鏡を見たら自分が純粋な瞳すぎて笑ってもうた。
だから、無理やり切るとしよう。秋吉台は楽しかった!ソロキャンプは超楽しかった!また来るよ!オイカワは食うよ!
以上!
・・・あ、そうそう。
色々反省点とか、欲しいグッズとか、経験とか知見とか、そういう情報系のことは、それだけで数千字間違いないので別記事にします!!
書くとしたら・・今週中としか言えないかなぁ。本業が殺人的に忙しくて、実はキャンプ中もLINEが100件くらい飛び交ってたんす。
当初はそれも活動記も全部ごっちゃくたにして『このブログ始まって以来の10000文字や!!』ってしたかったけど、今はとっととシェアしたい気持ちのが強い。
ってことで、もうちっとだけ続くんじゃ。書きたいことはまだあるんじゃ。つまり続くんじゃが、この記事はここまでと言うことで。
長文でしたが、お読みいただき、ありがとうございました!
※動画にもしてみました。(くっそ地味なハプニングもあるよ)