俺のぬし釣り

山口と広島をメインに、102種類の魚を釣るべく我流釣りをエンジョイしまくるブログ。(たまにキャンプにもいく)

釣魚調査レポートNo.12 最近マジで釣れない防府のカサゴ。その謎を解く!

おしっこを漏らす夢を見ると、起きたとき猛烈に怖いですよね。幸い、それはただの夢でしたけど。中元です。

 

さてさて。こないだ読者の方と釣りに行った記事を書いたけど、その道中ずっと、お互いが経験している謎現象を何度も話し合った。

pochihiko-inunosuke.hatenablog.com

 

それは、防府近海のロックフィッシュ(特にカサゴ)の絶不調っぷりである。

 

僕は僕なりの穴場があり、その方にはその方の穴場がある。そして最近、大潮のマズメという絶好の機会に、餌すら盗られずボウズというのを二人ともやっていたのだ。

 

「おかしいっすよね~何かこう・・」「いや、本当に、どこ行っても、誰に聞いてもダメらしくて・・」

 

うーむ、不思議だ。一体防府近海で何が起きているのだろう。

 

てことで今日は、この謎を紐解くべく、そして今読んでいる「論文の書き方」という本の内容を実践するべく、色々調べたレポートを書いてみようと思う。

 

ということで以下、論じていきます。(卒論以来で懐かしいなぁ~、この感じ・・)

 

 

可能性一覧。

f:id:pochihiko_inunosuke:20210211205832j:plain

まずは、釣果が芳しくない原因として挙げられる要素を列挙し、次項にてそれらを別々に検証したいと思う。

 

一番に閃くのは、何かしらの環境変化である。例えば水温とか、水質とか、海流の変化とか。まぁこれらは、”あれば”だけども。

 

次に閃くのは、単なる生態である。例えば冬は多くの生き物が冬眠して餌を食わなくなるのと同じで、それを僕らが不安になっているだけという考え方もある。

 

正直区分がでかいので、ざっくりこの2つしか僕には閃かなかった。他にも調べたら雑多な仮説はあったが、検証するには多すぎるので今回はこの2つに絞ることにする。

 

では、それぞれについて、資料を踏まえながら考えていきまショ。

 

それらの検証。

f:id:pochihiko_inunosuke:20210125175035j:plain

 

1.環境悪化説

 

例えば防府近海で思い切り排水を垂れ流す事案があったとかで、水質が知らない間に思い切り汚染されているのが原因かもしれない。

 

それによって死滅したり、そのエリアから逃げたり、結果釣れる数が激減することも納得である。

 

と言うことで、まずは防府市環境の状況及び環境の保全に関する施策の状況についての年次報告書*1ってヤツを参照してみた。

 

 ・・これの内容について凄くざっくりと言うと、防府市の水質は基準値をクリアし続けている」とのことで、急激な水質汚濁は起きていないことが伺える。

 

とりあえず、海が知らん間にギットギトになったとかじゃないとわかって安心だ。

 

では、割と釣れていたイメージのある去年と今年で、例えば気温・海水温の変化はあるのだろうか。

 

調べたら両方資料が出てきたのだが、海水温は全くと言っていいほど違いが無かったので割愛する。ただ、気温については面白い特徴が出ていた。2つ並べてみる。

 

f:id:pochihiko_inunosuke:20210418133935p:plain

f:id:pochihiko_inunosuke:20210418133946p:plain

 

*2



それは、2021年の方が気温の乱高下が激しいことである。確かに思い返せば、暑い日も寒い日もあって、3月は衣替えが大変だった記憶があるなぁ。

 

実際、カサゴ等のデータは見つからなかったが、特に回遊魚は気温や水温が変化するとその周期も変わるという見解がグラフ付きで紹介されている*3

 

 因果関係を完全にバチっということは難しいけれど、もしかしたら全く安定しなかったこの気温が、何らかの影響を与えている可能性があるかもしれない。

 

2.単なる生態説

 

あるいはここまで大げさな話にしなくても、単に春先は釣れないのが自然な生き物なのかもしれない。

 

ということで参照したのが、東海大学海洋生物学科の、とある教授のHPである。(2006年から更新されていないので、退職されたのかなぁ)

 

 ここには、カサゴの生態についての、卒業論文の要約が載っていた。その中で関係ありそうなものを引用する。

 

それは、カサゴの一年間の行動様式だ。

f:id:pochihiko_inunosuke:20210418135214p:plain

*4

雌が成熟し、産卵を終え、稚魚が誕生するも、例えば釣り上げられた個体の縄張りに別個体が入ってくる時期ではない

 

4月初期ってのはそもそもこういう時期っぽいのだ。確かに去年萩の防波堤でカサゴが爆釣だったのだが、その全ては稚魚サイズであった。

pochihiko-inunosuke.hatenablog.com

 

もしこっちの方が正解だとしたら、5月まで待てばポコポコ釣れるはずである。これはちょっと検証せんといかんですなぁ。

 

仮説。

 

ってことで、すごくあっさりした仮説をば。

 

3月の気温が安定してなかった影響で、産卵周期や新規個体の参入がズレて、釣れないのでは?

 

という感じ。実際、稚魚すら釣れないのが最近なので、まだ浮遊生活をしてる段階なんじゃないかな?だとしたら確かに、例年より遅い。

 

また、新規個体の参入がないってことは、穴場とされる場所にカサゴがいないままということなので、そこで釣れないのもある種納得は出来る。

 

さてさて。とはいえ釣れる数はゼロではないし、何なら釣果情報も読者の方から頂いた。悲しいかな、都合がつかず同行はできないんだけれど・・・。

 

僕自身も気になるところではあるし、今日は仕事が19:00までなので、ちょいと夜釣りにでも行ってみようかなと考えている。

 

ま、それはまた記事にしましょうかね。では今日はこの辺で。

 

週1~2回更新は死守!ぜひ読者ボタンをぽちっとお願いします!

(めちゃくそ励みになります)

 

※日頃の釣行やブログネタ探しを中心に、Instagramも(たまに)更新中!

https://www.instagram.com/nakatoshi0809/

f:id:pochihiko_inunosuke:20210118162739p:plain

 

※無謀ながらYouTubeもやっとります

www.youtube.com

 

 

 

にほんブログ村 釣りブログへ
にほんブログ村 にほんブログ村 釣りブログ 中国地方釣行記へ
にほんブログ村 ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

*1:1 防府市の環境』 第二部 第二章 水質汚濁

https://www.city.hofu.yamaguchi.jp/uploaded/attachment/107138.pdf

*2:

1 いずれも「気象庁HP 防府市の気温 より 

気象庁 Japan Meteorological Agency

*3: おさかなセミナー くしろ2020 気候と魚の科学 P3

http://hnf.fra.affrc.go.jp/event/osakana/2000kikou/2000kikou-panfu.pdf

*4:2 「カサゴの生態」より 

http://www.scc.u-tokai.ac.jp/~t-horie/yatomi/seitai.html