そういえばちゃんと、本当に何となくなのですが、四十九日までは殺生自粛として、釣りに行かないことに決めました。解禁日は11月10日の予定です。中元です。
てなわけで、それまでは考察系の記事や、レアな魚についてまとめる記事などでちゃんと更新を続けていこうかなという次第だ。
そしてぱっと閃いた。特に投げ釣りアングラーの方にお聞きしたいのだが、【チロリ】という伝説クラスの餌(イソメ?)を使われたことはあるだろうか?
チロリ | 吉野熊野ネイチャー図鑑 | 宇久井ビジターセンター
かくいう僕は、一度もない。一度もないどころか、店で売られているのを見たことも、人生で数回しかない。だからこその「伝説クラス」なのだ。
今更だが、四十九日が空けたら、晩秋の大キスを狙って釣りに行きたいと、今から鼻孔を小爆発させている状態だ。
となれば、この伝説クラスの餌、ぜひとも使用してみたいではないか。
しかし、だ。この餌、シロギスの盛期も過ぎた今、入荷するわけがない代物なのだ。
では、どこかに行って採ってくればいい?いやいや、迂闊に採集なんかすれば、おそらく漁業権うんぬんでしょっ引かれるし、なんだかな、と。
であれば、できる限りの代替案を考えることが次善策となる。つまり、カニが食えないならカニカマを探せばいいじゃない、というノリだ。
チロリにおけるカニカマは何なのか?どうしたら再現できるのか?
今日はそんなアホ丸出しの壮大な調査を、一本の記事にまとめて形にしていく所存である。かる~く、ご期待ください。やってることはアホ丸出しなので。
では以下、本編である。
まずは【チロリ】様を大解剖じゃ!!
https://www.esano-tsurioh.com/blogs/tencho-blog/7289/
そもそもチロリとは何なのか、そこを紐解くことから始めよう。ぶっちゃけ地方名的なモノだと思っていたのだが、なんとこれが正式和名のようだ。
ちなみに名前の由来は、特徴的な口吻が「ちろり」と末端から出ているから、だという。マジかよ、擬態語かよ。なんちゅうネーミングセンスやねん。
さて。さらに生物学的な区分を見ていくと、結構あっさりと「サシバゴカイ目チロリ科」という感じで種族がわかれているところまでわかった。
ちなみにチロリ科は英語で【Glyceridae】というらしく、その生物的特徴は【蠕動で移動すること】と【赤みがかった透明くらいの体色】という風に書かれている。
―ここで気になったのだが、普段釣具屋で手に入る「青虫」「砂虫(砂イソメ・ジャリメ)」「本虫」とチロリは、一体どれくらい生物学的に近いのだろう。
ちょっと大変だったが、【日本産多毛類の分類目録】というゴツいPDFを見ながら、その辺を調べてみた。
そこで判明したのだが、いずれもサシバゴカイ目というところまでは一致するのだが、青虫・砂虫・本虫はいずれもゴカイ科に属するため、チロリとは科が違うのだ。
となれば、これら三種を工夫ゼロで”限りなく近い餌”とするのは無理があるだろう。ちょっと他の路線を考えねばなりませぬな。
ってことで次項にて、別目線による考察を始めましょう。
※意外だったのだが、それぞれの正式和名は以下の通り。青虫=アオゴカイ、砂虫=ゴカイ、本虫=イワムシ。繰り返すが、なんかマジ意外。
そもそもチロリはなぜ釣れる?
https://memenet.co.jp/kantsuri/bait_fishing/35423/#sec_02
では、もっと根本的な疑問に立ち返って考えてみよう。一番チロリが釣れる理由の考察に詳しかったのは、このサイトである。
その中でも、その考察に当たる部分を引用してみよう。
キスがチロリを好む理由としてあげられるのが、その真っ赤な体液です。この体液には魚が好むアミノ酸類が豊富に含まれています。また、体表から分泌されている〝ネライストキシン〟なる物質の匂いがキスの摂食を促して好釣果を呼び込むと考えられています。ちなみに、このネライストキシンなる物質は即効性の高い殺虫成分でもあるそうです。
つまり、体液がド派手&その体液に魚を引き寄せるアミノ酸なり成分なりが豊富、ということらしいのだ。
となれば、別に動きで食わせるタイプではなく、たんに魚にとって【ごちそう】という感じに近いと考えられそうだ。
一応動画でどんな動きをするかと確認したが、指でつつかれても少し膨らんで、萎んでという感じだった。
まるで心臓のエコー動画を観ているかのようであり、久しぶりにイソメに対して「きもっ」という感想を抱いてしまった。胃袋が酸っぱくなるぜ。
さて。カギとなりそうなネライストキシンという成分もちょっと調べてみたが、イソメ由来の殺虫成分ということ以上の情報は得られず。
なんかこう、色々とん挫した感じ・・だと思ったが、不意にここで、天啓が来た!!
完全に置き換えが可能な存在がなくとも、大丈夫ではないか。予想が当たれば、だけどさ。
ということで最後は、僕のアホだけど使えそうな閃きを書き添えてみる。
キュウリと蜂蜜でメロン味の発想。
本格的なシロギスの引き釣りに入門!【実戦編01】エサ使いとキャスティングの基本 | 日置 淳 | そこが知りたい!投げ釣りのイロハ | シマノ -SHIMANO-
チロリのウリは、その大きさ、柔らかさ、そして強く集魚性の高い匂い。であれば、色々と組み合わせてそれを再現すればいい、という風に閃いた。
まず、ベースは大きめの砂イソメと、普通サイズの青イソメだ。(特に夜釣りは、個人的には青イソメの方が圧倒的に反応がいい。アナゴも出るけど)
そしてそれぞれを刺す前に、カットしたバイオワームを集魚剤として通しておくのだ。こうすれば、匂い・動きの再現になる。理論上は、だけど。
もちろん実際に試す際は、本当に効果に違いがあるのか対照実験として、バイオワームを通さない仕掛けも準備する予定である。
では、どこで試すか?時間帯はどうするか?そうですなぁ、西浦か、中浦辺りで、リスク承知の岩礁帯強気攻めフィッシングという感じかなと考えている。
大キスを狙いたいので、時間帯は朝マズメ前後2時間とか、夜釣りで3時間とか、そんな風に絞りたいと思う。
11月2周目の週末に、試したい仮説を携えての復帰戦。いいじゃないすか。面白そうじゃないですか。
ということで考察の結果、チロリに限りなく近い餌はなんだ選手権、暫定トップは
【バイオワーム+アオイソメor砂イソメ】
ということになりました。アホや・・
さて。これからも書ける記事をコツコツためながら、解禁の時を待ちたいと思う。では今日はこの辺で。
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