台風で近所の店が軒並み閉店の中、健気に開いているローソンに畏敬の念を抱きました。中元です。
はい。ここ1ヶ月ほど、脂の摂取量を意識的にカットする「ローファットダイエット」に取り組んでいる。だからもう、脂の乗った魚は、味を忘れるほどに食っていない。
しかしダイエットの目標体重に届きかけている今、そろそろこってりした味わいの魚を夢に見てもいいだろう。そして僕の脳裏に閃いた魚こそ、「のどぐろ」であった。
過去にどっかの記事で短くまとめたことはあるが、今回はもっと徹底して調べて、まとめて、自分自身の欲を健全に高めて、もうひと踏ん張りの努力に繋げたい。
ということで、ある種物理的にも垂涎間違いなしな記事、こってりと始めていきましょう。
「のどぐろ」ってどんな魚?
【楽天市場】【 お魚別で探す! 】 > のどぐろ:山陰海の幸 いそはま本舗
まずは「のどぐろ」とはどんな魚なのか、その基本情報からまとめよう。まずそもそも、「のどぐろ」は地方名の1つであり、正式和名は【アカムツ】である。
のどぐろと呼ばれる理由は簡単で、喉の辺りが黒いから、である。改めてのぞき込むと、エイリアン感がちょっと強い。
そして分類としては、スズキ亜目のホタルジャコ科であり、ややこしいのだが同じ名前を持つムツ(スズキ目ムツ科)とは別のグループなのである。
さて、そんなのどぐろだが、最大体長は40㎝程度であり、太平洋の広いエリアに分布する深海魚と言える。水深100~200mを泳ぎ、甲殻類やイカを捕食しているそうだ。
というわけで基本情報はこの辺にして、今度は色々なデータから、のどぐろという魚を紐解いていこう。
漁業資源としての「のどぐろ」。
僕は山口県に住んでいるのだが、そうしていると、のどぐろは超高級魚であるという説明に違和感を覚えそうになる。
なぜかというと、思い出したような頻度で、スーパーに並んでいるからだ。目玉が出るほど高いかと言われれば、そうでもない。(なんならタコの方が高い)
しかしその謎は、意外なところから解けた。山口県はその漁獲量が、2019年だと全国1位なのだ。たくさん獲れるからこそ、スーパーでも売られるのだろう。
そんなのどぐろは、そのすさまじい脂の乗りで有名な魚である。
そもそも、和名の「アカムツ」の"むつ"は、脂っこいことを表す方言の「むつこい」や「むっちり」に由来する、という説もあるほどだ。
実際そのすごさは、グラフに起こして考えるとよくわかる。面白いデータがあったので、ちょっと拝借して紹介する。
場所によっては、マグロの脂質さえ凌ぐほどの量を蓄えているとは。「脂がのってるね~」という言い回しより、こってりとかむっちりが似合うのも納得だ。
そんなのどぐろだが、漁獲量が激レアだからあそこまで高級魚扱いされているのかというと、単にその美味さゆえで値がついているらしい。
例えばクロマグロみたいな制限が近い将来かかる・・・といった心配は、今のところなさそうなのだ。ただし、漁獲量が原因不明の乱高下をすることはあるらしい。
https://www.minato-yamaguchi.co.jp/minato/e-minato/articles/91714
・・・という感じで、僕が興味深いと思ったデータを紹介してみた。その中でも少し出てきたのだが、のどぐろをブランドとして、地域活性に繋げている県がある。
続いてはその中でも特に興味をそそられた、長崎県と島根県のブランドのどぐろを紹介していこう。
こだわりぬいた至極ののどぐろとは?
LFJ五島列島再上陸の巻④ LifeFishingJAPAN | どSな飼い犬の日常 釣りと旨いもんと仕事
まずは長崎県の方を紹介しよう。そのブランド名は、【紅瞳(べにひとみ)】という。
こちらは、その漁獲の仕方に徹底したこだわりがある。地獄縄と呼ばれる漁法を用いて、1匹1匹丁寧に捕獲する。だからこそ、傷一つない魚体を維持できるという。
LFJ五島列島再上陸の巻④ LifeFishingJAPAN | どSな飼い犬の日常 釣りと旨いもんと仕事
―その後も、旨味を少しでも逃さないために血抜きもせず、温度管理も厳密に行い、そして選び抜かれたのどぐろだけが、【紅瞳】を冠せるのだ。
これを提供している店もあるようなので、ただこれを食うためだけに、長崎へ足を運んでみたくなった。きっと絶品なのだろうな・・。涎が止まらねぇ。
そしてもう一つ。今度は島根県のブランド、【どんちっちノドグロ】を紹介しよう。
特徴的な名前だが、「どんちっち」とは、「石見神楽」のおはやしの音に由来するらしい。(ちなみにこのブランドを冠する魚には、他にアジとかもある)
ここもまた、栄養分豊富な漁場で育ったのどぐろを、徹底した品質管理の下で出荷することで、その旨味を全国に届けているそうなのだ。
干物となれば、無駄な水分と臭みが飛んで旨味が凝縮されているに違いない。キャンプの朝に焚火で炙れば最高に美味いだろう。垂涎だ。それこそ、犬のように。
余談だが、どんちっちの方にはマスコットキャラクターが存在する。少し手塚キャラを思わせるタッチで、島根県らしさもある、味のある女性である。(何歳だろう)
ちなみにのどぐろは概して、海底が泥になっているとこの方が脂が多いらしく、そういった場所で獲れるものは”間違いない”ともあった。
そこまで意識することはないだろうが、そういう漁場の近くで獲れるのどぐろは絶品の可能性が高い。いつかふらっと、旅に出てみたいものである。
終わりに。
少し情けない話だが、30歳になるかならないかから、大トロが重たくなってきた。好きなのは好きだし、食うのは食うが、一皿で本当に充分なのだ。
唐揚げも天ぷらも昔ほどガツガツいけなくなってきており、自分の脂耐性が無くなっていくのはそこそこに辛いのだが、のどぐろは相変わらずバクバク食えるので嬉しい。
マグロのそれと異なり、「あぁ、今のどぐろを食っているな」とわかるクセはある。だから、もしかしたら人を選ぶかもしれない。
だが、僕の舌では、”絶品”として感受される。回転寿司においても一番高い皿に、1貫だけというのが多いが、それでも僕は臆せず注文する。
ということで、その魅力が今回の記事を通じて、表現できていれば嬉しい。
目標体重まであと1㎏ちょっと。絞り切って、空腹という最高のスパイスを得た状態で口にするのどぐろは、いったいどれほど旨いのだろう。
楽しみだ。未来がこんなに待ち遠しいなんて、久しぶりである。
ということで、今日はこの辺で。
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