まずいきなり、漆黒のことを言う。2月にキャンプに行ってから今の今まで、ずっと毎日休まず仕事をしてきた。
その理由は、単に仕事において最も不安や焦燥が高まる時期であるため、仕事をして必死で気を逸らさないと、どうにかなりそうだった、というのが大きい。
これはこれで一種の依存症だと思うが、そのヤヴァイ時期について、あと数日で一区切りつきそうという段階にまで来ている。
だから、焦りや不安を原動力として、何かに一生懸命打ち込むのなら、ちっとは趣味のことにも目を向けようと、久しぶりに前向きな気持ちになれている次第。
では、何を狙って釣行しようか?そのターゲットは、すぐに閃いた。カレイだ。どっかで調べて知ったのだが、カレイの盛期は、厳冬が終わった後くらいらしい。
確かに、花見カレイなんて呼び方もあるもんな。あちこちで梅だの桜だのが満開になっている今、海中も早春のモードになっていると期待できる。
ということで今日は、露骨な記事増やしではあるけれど、カレイの生態をきちんと勉強して、作戦を用意し、今度の釣行に備えたいと思う。
車輪の再発明をやっている気分だが、実際の生態を知っていた方が、玄人の釣り人が語るテクニックを一層腹落ちさせられるから、いいじゃん。(謎の言い訳)
てことで以下、本題である。
釣りに関係ありそうなカレイの生態エトセトラ。
まず知りたいのは、カレイの水中での暮らしぶりだ。特に、どうやって餌を発見し、どのように捕食するか、そして何に興味を持って寄ってくるか、という部分である。
そこを念頭に置いて、じっくりと、カレイの海中の生態と、飼育下の摂餌を撮影した動画を観察してみた。
まず真っ先に気付いたこと。凄くヘンな話を言うが、水中でのカレイの目は、思った以上に上へ飛び出しているということだ。
釣り上げた後やスーパーの鮮魚コーナーに並んでいるときは、重力に負けて格納されているのだろう。となれば、気付かないのも納得だ。すると、あることを思い出した。
カレイは、視覚で餌を探し、狩るという話をよく聞く。確かに、水中のカレイの目は良く動くし、そして思った以上に泳ぎ回っているような印象を持った。
実際砂煙に対して非常によく反応し、それがぶわっと起きると、遠くからでも泳いできて、その近辺をしげしげと眺める姿を、動画でも確認できた。
時折誘いをかけると良い、なんてのは投げ釣りをしていると耳にタコができるほど聞く話だが、カレイに関して言えば、砂煙を定期的に起こすことが肝だと思えてくる。
そして特に面白いと思ったのは、このシーンだ。ダイバーがホタテの貝殻をもち、ひらひらさせると・・。
大きめのカレイが遠くから寄ってくる。そして貝殻をじっと観察しているのがわかる。カレイの仕掛けは派手な方が良いというが、その理由が今、はっきりと飲み込めた。
ということで、情報としては一旦十分だ。続いてはこれを踏まえて、次回釣行時に意識して試したい作戦を考えていこう。
カレイの生態に即した作戦とは?
今回心掛けたいのは、どのようにしてカレイの摂餌を促すか、だ。砕けた言い方をすれば、口を使わせるためにできることは何か、である。
その方法は、とにかくカレイの視覚に訴えることだと、先の動画を観ればわかる。では視覚に訴えることは、どういうことだろうか。
これまた、過去に読んだ釣り雑誌の知識などを思い出すと、ヒントになりそうなポイントはまとまってくる。一旦簡単に箇条書きしておこう。
① オモリを引きずり、砂煙を起こす。
② エッグボールを使い、海中をひらひらさせる。
③ キラキラするビーズを使い、カレイの興味を惹く。
こんなところだろうか。いずれも結局仕掛けを自作することが求められるが、だからこそ面白いことになると、僕は感じている。
となると、カレイ釣りの常識となる置き竿も、限度があることに気付く。完全に放置すると、カレイは絶対に興味を持たない。誘いはやはり、マストなのだ。
余談だが、一時期中関漁港のマリーナを向いている側に、釣り竿を5~6本ほど2mおきに並べて、ほぼ防波堤を占領している人がいた。
その人自身は車の中で暖を取りながら、アタリを待っていた。あの行為は単に迷惑なだけでなく、釣果にも繋がらない行為なのだ。少しだけスッとした。
ということで結局無難な作戦に着地してしまったが、いわゆるカレイ釣りのアドバイスはこういう生態に根差した方法だと改めて勉強でき、結構有意義だと思っている。
後はウダウダ言わず、とっととカレイを釣り上げろという話だ。どこに釣りに行くかはもう決めているので、あとは天気と、遊ぶという覚悟をするだけ、である。
遊ぶ覚悟をするというのもヘンな響きだが、ぶっちゃけ今は仕事に結構なリソースを割かないと、今後かなりヤバいという状態で諸々を引き継いだのだ。恐怖しかない。
しかしだからこそ、時にはわざと気を逸らしてリフレッシュしたり、ユーモアのある解釈をしたりと、そういう息が詰まらない心掛けも要ると思っている。
ということで最後は謎のボヤキになったけれど、今日はこの辺で。