隠していたわけではないが、先週、人生で初めて新型コロナウイルスに感染した。仕事も5日ほど休まざるを得ず、体力も衰え、嗅覚と味覚も未だに戻っていない。
そうした状況のため、特に発信できるネタがない。それが、10周年を迎えたのに更新がなかなかに滞っていることの、身もふたもない理由である。
とはいえ、病み上がりだからといって職場から直帰したらひたすら安静にするのも、そろそろ限界に感じつつある。なんというか、さすがに退屈過ぎるのだ。
釣果をどこまで追うかはさておき、とりあえず釣りに出かけることで、家の外に出て身体を動かすきっかけを、自分に作ってあげることにした。
そんなわけで今回の釣行は、いわば単なるリハビリのようなものである。1時間程度の釣行を経て、集中力なり体力なりがどこまで戻ったかを観察する。
それが主目的なので、特に内容には期待せず、気軽に読んでもらえれば幸いだ。では以下、本題である。
西浦漁港に”生命”はあるか?
今回まず訪れたのは、山口県防府市にある西浦漁港である。ホームグラウンドと呼んでいいかは知らないが、最近よく来る場所の1つである。
2週間前にもここに来ているが、その際には何かが水面で跳ねる様子が見られたほか、良型のアナゴが悠々と泳ぎながら餌を食べる姿も確認できた。
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さらに、テトラポット周辺にはメバルかカサゴと思われる魚が数匹隠れているのも見えたため、比較的可能性の高い釣り場と判断し、今回もここを選んだ次第である。
到着後、まずは港沿いを歩きながらテトラポットが大量に積まれている場所へ向かった。今回の釣法は、余っていたブラクリを使った穴釣りである。
餌もいわば適当。冷凍庫に残っていたイワシをナイフで輪切りにし、ブラクリ仕掛けに刺して、障害物周りを徹底的にコツコツ叩いて探るというだけだ。
とはいえ穴釣りはその特性ゆえに自然と移動を伴うため、無意識のうちに体を動かすことになる。このリハビリ釣行の趣旨にも適しており、色々ちょうど良いのだ。
さて。実際今日の西浦はどうだったか。写真からも伝わるかもしれないが、何かしらの魚が潜んでいそうな雰囲気がバリバリの、素晴らしいロケーションである。
しかし、釣りを始めてすぐ気づいた。生体反応が皆無なのだ。
テトラポット周辺をくまなく探ってみたものの何の反応もなく、水中を覗き込んでも何の生き物も確認できなかった。それこそ、フナムシでさえ、だ!
2月に入り、冬の深まりとともに海の中は一層静まり返っていた。かごしま水族館の「沈黙の海」という展示を思い出すほどの静寂。なんか、怖ささえ覚えた。
寒さとやる気の低下との戦いとなる中、唯一の収穫は港に住む猫とのふれあいであった。触れそうな感じはしなかったが、気づけば少しずつ距離を詰められていた。
だからこんな距離で写真だって撮れた。これは香箱座りとでも言うんだったか。とにかくなぜか僕を前にリラックスしており、結構気持ちはほぐれたのを感じる。
しかし、肝心の釣果はゼロであり、餌への反応すら期待できない状況だったため、30分も経たずに心が折れてしまった。
一度はそのまま帰宅しようかとも考えたが、それでは時間を持て余してしまうため、急遽もう一箇所の防波堤に向かうことにした。次はそこでのお話をば。
静寂に包まれし中浦漁港。
次に訪れたのは、中浦漁港である。この場所を訪れるのは昨年の夏以来で、以前は工事が行われていたが、現在は重機も撤去され、広々とした駐車場に戻っていた。
かつてこの場所にあった「ターメルトフーズ」という工場が跡形もなくなったことで、ここに入る前の道の時点で防波堤が丸見えだ。少し寂しさを感じつつ、準備を整える。
さて。中浦漁港は、もともとメバルやカサゴのメッカとして有名である。そのため、魚影さえ確認できれば、バイブレーションルアーを試してみるつもりだった。
しかしヘッドライトで水中を照らしてみると、驚くほどの透明度で海底まで見渡せるほど海は澄んでいたが、それでも魚の姿は全く確認できなかった。
到着前はスケベ心全開で、アジやセイゴがいる可能性も少しは考えたが、それが画餅に過ぎないことをひたすら突き付けてくる現実の冷たさには慄然とする。
まさに「死の海」といった様相。ブラクリで穴を探ったり、バイブレーションを遠投してわずかな可能性にすがる気すら起きないほど、絶望的なコンディションであった。
・・・結局、この場所では竿とクーラーボックスを持って先端まで行き、何もせずに帰ってきただけ、という結果に終わった。つまりこれをもって納竿である。
そういえば帰りにファミリーマートにまた寄ったが、店舗の玄関はまだ破損したままだった。やはり、何があったのか知っている人がいれば、ぜひ教えてほしいと思う。
冬の釣りの難しさと、今後の課題。
今回の釣行を振り返ると、冬の釣りではソフトルアーやハードルアー関係なく、人工的なアイテムでは全く太刀打ちできないほど、魚の活性が低下していると実感した。
カレイやアナゴなどの低水温に強いターゲットに絞り、餌をつけて投げた後、じっくり待つような釣り方をするのが、この時期はつまり有効であるのかなと考えている。
一応ロケ―ションを考えても、穴釣りには一定の可能性があったとは思うが、次は投げ竿を2〜3本並べ、置き竿でじっくり待つスタイルのほうが適しているかもしれない。
積極的なアプローチより、ひたすら待つことが鍵となる。次はこれを念頭に置いて、アナゴなりカレイなり、その辺のターゲットを追いたいと思う。
―ちなみに、体力面に関しては、やはり回復の兆しが見られている。一番しんどかったときと比べれば、はるかに身体も軽いし、呼吸も安定するまでが早い。
ただ、精神面ではまだ本調子ではないと感じた。感情が乏しく、何に対しても強い関心が湧かない状態が続いているためだ。
これはコロナの影響なのか、はたまた強制的に一旦活動を止められたことによる反動なのかは不明だが、今は自分の感情も含めて、大概のことに興味を持てなくなっている。
今回の釣行も、以前であれば「悔しい」「次こそは」と思えたはずだが、そういった感情が湧かない自分に気づいた。なんだかんだでこれが一番ショックである。
おそらくこれもひっくるめて「無理すんな」という身体からのメッセージなのだろうが、だからといって遊びを完全に生活から消すのはごめん被りたい。
例え感情の起伏が無くたって、僕はめげずに釣行を重ねてやろうと思う。コロナなんかに人生の栄養源を奪われてたまるかっての。
てことで今日はこの辺で。
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