穴釣りという釣り方がある。Mさんや幼馴染のFくんがその楽しさを教えてくれて、気付けば僕の道具箱には100％、ブラクリが常備されているようになった。
だがこのブラクリには1つ弱点がある。高いのだ。横文字で書くならば、「コスパが悪い」というのがどうしても気掛かりという感じである。
そして穴釣りは、ロストが前提となるフィールドで行うものだ。岩の隙間に落として探るだけでもリスキーだし、根魚はヒットしたら、必ず岩の奥に走り込む。
酷いときは1日に10個ロストなんてのも、場所と時間によってはザラだ。ちなみにそんなに失うと、値段としては1000円を超え得る。
だから大袈裟にいえば、兵站が凄く大切となる。そしてぶっちゃけ、機能さえきちんと担保されていれば、ブラクリの見た目とかその辺は、別に不要だと考えている。
ということで今回は、そのブラクリをまずは作ってみて、知見・経験を得ることを狙いたいと思う。
最近釣り具を作ることに対して腰が重かったのもあるし、良いリハビリになるだろう。今日はそんな、図画工作の記録である。
参考にしたスタイル。
ブラクリをどう作るか。参考になるサイトを探してみると、上記の2つが使えそうだと思えた。正直作り方はどこも似たようなことを言っていたのだけれども。
結局、オモリの上下を固定して輪っかを付ければOK、というのがブラクリなようだ。雑ではあるが、納得感はある。
ということで釣具屋で材料を買ってきた。ターゲットはカサゴやタケノコメバルを想定したのと、小さいと結ぶ時にイライラしてくるので、チヌ針5号にしてみた。
その上で、なるべく自分の主観というか、我流を排して作成したいと思ったので、徹底して他者のやり方をパクることにする。いわゆるTTP戦略だ。
釣り初心者向け 釣り糸の結び方（総合）｜釣具のイシグロ |釣り情報サイト
これで準備はOK。あとは実際に作成し、その中で試行錯誤して得た見識を言葉にしていくべきだろう。てことでウダウダ言わず、やってみよ！
実際に作ってみた。
↑初号機はやっぱりしくじった。撚糸を15㎝くらいで適当にカットしたが、5㎝くらい足りず、最後の輪っかを作れなかったのだ。なのでサルカンに結束し、誤魔化す。
また、最初に作ったコブも、どうやらサイズ不足だったらしい。ビーズが簡単に移動してしまい、ブラクリの良さを殺している気がする。
もっと糸を巻き付けて、さらにデカくするくらいが丁度いいのかもしれない。また、針を最初に結んでから、ビーズ・オモリと通していったが、逆の方がラクな気がする。
てことで逆にしてみたが、そんなことは無かった。これはもうブラクリとしてダメな気がする。
やはり、針から結んだ方が圧倒的にやり易い。具体的には、針を結ぶ際に全体の長さを調節するのは、ムリゲーだと悟ったのだ。
ということで3個目。多少マシになったが、段々この辺から苛立ちが始まっており、どこか粗雑さを醸し出してしまっている。(特に結束部(輪っか)が長すぎる)
少しずつ反省と検証を冷静に行うよう心掛けつつも、1個作成するのに5分以上掛かる不慣れさもあり、当初の目的だった10個は遠い彼方に見えていた。
目先の1個1個を大切に。てことで4個目。
全体的にまだ長いのだが、55点くらいの出来ではないだろうか。ギリ戦力として使える気がする。
この辺で、ビーズは極小＋中粒のコンビにしてから通すと、コブを通過せず大変やり易いと気付く。
もうそろそろ終わりたいと思い始めている5個目。輪っかはエイトノットで作っているのだが、少しでも指先が滑ればクソみたいな大きさになるので歯痒い。
飽きたので最後ということにした6個目。最後にしてやっと、それなりに様になった何かになった気がする。
ということで自分は絶望的に指先が不器用ということをまざまざと学んだ時間になってしまったが、コブのサイズ感やビーズの通し方等、経験値は結構得られたと感じる。
あとはこれを使って釣れれば、いうことなしだ。実はこれらを実際に使ってみる場所として、自分の中では候補が1つ浮かんでいる。
しかもそのスポットは、釣果情報が存在しないんじゃないかとさえ思う。それくらいある意味レアな場所なので、なんか釣れたらエエですなー。
ということでただの糞みたいなクオリティの図画工作であったが、今日はこの辺で。
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