俺のぬし釣り

山口と広島をメインに、102種類の魚を釣るべく我流釣りをエンジョイしまくるブログ。(たまにキャンプにもいく)

秋吉台「この日は特別に、恐怖を教えてやろう^^」 ―山の楽しさと怖さを同時に学べた充実のキャンプ日記― @山口市家族旅行村

高校入試、大学入試、春季講習、新年度募集。神経を擦り減らしながら駆け抜けてきた、怒涛の春に一区切りがついた。そんな僕に今要るのは、やはり静かな時間だ。

 

魂を物理的に削るような日々を過ごし続けると、脳が錯覚を起こし、それを日常に変えようとしてくる。鬱病の入り口として、”あるある”の現象だ。

 

それを食い止めるにはどうすればいいか。徹底して自分を「目先の社会」から切り離し、本当に休めるところで心身を癒すことで、主体的に整えればいいのだ。

 

今の自分を取り巻く環境がコップの中の嵐に過ぎないことを認識するには、それを自動的に俯瞰できる場所へ身を置き、異なる時間感覚に浸ればいい。

 

なんてうだうだ言ってきたが、つまり僕はキャンプに行きたいのだ。そう思ったが吉日、急ぎ秋吉台家族旅行村に電話を入れて、オートサイトを1つ押さえてやった。

 

山の奥で静かに己を見つめ直すなんてカッコイイことを言っても良いのだが、ぶっちゃけ好きなことが好きな理由なんて、いちいち言語化しないものだ。

 

それでいーじゃねーか。そう割り切ってウッキウキで向かった秋吉台が僕に見せてくれたのは、天使と悪魔の2つの顔であった。

 

自然の中で遊ぶこととはどういうことかを思い出すことができた、ある意味学びの多かったキャンプの話、以下本題である。

 

 

今日のキャンプ飯は何にしよう?

 

僕はキャンプ飯を必ず1~2品は作るタイプだ。いずれ惣菜とかレトルトだけのキャンプもしてみたいのだが、自分ルールとして、今のところ遵守している。

 

では今回はどうしたものか。全然関係ないのだが、大学生の頃に何度も足しげく通っていた定食屋があったのを、ふと思い出した。

 

コロナ禍のせいでそこは店をたたんでしまったのだが、そこの名物だったチキンカツの味は時折記憶の底から蘇り、「あー、食いたいなぁ」という思いが湧くことがあった。

 

・・・・。

 

いっそ、それを山奥で作ってみるか。

 

わざわざ自然の中でジャンキーなものを作って食うというアンバランスさ。これはこれで好きだ。というかこういう機会じゃないと、揚げ物は面倒なので作らない。

 

それを翠ジンソーダでクッと頂く🍶、と。想像しただけでよだれが出てくる話ではないか。

 

てことでこの日のサブクエストは、「わざわざ山奥でジャンクなものを作って食う」という一点に決めた。じゃ、さっさと本題に入っていきましょう。

 

「またご利用いただきありがとうございます」

 

駐車場に車を停めて、受付を済ませると、ちょっとびっくり。宿泊客は僕一人で、またしても広大なオートサイトを独り占めできたのだ。

 

そして3度目の利用とあって、「毎度ありがとうございます」という風に、セリフが変わっていた

 

秋吉台オートキャンプ場と同じくらい利用しているので、ちょっと嬉しい。今回もお世話になります。

 

てことでオートサイトに車を走らせ、23番という一番端っこを選んだ。到着して早々、なかなかに意味不明な造形の虫を発見。皆様、正体、分かりますか?

 

・・・・ただ、いささか悲しい話だが、多分誰かが焚火台無しで炭火を使ったのだろう。芝生が一部傷んでいて、木炭の欠片が落ちていた。(画像左側)

 

マナー云々というより、それが良くないことという認識が周知されていないのかなと思わされる。実際漫画やアニメでは、焚火を地面に直で行う描写が目立つしな。

 

一応受付時に渡されるプリントには、その旨の注意書きがあるが、焚火に関する項目はもっと強調していいと思う。(炊事場に焚火台が置いてあるので、必ず使いましょう)

 

―という愚痴は、もう要らない。とっととテントを設営し、まずはごろごろしたいのだ!!

 

・・だが17:00頃の時点ですでに風が強く、なかなか上から被せるシートが上手くセットできない。割ともたもたしてしまったが、7・8分で無事設営完了。

 

実は初めて訪れてから14年以上経つ「サィサィみとう」で買ってきた惣菜を、おやつとしていただく。

 

そしてステイシーのウリは、この広さだと思う。寝袋とテーブルを普通に置けちゃうキャパは、やっぱり買ってよかったと心底思わせてくれる✨

 

こうしてテントの中でゴロゴロしていたら、なんとキャンプを始めて初、そのまま寝落ち。

 

起きてみると日が沈みかけていた。いかんいかん。すぐさま周囲を散策し、火種になりそうなものを集めてから、僕は焚火台の設営を始めたのであった。

 

学生時代のソウルフードに思いを巡らせながら―。

 

ソロストーブの公式でも紹介されているが、やはりその辺の木の枝と枯草は、着火剤として極めて有能だ。今回は過去最速、1分で着火できてしまった。

solostove.jp

 

火が安定してきたら、まずはメスティンで米を炊く。

 

吸水20分➡炊飯20分➡蒸し20分くらいと、全体で1時間くらい掛かるので、段取りよくやらないと超もたつくからだ。

 

横からフツフツと水が出てきたら、火から下ろして、ひっくり返してから蒸す。すでに米が炊けたいい香りがしている。これは期待大だ。

 

そしてその間に、いよいよチキンカツづくりを開始する。今回はめんどくさすぎて、事前に仕込んでおいた鶏肉の袋にそのままパン粉を入れてしまった

※ちゃんと上手に作りたい人は、絶対に真似しないでね!

 

それをラージメスティンで揚げる。やはりメスティンは2つ持ってて損は無い。3つも要らないけど、2つ持ちは結構・・イイぞ✨

 

さて。僕が通っていた定食屋のチキンカツはもっと黒く香ばしいモノだったが、それはどうすれば達成できるかなんてのは、次回の課題でイイ。

 

今はただ、早く食いたくて仕方ないのだ✨

 

マヨネーズとソースをぶちまけて、ほりにしも容赦なくかけまくる

 

贅沢にして乱暴、粗雑にして至高。休日、ここに極まれり。楽しくないわけないじゃん!!!!!!

 

―ちなみに、ご飯にかかっている謎のアレは、バカびたしである。

 

そしてマヨネーズは、最近スーパーでなんとなく買った松田のマヨネーズというものだ。これが結構当たりで美味いので、皆様にも推奨しておく🥚

www.uminosei.com

 

・・・・・・・さぁ、

 

 

おっぱじめるぜ✨

 

 

今日はビール1缶と翠ジンソーダ1㍑を持ってきたのだが・・・見た目こそ違うが懐かしいチキンカツと、バカびたしライスの美味さもあって、止まらない止まらない!

 

しばらく外で焚火を堪能しつつ飲んだのだが、せっかくなので、ステイシーお籠り二次会を開催😊

 

前室のファスナーも閉めてしまえば、完全なるプライベート空間の完成だ。そして少し肌寒かったので、ブラックフライデーで買っていたこれ↓を使ってみた。

FUTURE FOX ヒーターアタッチメント【翌営業日発送】futurefox-online.com

 

綺麗だし、何より超あったかい🌸

 

ただし全方向に暖かい空気が出るので、ガス缶の温度も上がっていくのが結構不安だった。(それが大丈夫でなければ製品になんてなっていないんだろうけど)

 

耐熱シート的なオプショングッズも確か売ってるので、それを買うまでは、長時間の利用は控えようと思う。でも、この暖房性能は抜きんでていると思う!

 

5分くらいしか点けていないのだが、それだけでも周囲の温度は確かに上がった。いい買い物でしたわ💰

 

―さて。その後もステイシーの中で酒宴を続け、眠たくなったら寝るというぐうたらを極めた流れで、スヤァと入眠へ至ったのである―。

 

この日の最後に撮影していた動画の切り抜き。僕は何を思ってこれを撮ったのか、それを知る由は、もうどこにもないのであった。

 

秋吉台「恐怖を教えてやろう^^」

 

異変に気付いたのは22:00頃だ。

 

バサバサバサッ!!ピュウゥウ・・・ザワザワザワ・・バサバサバサッ!

 

風を切る音、木の葉が激しく揺れる音、そしてテントが激しく揺さぶられる音、それらが何層も折り重なり、止むことなくずっと響いてくる。

 

台風でも来ているのだろうか?後から知ったが、この時刻、秋吉台では強風注意報が発令されていたそうだ。納得の爆風に、本当に震えてしまった。

 

僕がテントの外に出てしまうと、重石を失ったステイシーが、秋吉台の闇夜に消えていってしまうかもしれない。そう思うと、トイレに行くことすら恐ろしくて仕方ない。

 

寝袋に包まり、耳栓を詰めて、恐怖をやり過ごそうとする。時折、気絶するように眠ることはできた。だが、激しくテントを揺さぶる音で、何度も起こされてしまう

 

恐怖。本当に死ぬかもしれない。大袈裟だが、そう思った。闇夜、独り、爆風の中で耐える時間は、本気で精神を猛烈な勢いで削り取っていく。

 

 

・・・・・・

 

 

 

―何度も気絶と覚醒を繰り返した僕の耳に、爆風の中からかすかに、小鳥のさえずりが聞こえてきた。目を開けてみれば、少し空が白んでいる。ついに、朝が来たのだ。

 

秋吉台家族旅行村は、チェックアウトの時間を早めることに制限はない。僕は意を決し、テントから出て、爆風に神経を張り詰められながら、撤収を開始したのだった。

 

幸い、ステイシー全体に夜露はほぼ一滴もついておらず、グランドシートをタオルで拭くだけでしまい込むことができた。撤収に要した時間は、15分程度だ。

 

生きててよかった。それだけを考えながら、僕はそそくさと秋吉台から撤収するのであった。

 

・・実際、あの時刻には何が起きていたのか、少し調べてみた。

 

振り返ってアメダスのデータを読み直すと「大したことない」感じがするが、逆に言うと風速3~4mであんなにも激しくテントが揺さぶられるのかと、すごく驚く。

 

 

秋吉台アメダス観測所は、秋吉台科学博物館の近くにあるため、標高や遮蔽物が全く条件として異なるわけではない。だから家族旅行村も似たようなもんだったのだろう。

 

色々調べたが、風速が5mを超えたら、キャンプは見送った方が良い、というブログもあった。そしてそれは、今回の経験を踏まえると、完全に同意する。

 

今回ステイシーが吹っ飛ばなかったのは、単に運が良かっただけではなかろうか。あるいは中で僕が寝ていたがため、というところか。本当にヒヤヒヤした。

 

恐怖で寝られない、寝落ちしても風の音とテントのバサバサ音ですぐに目覚めるというのを繰り返す経験は、なかなかに稀有だ。だが、二度としたくないとも思った

 

秋吉台は僕に、山の楽しさと、その怖さを、改めて僕に教えてくれたようだ。ありがとう。次はもっと工夫して、荒天の最中だろうが、逆らわずに遊んでやる。

 

まぁ、今後風速が5mを超える予報が出たら、キャンセル可能ならそうすることに決めた。ありゃ、アブねえわ、流石に・・・・。

 

未来の僕へ:今回得た経験とそこから学んだことと次回に繋がる仮説を書いとくからな!!

 

ここからはほぼ自分用のコーナーなのだが、もしかしたら有益なヒントが混ざっているかもしれない。軽い気持ちで読み飛ばしてもらえるとありがたし。

 

さて。今回やっぱり感じたが、サーマレストのシートは何かに入れておいた方が取り扱いが楽だ!!そこまで高価じゃないから、今度までにこれを買っておこう↓

e-mot.co.jp

 

そして、もう4月の終わりでも、スナグパックエリート3は暑すぎる!!サーマレストもしかりだ!

 

春夏用のシートとシュラフを新調しないと、ロクに寝られないぞ!!とはいえナンガのようなガチ価格帯に手を出したら破産するから、そこは頭を使ってくれよ!!

 

―あとは、滅茶苦茶収納しづらくて難儀していたスナグパックだけど、以下のサイトの畳み方は超絶楽で、しかもコンパクトになったから、しっかり復習しておくんだぞ!

www.itukadarekano.com

 

―というところかな。他にも色々買った方がいいモノ(主に収納用品)はいくつかあったけど、それはホームセンターのプライベートブランドとかで揃えよう!な!💸

 

てな感じで、天使の部分も悪魔の部分も楽しめた、ある意味濃い1日。皆様も、自然の中で遊ぶとは、時に牙を剥かれるということでもあると、改めて肝に銘じましょう

 

特に春は、天候が簡単に変化し、荒れるもの。アメダスなどの文明の利器をフル活用して、できるだけ安全性の高いアウトドアを楽しみましょう。

 

では今日はこの辺で。

 

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