俺のぬし釣り

山口と広島をメインに、102種類の魚を釣るべく我流釣りをエンジョイしまくるブログ。(たまにキャンプにもいく)

「大海原に夢馳せて🚢」 ―2年ぶりの船釣りは、楽しさ∞の「神の日」でした👼  @山口県下関沖

事の発端は、釣り仲間のKさんからLINEを頂いたことに始まる。それは、5月26日(日)に、以前より伝えていた船の予約が取れそうだ、というものだった。

 

幸い、その日はその時点で特に仕事は入っておらず、自主的な休日出社をしないよう自制すれば、オフにすることは十分可能だった。だから僕は、その誘いをOKした。

 

そこからは、ヘンな意味で忙しかった。予想される仕事を前もって空き時間に処理し、無理なら人に依頼し、テヅルモヅルあれこれ使って、結果僕は、26日を守り抜いた

 

正直最初は、どんな釣りになるか想像だにできなかった。船釣り自体2年ぶりで、不安な気持ちが無かったと言えばウソになる。おまけに未知の海域ときたもんだ。

 

だが蓋を開けてみれば、あんなにたくさんの充実した思い出が1日に詰まっていることが信じられないくらい・・・

 

5月26日(日)は、僕にとって楽しさ無限大の「神の日」だった✨

 

ということで今日は、その神の日の記録を、こってり濃厚な情報量でお届けする記事である。お時間があるときに、お付き合いください。#「神の日」って何だ?

 

では以下、本題である。

 

 

プロローグ:ドキドキの事前準備編。

 

釣り人の朝は早い。特に船釣りとなると、夜明け前に出港という場合も多く、必然的に起きる時間もすごいことになる。

 

今回の出港地は「吉母」という。読み方は「よしも」であり、難読さに苦労しながらナビにその場所を打ち込んで、ルートを表示してもらう。

 

所要時間を逆算し、身支度に掛かる時間を計算すると、僕の起床時間は色々びっくりのAM2:50となった/(^o^)\これはもう、寝不足確定だ。

 

だが、そのダメージを減らすためにできることは意外とある。その一つとして、事前準備は完璧に終わらせておくことが挙げられる。

 

ライン巻きはもちろん、リーダーも結束し、ロッドに装備してガイドにも通し、括りつけておく。何を着るかも事前に決めて、寝床の側に置いておく。

 

クーラーボックスも釣り具も全て車に積んでから、僕は寝た。朝の朦朧とした意識の寝不足の自分が、細々した準備を完遂するなど、最初から1mmも期待しない

 

結果、当日はナイフ以外の忘れ物ゼロで、余裕を持って迎えられたと予め書き添えておく。

 

第一章:「夜明け前が一番暗い」


睡眠時間こそ締め切り前の漫画家みたいなタフさだったが、目覚めてみれば意外と頭はスッキリしていたし、ダルさもほとんど感じなかった。

 

起きてすぐ、熱いシャワーで全身を叩き起こし、着替えて、アパートを出た。そのとき大体、時刻は3:20である。

 

特に何も飲まずにしばらく運転を続けたが、美東SA辺りで流石にボーっとしてきた。だからそこでカフェインをドーピングし、喝を入れることに決める。

 

このタイミングは完ぺきだったようで、以後到着まで眠気は皆無。「吉母」の看板を目印に進み、ラブホの派手な看板が並ぶ地帯を通り、無事に集合場所に辿り着けた。

 

Kさんたちに挨拶を済ませると、船の場所を教えてもらった。少し波止を歩いた先に、今日乗船するそれがあるのだという。

 

朝日が遠くにぼんやりと見える。それと同時に、心も躍る。寝不足なんかどうでもいい。精神を肉体が凌駕した瞬間だ!

 

ときに朝5:00前、時間ぴったりの集合であった。

 

第二章:不意打ち。

 

下関に入ってすぐ、朝ご飯を買おうとセブンイレブンに立ち寄っていた。その際、内陸なのに結構な風が吹いており、急遽出港が取りやめになりゃしないかと不安になった。

 

しかし、沖には出れないながらも、船は出港するという。とりあえずその報せに安心した僕は、船に荷物を積み、支度を進めていく。

 

朝日が昇るにつれ、水面が朱鷺色に輝く。ここまで綺麗な日の出を見るのは、のんびらんど・うましまの釣行以来だ。そのときの感覚も蘇り、気分はどんどん高まる。

 

やがてエンジンが動き出す音がすると、船はゆっくりと旋回し、港の外へ向かって走り出した。風はやはり強いが、白波が立っているわけではない。釣りにはなりそうだ。

 

10分ぐらい経つと、船が速度を落とし、やがて停止した。ここが最初のポイントのようだ。僕はKさんに教わりながら、船長の指示の後、テンヤ仕掛けちゃぷんと沈めた。

重さは特に深く考えず8号にしたが、ベイトリールに巻いたのが下巻きたっぷりのPE1号

なのもあってか、全然沈んでいかない。これは結構な誤算だった。

 

潮の流れもそこそこあり、ラインの出も遅い以上、着底した瞬間もまるでわからない。これは結構、集中力が削られる、我慢の釣りかもしれない。

 

とはいえ、Kさんが持ってきてくれたエビへの反応は上々で、僕も2投目から早速アタリを感じることができた。しかしフッキングはせず、餌が消えて終わっただけ。

 

そんなのを2~3回繰り返すと、段々餌が消えることも減ってきた。餌がそのまま戻ってくる、沈める、反応なし、上げる・・・。これを繰り返していると・・

 

突如不意打ちを食らった

 

仕掛けを早巻きで回収中、底から5~10mくらいの位置でガツンと引かれたのだ。緩めていたドラグがジャリジャリと出る。

 

「なんか来ました!!」

ガラにもなく、僕はそう声を上げた。ファイトの時間は2~3分だったろうか?テンションを抜かないよう、竿とリールの力でジワジワ上げて・・

 

最後は船長の網で、無事キャッチ。39㎝のマダイであった!!

 

食うには美味しい、いいサイズである。記念撮影もしてもらって、アドレナリン全開!寝不足とかそんなもんが吹き飛ぶ気持ちのいい一匹、船釣りは最高だと強く思った。

 

大体僕がタイを釣るのと時を同じくして、船内でも釣果がバコバコと上がっていった。シマフグ、カサゴ、マダイ、エソ。やはり船で釣れる顔ぶれは相当豊かだ。

 

「ナイスぅ!」と、誰かが一匹釣る度に、同乗者の賞賛の掛け声が飛ぶ。こういうコミュニティ、僕はやはり好きだ。気付けば僕も何度か、「ナイスぅ!」と言っていた

 

―しかしながら、テンヤで釣果を獲ったのは、そのマダイ一匹だけ。しかもどちらかと言えば、偶然釣れた、という感じだ。僕はやはり、狙って、”釣りたい”。

 

そう思った瞬間にはもう、僕はカバンからタイラバ仕掛けを取り出し、テンヤを切ってそれに装着し直しているのであった。

 

第三章:人生初は、いつだって楽しい。

 

ところで、僕はタイラバで鯛を釣ったことが、実は一回も無かった。タイラバ自体4年ぶりとかの話で、そのときはアオハタを釣り上げて終わりである。

pochihiko-inunosuke.hatenablog.com

 

この日、僕はタイラバで魚を釣れるのか?ドキドキしながら、Daiwaのサイト等で学んだヒントを頭の中で繰り返し、仕掛けを落として、定速で巻き続けた。

 

10m程上げて、落して、また上げて、落す。愚直にこれを繰り返す。周りの人も、カサゴ(とエソ)を次々と釣り上げている。活性自体は、悪くないに違いない。

 

そして、それを繰り返してしばらく経ち、底に落とすと、なんかが食いついた。

 

引きはそこまで強くないのだが、確実に何かがヒットしている手応え。巻きあげてみると上がってきたのは・・・

 

チャリコを卒業したくらいのマダイだった。ただこのタイは、僕にとって一つ大きな価値を持った一匹である。

 

そう、タイラバで釣った人生初のタイなのだ。初めてタイラバに挑んで実は10年弱経つが、いやぁ、長かったですねぇ。。。。。。

 

その後も、10分に1回は何かがヒットする活性が続いた。とはいえ大抵はカサゴなので、逃がしたり人にあげたり、お土産が増える感じでは無かった。

 

そしてこの日はめっちゃエソが釣れた一人で2桁いったんじゃないか、というくらい数を獲っていた方もいたくらいだ。僕もトータルで2~3匹は釣ったと思う。

 

しかし、船全体で活気は続き、同行者の方の話も面白く、気付けば10時、気付けば12時と、時間が本当に飛び飛びで流れている感覚になった。

 

そして僕にも、またアタリが一発入った。手応え的に、デカいカサゴかな、というそれ。側で釣っていたKさんに、「カサゴやと思いますよー」と告げて、巻く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ん?なんか模様が違う・・・・

 

は?

 

 

 

 

アコウじゃねえか!!!!!!!!

 

正式和名「キジハタ」を、生まれて初めて釣った瞬間だった。うそん!!メークドラマすぎるって!!

 

このとき、側で釣っていたお爺さんが、この釣果を褒めてくれた。サイズはそこまで大きくはないが、素直に受け取り、僕は喜んだ。

 

「いやー、嬉しいっす!アコウ釣るの、生まれて初めてなんですよ!!」

 

「ほーか、ほーか!いや、いうて、人生初はの、なんだって嬉しいもんよ!!」

 

呵々大笑、というべき豪快な笑いをあげながら、その人はそう評してくれた。もはや、名言だと思う。この言葉、これからも大事にしようと誓った。

 

最終章:家に帰るまでが、船釣りです。


その後も船全体では魚が釣れ続けた。カサゴ、エソ、アコウ、シマフグ、マトウダイ、マダイ。これぞ船釣りという顔ぶれの多様さ、本当に時間が経つのがあっという間だ。

 

午前中、実は巨大なアオリイカらしき姿も目撃している(中央ちょい右下の黄色いヤツ)。エギをやるには水深があり過ぎるのだが、今後の候補として面白いかもしれない。

 

あと、たまたまだが、巡視船を間近に観察する機会にも恵まれた。釣りバカ日誌か何か忘れたが、エンタメ作品でしか見たことがなかったので、いい記念になった。

https://www.kaiho.mlit.go.jp/07kanku/aboutus/sentei/hikokaze.htm


そして時刻が13:00を回った頃、納竿の合図が飛んだ。急ぎ仕掛けを回収し、ロッドホルダーに立てる。船長が乗員に挨拶をして回っているのが見えた。

 

―刹那、開放感と爽快感、寂寥感が混ざった、不思議な感情が湧き上がってきた。やり遂げた感じとも言えるし、終わってしまったなぁという寂しさともいえる。

 

クーラーボックスに座り込み、ぼんやりしていると「そういえば、中学や高校のイベントが終わったときの感じに近いなー」と気付いて、我ながらすごく納得した。

 

大人になってからこんな感情を覚えるなんてすごく意外だが、思えば、船釣りは結構非日常的なイベントである。そう考えると、確かに近いなと思う。

 

「またおいで」と、船長に言われた。「また行きます!」と、5回くらい答えた気がする。それは嘘偽りない本心だ。だってまた行きたいんだもの。

 

港に帰ってきてから、軽い挨拶を交わし、各々家路に着いた。僕は道中アイスを食ったりコーヒーを飲んだり、疲労に負けて寝ちゃわないよう気を付けつつ、家に帰った。

 

ふと、「そうだ、ウロコ取り器を買おう」と思い立ってホームセンターに寄った際、まるで船の上にいるかのように、視界が揺れているのに気が付いた。船釣りあるあるだ。

 

事故らないよう細心の注意を払って、無事帰宅。その後は最低限の洗い物を済ませて、コンビニ弁当をガツガツ食って、そのまま泥のように、眠りに落ちた。

 

本当に最高の一日だった。それ以外に言葉が見つからない。それくらい充実した、あっという間に時間が過ぎていく思い出。ありがとうございました!!!

 

・・・・あ、そうだ(唐突)

 

今回、エソとキジハタを釣ったので、くっそ久しぶりに魚種が増えた。(このブログの最終目的は、実は102種類の魚を釣るってこと、覚えてましたか?)

 

イイダコを釣った半年前の釣行以来だが、なんとこれにて、残り19種類まで迫ることができた。いよいよ、秒読み・・いや、まだ早いか。

 

さて。勝手に気合が入って、何度か文字数を削ったのに、結局5,000字にまで増えてしまった。まぁ、いっか。原稿用紙12枚分も読んでいただき、ありがとうございます。

 

それでは、今日はこの辺で。

 

調理編及び、タイラバ勉強編(いずれも仮称)に続く!!!

 

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