前回のあらすじ
前回の記事を読んでくれ
pochihiko-inunosuke.hatenablog.com
省エネのソロキャンプ。一言で言ってしまえば、僕の目標はこれをどこまで追求できるか、だ。最低限の装備で快適に過ごし、そして誰よりも早く撤収して帰ってしまう。
この体制さえ作れれば、それこそ巌流島だって、野島だって、江田島だって、キャンプサイトとして選ぶことができる。僕は30代の内に、それらを全て制覇したい。
それを夢に描くのもいいのだが、夢はどこまで行っても画餅である。とりあえず小出しで叶えてみること。そうすれば現実的に何をどうすればいいかが見えてくる。
夢を現実にするために何が要るのか。そして、何が足りないのか。そのきっかけは、掴むことができたのか。てことで後編、以下続きである。
焚火が無くても晩酌は楽しいか?
前編でも書いたが、今の僕の手持ちだと、手軽さを重視すれば焚火は捨てざるを得ない。だからこの日の調理道具は、バーナーとスキレットくらいである。
しかしこのバーナーの欠点は、耐荷重性が弱いところだ。ここにメスティンを乗せると、根元からグラグラする感じがあり、とても危ない。何か別の手が要る。
そう思って道中、DCMで買って来たものがある。それはある意味ほぼメスティン専用の小っちゃい台だ。(燃料も勿論買った)
ライターで点火し、炊飯を開始。燃焼時間は15分程度とあったが、それで米はちゃんと炊けるのだろうか。そんな心配は、数分後には綺麗に消えた。
思ったよりも安定して火力が強い!これはすごく嬉しいぞ!!
そして12~3分くらい待っていると、蓋の横からフツフツと水がこぼれてきた。米がしっかり炊けた証拠だ。タオルで無理矢理包み、ひっくり返して、20分程度蒸す。
しかしこれを待っていると、流石にお腹が空きすぎる。ということで待っている間に、早速一杯始めることに決めた🍶
AOクーラーと保冷剤のパワーで、凍る寸前の冷えっぷり
そしてサィサィみとうで買っていたヒラマサの刺身で、乾杯✨
アルコールがぁ、染みるぅぅううう~!!
ただ、調子に乗って飲み過ぎると、簡単に酩酊してしまう。まだまだ火を使った調理がしたいのに、それは余りにも危険だ。だからツマミ作りは割と急いだ。
そうはいっても、そこまでこだわり抜いた逸品というわけではない。鶏むね肉を炒めてマキシマムをかけただけ。全てマキシマム味になるが、このスパイスはやはり好きだ。
マキシマム味の鶏肉を食っていると、腕に巻いているFitbitが震えた。これは、米が十分蒸されたぞという知らせだ。ワクワクしながら、アツアツの蓋を、力業で開封する。
あれ、これ過去イチでウマそうなんだけど????
その香りの良さ、ふっくらした見た目、つやつやな輝き。全てが食欲をそそる。だから、あのAAみたいにがっつく。
ハムッ、ハフハフ、ハフッ!!
・・・・。
ただ乗せといただけなのに、自己ベストにウマい!!
家の炊飯器で炊いた米よりウマい!!!なんだこの台!!最高じゃねぇか!!!
なんかちいさいナリしてんのに、めっちゃ有能なヤツ。略して「ちい有」。そう呼ぼう。
ただ、白米だけがっついて酒を飲むなんてことはちょっときつい。だからツマミの調理を急ぐ。豚肉を適当に炒めて、ほりにしを振って、ひたすら食う。
この辺りから酔いが回ったのか、写真の数が劇的に減っていった。記録された時刻を見ると、20:00頃から本格的にすることが無くなっているのが判る。
てことでステイシーに引きこもって酒宴を続けた。どうでもいいが誕生日プレゼントとして頂いたライトの光量が凄くて、闇夜なのに普通に写真が余裕で撮れてしまった。
その後は残っていた牛肉も調理して、ウィスキーの残りを飲みながら、酒宴を満喫しきって終わった。その後はWikipediaを見つつ1時間くらい粘ったが、その内寝落ちした。
これが最高の就寝だよなと、振り返ればそう思う。
久しぶりの朝をエンジョイする。
僕の仕事は夜型だ。だから、世間がいう早起きとは明らかに乖離した時間軸で生きている。例えば僕にとっての早起きは、8:45頃の起床を指す。
しかしキャンプに来ると、いい意味で容赦なく、朝日が燦燦とステイシーの外膜を通り抜けて僕の全身に降り注ぐ。強制的に起床のスイッチが入り、二度寝など不可能だ。
だからのそのそと起きて、いそいそとグッズを取り出し、ごそごそと組み立てて、そして・・・ゆっくりと珈琲豆をミルに投下し、そして挽き始めた。
そしてお湯を沸かし、静かにフィルターへ注ぐ。「の」の字を描くように注ぎ、ぽたぽたとドリップされたコーヒーが落ちていくのを聞いた。
それを、前日に買っていた滅茶苦茶甘そうな菓子パンを食いながら、飲む。苦みと香ばしさ。甘さと優しい食感。コントラストが完璧で、つまりとても美味だった。
そうやってコーヒーを啜っていると、遠くから子供の笑い声が聞こえ、またジョギングに興じる人の姿も見えて、多くの人たちが活動を開始したことが伺えた。
見ている端から朝日が山間を照らしていき、眼前の木々が鮮やかに照らされていった。夜露も瞬く間に乾き、時刻を確認したら8:00とかそこらだった。
フリーサイト、本当に良かったな。僕は札を回収し、テントを撤収し、8:45頃には受付を済ませて家族旅行村を発った。
余談だが、札の返却時に「これからどこかへ寄られちゃってですか」と好々爺という言葉がしっくりくるお爺さんに話しかけられた。
僕はうっかり、「戻ったら少し寝て仕事ですね」と正直に答えてしまった。あんぐり、とまでは行かないが、驚いた顔をしたお爺さんの表情がとても印象的だった。
そんな結びであった。
おまけ:今回のキャンプで得たデータと仮説。
今回のキャンプを通じて思ったことはなにか。もとい、どんなデータを得て、どんな仮説を立てられたのか。備忘録として、最後に列挙する形で書き並べようと思う。
完全に未来の自分に向けた話なのだが、もしかしたら何かヒントになっている点があるかもしれない。気軽にザッピングして頂けるとありがたし。
食材について
できれば肉類に関して、前日に準備をするなどして、トレイではなくビニール袋などに入れ換えておく。
こうすることでソフトクーラーの容量を無駄に食わなくなり、さらに余裕を持って収納が可能。
耐熱グローブについて
メスティンを触るとき、またスキレットで調理をするときに意外と必須だとわかった。焚き火用とは別に、やや薄手のやつを探す方が良さそう。
ガスバーナーについて
ガス缶に差し込むタイプは、荷重に対して安定性がやや不安。ここは奮発して、ガス缶が分離したタイプを買うか……?
テント内部について
ステイシーの下にグランドシートを敷いているが、ステイシーの中にもミニ絨毯みたいなヤツが欲しいとちょっと思った。ゴミが気になるというのが主な理由だ。
また、元々腰が悪いため、サーマレストにそのまま寝ると、翌朝かなり背中が強張っていたのも気掛かり。
僕はうつ伏せで寝るタイプなので、エア枕との相性も良くなさそうだ。仰向けで寝る練習でもしようかな。
キャンプにおける寝具にもこだわりが要る。改めてそう悟った。
その他
荷物はかなり雑にまとめたものの、以下の量にまとまった。まだ減らせるのは違いないが、現時点でも形になりつつあるという手応えも覚えている。
工夫というより財力を用いて、これをでっかいザック1つに詰め込める日を夢見る気持ちは、これでさらに高まった。
後は一人用テントの新しいヤツ、でっかいザック、ローテーブルをもう一個・・・などなどを指折り勘定してみたが、簡単に5万円は飛ぶことは明白だ。
そこまで考えて、僕は予算のことを考えるのを止めた。2年だな、2年。35歳という節目を目指して、計画的に揃えていくことにしよう。
では今日はこの辺で。
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