分かっていたことだが、繁忙期のMAXがやってきた。そのため、3月中旬まで釣りに行ける暇は無い。
そうなれば、今は頭の中にちゃぷちゃぷとネタを集めていく方が建設的だ。
だから久しぶりに論文をまとめてあるページを開き、きまぐれな魚名を入れてリサーチをしてみた。
すると、結構面白い情報がまとまっている論文を見つけられた。僕自身の備忘録も兼ねて、その情報を抽出し、ここにシェアしようと思う次第。
本日の主役。
https://d1f5hsy4d47upe.cloudfront.net/f1/f15dbc9986d2c29b8f60d308cb18cf45_t.jpeg
スズキである。サイズによって名前が変わるだとか、ルアーフィッシングで超人気だとか、知名度抜群な情報は割愛。
よく考えると、僕はこいつが普段どこに生息しているだとか、必殺のルアーはなんだとか、そういった釣り人が欲しい情報に疎い。
アジとかサバみたく、回遊魚ではあるがコースが一定のヤツならアテはつくのだが・・・。
そういう風に、僕にとっては案外謎が多い魚である。(ルアーフィッシングの情報はなかなか釣り情報に上がらないのもあるが)
ということでここからは、生息地、餌、その他釣り人に有益な気づきの3つに分けて論文をまとめていく。
生息地。
すごく乱暴にまとめると、サイズや年齢に応じて以下のように変遷するらしい。
稚魚→藻場(5月くらい)
10㎝程度→藻場の周辺(9月くらい)
20㎝程度→湾の外の深み(12月くらい)および内湾に留まる
それ以上のサイズ(1歳以上)→岩礁帯をメインに回遊
みたいな。
ただ回遊型と定着型という風に、泳ぎ回るヤツとどっかに留まるヤツに分かれる性質があるらしく、あくまで上記のものは目安と考えた方がベターぽい。
例えば巨大なシーバスは河口で釣れたり、はたまた海釣り公園で釣れたりと、本当に幅広い。
でもま、砂浜でバコンと釣れるイメージは確かにない。シーバス狙いでサーフに行くのは、とりあえずナンセンスだとわかる。
では次に、食性について。
餌。
結構はっきりと何を食べるかが分かれており、参考になる。
体長13㎝以下→メインはアミ類(小さいエビ)
体長13~20㎝→メインはエビ類(シラサエビか?)
多毛類を食べるという記載はないが、例えばバチ抜けの時などは積極的にそれを捕食するとわかっているし、ワームにも普通にアタックするので、何とも。
ということで、その釣り場のベイトは何かを把握するのは前提として、餌ならモエビ類、ルアーならキビナゴ・イワシカラーを使うのがよいのかなと思える。
さてさて。
最後に、釣り人に役立ちそうな情報を、雑多にまとめてみる。
その他面白い情報。
スズキと言えば『夜行性』とよく言われる。実際それで間違いはないらしい。
夕マズメ以降の薄暮の中で魚類を捕食し始めるそうで、確かに夜間の釣果がとても目立つ。
ちなみに満潮時により接岸をするらしく、大潮でかつ夕マズメ後に満潮が来る日が最高のコンディションと言える。
また、スズキがどういうカラーのルアーに積極的にアタックするのかという研究もあった。
これによれば、『普遍的に100点を取るようなカラーはない』とのことで、かつ『背景色とのコントラスト比が高い』ほどアタックの可能性が高まったそうで。
例えば、背景色が赤と青という状況なら、白のルアーに積極的にアタックするのが観察されたとのこと。
逆に、背景色が白なら、赤とか青のルアーにアタックする率が上がったらしい。
つまり、海の濁り具合とか、暗さなどを考慮し、目立つ色味のルアーを使うのが良いのでは?と読み取れるワケで。
ちなみに、『透明の疑似餌は背景色関係なくアタックが見られた』という面白い考察もあった。
なので、ド派手なルアーか、透明なルアーを持っておけば、どちらかは当たるかもねという結論に至る。
今度実験しようっと。
まとめ。
長々と書いたが、スズキを釣りたければ、生態的には以下のようにまとまる。
『派手なルアーか透明なルアーを用いて、夕マズメ以降、岩礁帯を攻める!
餌で狙うなら、キビナゴとエビを用意しよう!』
みたいな。
とはいえ、青イソメに来ることも多々あるし、状況に応じて柔軟に対応できる準備が、他の魚種に比べて大切ですねー。
という月並みな結論になってしまいそうだ。
とりあえず、激務が終わったら色々比較しに繰り出すので、またこちらで面白い話をシェアできたらなと思う。
では、今日はこの辺で。
※今までのシリーズはこちら↓
pochihiko-inunosuke.hatenablog.com
pochihiko-inunosuke.hatenablog.com
pochihiko-inunosuke.hatenablog.com
pochihiko-inunosuke.hatenablog.com
※参考論文はこちら↓
https://www.jstage.jst.go.jp/article/suisan1932/28/9/28_9_851/_article/-char/ja/
https://www.jstage.jst.go.jp/article/suisan1932/67/3/67_3_449/_article/-char/ja/