俺のぬし釣り

山口と広島をメインに、102種類の魚を釣るべく我流釣りをエンジョイしまくるブログ。(たまにキャンプにもいく)

静かな時間を求めて。―僕は思い出のドブ川に仕掛けを放る。 @防府市田島の川➡佐波川河口付近の貯水池

あまり褒められた話ではないが、連勤日数がもうすぐ1ヶ月になる。もちろんフルタイムのそれが30個も並んでいるわけではないが、授業をしなかった日は無い。

 

これは押し付けられた結果というではないので、そこは安心してほしい。単に僕がスケジューリングをめんどくさがり、空いている日―つまり休日ーを潰しているだけだ。

 

なぜ休日を守るという意思が湧かないのだろう。その時間を授業に充てることと、趣味を楽しむのに充てること。これを天秤にかけて、なぜ前者ばかり勝つのだろう。

 

―こういう自分をイジめるような考え方は、意識的に立ち向かってぶっ壊すしか、そのループから脱け出る術はない。だからちょっと無理をしてでも、出かけることにした。

 

今の僕に必要なのは、ゆったりとした時が流れる場所に、静かに身を置くことだ。そのツールとして、釣りはこの上なく適している。

 

そしてそういった静かな時間を楽しめる場所にも、一つ心当たりがある。それは思い出が付随している場所だ。僕で言えば、防府市田島の川がそれに該当する。

 

ということで今日はそんな、静かな時間が流れる場所で、ひたすらに心を鎮めてきましたよと、そんな釣行記録である。

 

ではいこう。

 

 

あの日の記憶がしっかりと染み込んだ場所。

 

過去何回か紹介したことはあるが、僕はこの水門付近の、言ってしまえば透明度が高いときが無い程濁っているこの川に、子供の頃から通っている。

 

正確には、子供の頃通っていた場所はもっと上流なのだが、そこは開発と葦の伐採などが重なり、完全に死んだ川となっていた。だからこっちに通っているというわけ。

 

どうでもいいが、僕は幼少期の長期休暇の度に祖父母の家に通っていた影響か、昔から昭和のにおいがするものに心が惹かれる。また、共感や懐かしさも覚える。

 

キン肉マンを読んでも、過去のアイドルの髪形を見ても、「古い」という感想ではなく、「懐かしい」という感想が先に立つ。僕は平成3年生まれなのに、だ。

 

さて。今日は仕事が夕方からだったため、幾分のんびりしてから出発した。釣具屋でミミズを調達し、アイスを道中買って、食いながら移動する。

 

着いてみれば当然釣り人は皆無であり、真夏の太陽が容赦なく降り注ぐこの釣り場を、僕は独占することができたのである。(できなかったときの方が圧倒的に少ないが)

 

何はともあれ、まずは散策だ。僕が目指すポイントは住宅地の中にあるのだが、その道中にもポイントになっている個所は無いか、目を凝らしながら歩いていく。

 

すると、流れがある場所に、でかいコイ(ケツ向けてる)が大量にいるのが見えた。しきりに泥を吸っては吐いてを繰り返しており、僕の姿が見えてもお構いなしである。

 

ただし今日のタックルではコイツを釣り上げることができないので、むしろ今日は大ゴイを避けながら小魚を狙うという、逆に難しい作戦を強いられることとなった。

 

今さらだが、今日のタックル等を紹介する。シンプルな仕掛けで楽しみたかったので、0.8gのジグヘッドでフナやオイカワを狙うという風に考えた。

 

川を凝視しながら歩いていると、イカワ、ヨシノボリ、イナといった魚の魚影をしっかりと確認できた。そしてポイントに到着するとすぐ、深みに仕掛けを投下する。

 

ジグヘッド自体が軽すぎて、アタリはよくわからない。着底して数秒放置して回収すると、竿先が力強く引き込まれた

 

この場所では初となるコイだった。フナより細身で、また髭が二本出ているのが最たる特徴だ。判別するときは参考にされたし。

 

にしても、このサイズだろうが引きが強いからコイは好きだ。こういう生活排水が容赦なく注ぎ込まれる場所であっても、きちんと生きているのですな。

 

―余談だが、このポイントの両側には、家が数件建っている。その内一つはリノベーションされたのか、新築のような新しいそれに変わっていた。

 

また別の一つの家からは、ピアノを演奏する音が聞こえていた。お孫さんか誰かが帰省しているのか、それとも家主の演奏なのか。

 

そして残りの一件は、空き家となっていた。かつて甲子園か何かのラジオ中継が漏れ聞こえていたところなのだが、これが諸行無常ということなのかもしれない。

 

さて。無駄にしんみりできたのは、その一匹でアタリが遠のいたからだ。スレてしまったのかよくわからないが、今度は元来た場所に戻りながら、川底を探る。

 

すると、全く隠れる場所のない程の開けたエリアで、同じくらいのサイズのコイをもう一匹釣ることができた。ただしこちらは写真を撮り忘れていた。

 

その後はめぼしい場所を何度か探っては見たが、うんともすんとも言わず。あまりにも暑すぎて、逆に活性が低いのだろうか?そう思うほど、この日も異常な日射だった!

 

―ということでこの田島の水門付近には、滞在時間30分でオサラバ。また別の貯水池を目指して、車を走らせるのである。

 

・・・と思ったけど、実はこの水門を隔てた先は、これまた排水が注ぎ込まれているであろう海になっている。正確には汽水域なのだろうが、その顔触れはなかなかに濃い。

 

ほとんど見えないが、30㎝程度はありそうなクロダイが大量に岩ガキか何かを食っていた。夏はクロダイをよく見かけると言うが、ここまで露骨に群れているとは。

 

正直無理だと思いながらも、ミミズをつけたジグヘッドを深みに落としてみる。すると不思議なことに、餌が無くなって戻ってきたのだ。これは話が変わる。

 

再度餌を付け替えて挑戦。海底をコツコツと叩きながら誘いをかけていくと・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2㎝くらいのクサフグベイビーズがミミズを襲っているのが見えた。

(※画面真ん中の薄紅色の糸くずみたいなのがミミズ)

 

・・・・

 

はい、移動しまーす。

 

黎明期の記憶が染み込んだ場所。

 

このブログを始めた初期、開拓も兼ねてここに訪れた日のことを、僕はまだ覚えている。当時はニートで金もなく、祖母の家に身を寄せていただけの存在。

 

社会が用意したレールから思い切り外れてみれば、想像以上に退屈で、不安な日々が待っていた。そういう裏話もあってか、余計に濃い記憶が残っている。

 

さて。この場所もやはり日差しを遮るものが一切なく、容赦のない日差しが燦燦と照り付けて、文字通り肌を焼くかのようであった。

 

ただ、魚自体は大量にいて、ライギョだのコイだのイナだのが、容易に視認できるほどであった。期待は高まる。

 

水門前にある石でできた橋を渡り、お気に入りのポイントへ向かう。そこへ仕掛けを投下すると、大量のオイカワに一瞬で群がられ、ジグヘッドだけになる有様だった。

 

もちろん、針のサイズを例えばキス針7号とかにすれば簡単にヒットさせられるのだが、今回はむしろ好都合。あまりにも小さい雑魚は、相手にするだけ面倒だ。

 

てことでしばらくは餌盗りの猛攻に正面から戦っていたのだが、数分後にガッツリとヒットする引きがあった。

 

やっぱり好きな魚の一つ、ヨシノボリだ。こいつのプルプルとした引きの小気味よさは、得も言われぬ楽しさがある。

 

そして障害物周りを丁寧に探っていると、すぐにもう一発、重い引きが入った。こちらは明らかに、先のヨシノボリより大型の魚だ。

 

回収して驚いた。マハゼだったからだ。昔Iさんが特大のそれを釣ったのを見たことはあったが、自分でマハゼを貯水池側で釣ったのは初めてだ!(河口なら何度かある)

 

・・・・・・・・・

 

というところまで書いて、ふと違和感を覚えたヒレの形、身体の模様などを見比べてみると、なんかマハゼとの差異を感じるのだ。

 

こういうときはGoogle先生に相談だ。「マハゼ そっくり」で検索すると、「ウロハゼ」なるそっくりさんの魚の存在を知った。

https://oretsuri.com/mahaze-chichibu-urohaze

 

もしかして、こちらではないのか?↑の写真がウロハゼらしいのだが、確かに今回の個体はこっちに似ているように見える。

 

尚、その見分け方は、「なんか変だぞ・・」というカン以外だと、主に3つあるらしい。

 

① ウロハゼは、しゃくれている。

② マハゼの尾びれには、綺麗な雉のような模様が出る。

③ ウロハゼは死後黒くなる。

 

③は確認しようがないので、①と②を見ていこう。まず①から。ウロハゼは、アゴがしゃくれているというが、ミミズが邪魔で、これはよくわからない。

 

ということで今度は尾びれだ。それを拡大してみると、こんな模様である。雉のような感じは・・・しないなぁ。

 

ちなみにマハゼの尻尾はこんな感じ。うむ、全然違う

釣りと散歩と雑談と・・・ 疑惑のハゼ

 

・・・おいおい、マジか・・。

 

ここにきて、完全に棚ボタで魚種が増えたよ✨

 

まさかのウロハゼを追加して、102種類達成まで残り18種類というところにまでやってきた!!(その前に追加したのはこんとき↓)

pochihiko-inunosuke.hatenablog.com

 

釣ったときには全く気付かなかった。こういうこともあるんですなぁ。

 

―ちなみにウロハゼを釣ったあたりで、ある事件が起きた。あまりの猛暑によって、なんとミミズが全滅したのだ。

 

ミミズは暑さ・寒さ両方にそこまで強くないらしく、一応アスファルトからの熱が直で伝わらないようにタオルを噛ませて容器に入れていたのだが・・・

 

そうやって熱により死んでしまった個体は、完全に空気の抜けた風船の如くへにゃんとしてしまい、魚の反応も明らかに悪くなってしまった。

 

活性が高い群れの辺りに死んでしまったミミズを撒いて、そこの魚たちの血肉にしてもらった。次回の釣行の反省材料として、また一つ学んだときであった。

 

―にしても、こうやって静かな時間を味わうってのも、時には要るんだなと、改めて思えた。そこにきて偶然の出会い。できすぎた1日だと感じますた。

 

では今日はこの辺で。

 

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