最近、僕のFacebookに気になる記事が流れてきた。それは、
『塩で刺身の美味しさが格段にアップ!』
というニュースだ。ためしてガッテンで去年紹介されたものらしいのだが、とても気になる。
塩だけ?そして、格段に美味くなるだと?
これは試さずにはいられない。というわけで、早速僕も試してみることにしたですよ。
- 手順。
- ①まな板とブロックにたっぷりと塩を振り、斜めに立てかけて30分待つ。
- ②水で湿らせたキッチンペーパーで、塩を拭き取る。
- ③冷蔵庫でラップをかけず30分放置。
- ④刺身にしていただきます。
- 感想。
手順。
こちらのページを参考に、実際にやってみた。
使うのは、安価だったマグロのブロック。
本当はオーロラサーモンとかでやりたかったが、さすがに入荷が無かった。
さて。これが格段に美味くなるのか?早速始めてみよう。
①まな板とブロックにたっぷりと塩を振り、斜めに立てかけて30分待つ。
目安、塩焼きにするときより少し多めくらいだとか。抽象的だが、まぁそれは良い。
あまり斜めにしすぎるとズリ落ちてきたので、シンクを上手い事使って立てかけてみた。
んで、表面をよく見てみると、水分が少しずつ出てきているのが分かる。いわゆる浸透圧ってヤツ。
高校の時、生物で習った。仔細はすべて忘れちゃったけど。
30分はとりあえず放置でよいらしい。だから僕も、実はその放置中にこの記事を書いている。
②水で湿らせたキッチンペーパーで、塩を拭き取る。
マグロの場合、繊維に沿って拭き取ると、身をあまり傷めないそうな。
拭き取った後、ブロックの表面を指で触り、味見をし、もし塩気があればもう一度拭き取るといいのだとか。
思ったより何度も繰り返さないと、塩は取れてくれない。(僕は3回やった)この行程が唯一、手間がかかるものであった。
・・逆に言えば、この作業が手間に感じられるくらい、他の作業が楽という話なのだが。
③冷蔵庫でラップをかけず30分放置。
『また放置かよ!』という展開である。まあ、ブロックをいじくりまわす方が、不味くなる気もするけれど。実際先の記事にも、
刺身を美味くするコツは、無駄な水分を抜き取ること。臭みとかが一気になくなり、旨味だけが凝縮した身が出来上がる。
とあった。焼き魚を作るとき、キッチンペーパーで表面を拭くのは意識していたが・・
身から水分を抜いたことはなかったなぁ。どうなるんだろう。期待。
ワクワクしながら冷蔵庫に入れ、その間こうしてまたブログの記事を書いている。
④刺身にしていただきます。
そういえば言ってなかったが、長い待ち時間の間に、きちんと刺身包丁を研いでおいた。抜かりはない。
ということで刺身にしてみたのがこちら。
おろしてみた感覚としては、『身がずいぶん繊維質になったなぁ』というのが正直なところだ。水分が抜けているのは間違いない。
マグロの水っぽさがだいぶ薄れ、独特な感覚の肉を切っているような気分であった。(もちもちしていた、といえば近いかも)
ということで、実食。そのまま食べようかとも思ったが、さすがに醤油はつけてみた。
さて。一口。
あ、これ。
ハッキリと、美味くなっているのが分かる。無駄な水分が抜け、旨味だけが身に残っている感じ!
塩を拭き取り切れなかったところが少ししょっぱいが、トータルとしてはかなり美味しいぞ、コレ!
正直店で出てきたら600円までなら払う味だ。300円で買ったのにな。
塩のパワー、おそるべし。今まで食べた刺身たちも、この手法でもっかい作りたくなってきたぞ・・・!
極めて大満足な時間であった!
感想。
時間としては1時間ほど取られるが、放置が基本なので、時間さえ気を付ければその間色々なことができる。
そのため、字面より時間を無駄にした感は無い。時間さえあれば、毎度やっても良いくらいだ。
次なる野望は、やはり大好きなサーモンで試すこと。これに尽きる。
いやー、何回も繰り返し言ってあれだが、ささやかな手間でここまで変わることもあるんですね。
超絶簡単なのに、リターンは超絶大きい。
ウッソ~と思いながらでも構わない。ぜひ一度、試してみてほしい。
きっと、感動することになるから。うん。