前の記事で、僕はデビラカレイの干物を賞味した。
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ダシを取るという我ながら画期的な調理法だ。
オマケにめちゃんこ美味かった。
・・だが、まだ残っていたのですな。
冷凍庫の隅で、ひっそりと凍っているダシ。
うむ、何にしよう。
前回こそっと閃いたダジャレ。
いっそ、それを体現してやろう。
僕は、『カレイのダシを使ってカレーを作る』ことに決めた!
・・・うわぁ、寒いぜコレ。
しかし、ただシャレにしてもつまらない。せっかくなら、もっと凝ったものにしたい。
だから僕は、過去に作って美味かったカレーを、もう一度作ることに決めた。
それは、魚のアラをカレーにブチ込むというもの。通称、『アラカレー』。
数年前に作った時は、確かに美味かった記憶がある!しかし、小骨の多さに呻吟した記憶もある。
それを踏まえれば、今回はもっと上手に作れそうだ。よし、そうと決めたら材料調達だ!
僕は意気揚々と、スーパーへ繰り出すのであった。
今回のアラ。
スーパーにいくと、アラのラインナップは充実していた。
せっかくなので、高級魚をチョイス。
ヒラソ。正式和名はヒラマサ。
この高級魚の肉が、アラだとここまで安価で買えるのだ!
まず、下処理。
臭みを消し去るため、キッチンペーパーで拭く。
そしてバーナーで炙ってみた。
臭みを消しつつ、香ばしさをプラス。
魚類の調理の基本らしいと、昔観たバラエティで言ってた。
あとはカレイダシにブチ込んで、コトコトと煮詰めるだけ。
尚、具材は、ジャガイモとほぐしササミとアラのみ。
野菜を切るのが面倒だったのです。
20分くらい茹でたのち、一度アラを回収。
別の皿に移してから、骨とか食えない何かを外す。
作業そのものは3分くらいで終わり。
改めて、身のみを鍋に戻し、再び煮込んでいく。
見てくれはあれだが、香りはとても良い。
家中がザ★海産の匂いで溢れる。
そしてルーを投下し、再び煮る。
ちなみに味は辛口。
かれぇカレイカレーというダジャレを突き詰めたかったためだ。
多分僕、疲れてますね。
そんなこんなで調理は終了。
大体、全部合わせて2時間くらい?
平日であれば不可能な時間であった。
よそってみると、滅茶苦茶美味そうである。
いざ、実食。
―自分が作ったカレーイチで美味い・・!
カレイの味は流石にしないものの、コクみたいなのがしっかりある!
ヒラマサのアラ、味がしっかりしていて美味い!
カレーとの相性、抜群やんけ!
市販のライス(チンして食べるヤツ)2つ、計400gと大盛にしてみたが、20分くらいで完食。いやぁ、こりゃ、大満足だ。
宅飲みのシメか何かで振る舞いでもしたら、超喜ばれるだろうなぁ。
味もさることながら、驚くべきはそのコストだ。アラ120円を差し引いても、5人前が大体800円くらいで作れた。
ササミを冷凍で購入し、ご飯を炊飯器で炊けば、もう少し安くできるだろう。
満足、満足。またしても冷凍庫でいくつか凍っているけど、まぁ、いいだろう。
終わりに。
ヒラソのアラを食ったことで、残りは97品目となった。こちらのペースは上々だ。
アラとカレーの組み合わせなんて、普段はなかなか想像もつかない。でもやってみたら、とても美味しい。
他のダシではどうなるのか?
他のアラではどうなるのか?
このあたりの興味は尽きない。
休日など、時間が取れるときは、一度やってみてほしい。
それくらい美味な、かれぇカレイカレーであった。
完。