先週月曜日、鮮魚の種類が豊富な、行きつけのスーパーに行った。
しかし完全に失念していたのだが、そのスーパーの定休日は『土日祝』。こないだの月曜日は祝日であることに、着いてから気づいたのだ。
この15分のドライブは一体何だ。このまま何の収穫も無しに帰るとか超イヤだったので、近くのスーパーに向かう僕。
そして一直線に鮮魚コーナーに行き、そしてそこで見たものに、僕はとてつもなく驚いた。
今日はその偶然の出会いに感謝しつつ、短編をしたためようという次第。
まさか・・この魚のアラがあるのかよ!?
まず僕が仰天したもの。それは、『この魚』のアラだ。
まさかの『オーロラサーモン』である。
昔鮮魚を扱う仕事をしていた頃、全てコイツはフィーレ(三枚おろしの片身)の状態で店に来ていたので、そもそもアラという概念が無かった。
それが存在するとは・・・。298円はアラの中でもそこそこの値段だが、気づけば手を伸ばし、買い物かごに放り込んでいた。
調理法を考えるのは帰ってからでいい。だが、せっかくなら、食ったことない魚も食いたいなと。
そこで、もう1種買って帰ることと決めた。
知名度はそうでもないが・・?
次に買ったのはこれ。『メンタイ』というもの。ただし『メンタイ』は地方名であり、正式和名は『ヨロイイタチウオ』という。
うーん、なかなかにパンチが効いたフォルムだ。
これまた前の仕事の話なのだが、この『メンタイ』、とにかくよく売れていた記憶がある。
見た目だけならまず手を出さないだけに、きっとそうではない魅力があるのだろう。するとそれは、『味』に間違いないハズ。
不思議とずっと手に取ってこなかったが、その日はカゴにポンとそれを入れ、さっさとレジに持って行くのであった。
調理と実食!
まず、オーロラサーモンのアラ。いつも通りなんちゃって塩焼きにしようと思ったが・・
中身がボリューミー過ぎて挫折。仕方なく、ちょいと薄めの塩水で、コトコトと煮込むことにした。
一方メンタイについて。パックを空けると、少しだけ独特な香りがした。形容しづらい香りだが、悪臭と言う程ではない。
魚特有の生臭さを濃くしたような感じ。ちょっとだけ心配になったが、それはぶっちゃけ杞憂に終わる。
こちらはシンプルに、薄く片栗粉をまぶし、ソテーにした。身の質はどことなくタラっぽい。
調理時間総計は、大体30分程度。キッチンが魚の薫りで満たされる。
では、いざ実食。
実食。
まず、オーロラサーモンのアラから。ブロックのそれは、あまりにも勿体ないので加熱調理したことはない。
そんなワケでどう味が変わるか楽しみだったが・・。ああ、コイツは火を通してもべらぼうに美味い!脂のノリが違うし、そもそも脂が美味い!!
特に頬、頭、背骨付近、肋骨付近の身が美味しかった。酒も買っていたが、しばらく開けることなくサーモンに夢中になってしまった。
それくらいの美味。きちんと並べてさえあれば、僕はお店で1000円くらいしてもオーダーする。
さてさて。次はメンタイだ。
まずは味付けせずに食べてみたが・・・。よく売れる理由が一発で分かった。この魚、見た目から想像できないくらい上品な美味さである!
例えて言えば、『脂ののったタラ』である。味が淡白な分、色々な味付けに合いそうなのもポイントが高い。
こちらも一瞬で完食してしまった。
美味い魚。美味い酒。楽しい時間はいつもあっという間である。偶然の出会いに感謝し、僕は合掌の後、就寝とした。
―ということで今回は『メンタイ』を追加し、残り魚種は66種となった。
そろそろこのブログも200記事に乗ってしまうし、なんか一発ドカンとこれに特化したこと、やってみたいナァ。
という独り言をもって、今日はおしまいとする。