いつぞや書いたが、僕は『ボウズのがれ』という釣り具の信奉者だ。
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この釣り具で獲ってきた獲物の数は、それこそ数知れない。例えばこの記事の魚は、全てがボウズのがれによるそれである。
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そんな『ボウズのがれ』だが、1つだけリクエストがある。
それは、『もっと小さい魚用の、というより淡水用のが欲しいなあ~』というワガママだ。まぁ、商品化するわけはない。
ということで、止む無し。
自分で作り、実験することに決めた。今日はそのレポートである。
実際に作ってみたゾ!
写真に撮ると意味不明だったので、イラストにしてみた。
うーん、これも分かりにくい。やはりステップを踏んで説明するか。
①3号程度のハリスを80㎝程度に切り、末端にスイベル等をつける。
↓
②発泡シモリを通し、程よい長さのところにストッパーをセット。
↓
③『エダス結び』で、赤虫針(ハリス付き)を結束。
※今回はこのバージョンを使ってみた。慣れると楽だが、慣れるまでが少ししんどい。
https://www.niigata-nippo.co.jp/sp/life/angling/knot/06-edasu.html
↓
④もう片方の末端に、トリプルサルカンをセット。クリップ型のそれやクリンチノットを使い、サヨリ針とナス型オモリを装着。
↓
完成。
不慣れな状態で15分程度。慣れてくれば5分かからずイケる気もする。
ちなみに、完成したものの写真はこんな具合。
やはり分かりづらいが、思ったより形になっているので嬉しい。
では、早速使ってみよう。
実験開始!
場所は、この記事でも訪れた思い出の小川。
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まだ釣れてないカマツカが出たら良いなと思いながら、一投目をキャスト。ちなみに竿は、安物のトラウトロッドである。
そして餌は、まだ残ってた『イモネリ』と、安定のミミズ。赤虫針×2はイモネリ、一番下にはミミズをつけてみた。
さてさて。一投目から、僕は結構イラついていた。
『ハリスが細すぎて、めっちゃ絡まる!!!!!』
特に真ん中の赤虫針が、オモリとか上の針に引っかかって鬱陶しい。
無理矢理編み込んで長さを調整するなどしたが・・・・
止む無く、開始5分で引きちぎった。
すると、そこからライントラブルは特になし。細いハリス(0.6号だったか)の場合は、3本も付けない方が良さげだ。
さてさて。しばらく魚影を探しながら散策すると、60㎝程度の深みになっている個所を発見。
そこに仕掛けをキャストしてみた。
―夏から一層汚くなったこの川に・・・。ここで釣れた魚、絶対に食いたくねぇな。
すると、ちょこっと見えていた発砲ウキが、思い切り引き込まれた。置き竿にしていたので焦る僕。
アワせると、これが走る走る!期待できるぞ、色々と!
で、ランディング。
釣ったときはブログ的に新種のフナかと思ったが、よく見たらヒゲがある。つまり、コイだ。
だが、こんなにミニマムなのは初めて釣ったし、何より自作の仕掛けで獲った一匹目だ。
心の底がじんわりと温かくなった。
その直後、再度アタリが出た。今度はあわや竿が川に転落という勢いの、鋭い引き。これまた期待できる!
と思ったら、普通のフナだった。しかし、川用のボウズ逃れ、悪くないぞ!むしろ、釣れてる気がする!
このすぐ後も、写真を撮り損ねたが、オイカワを釣り上げている。我ながら、良い仕掛けを作ったということか。
―だが、フィーバーは短かった。日が沈んだあたりで、急速に活性は下がり、ミミズもイモネリもスレてしまった。
長居しても仕方ないので、20分程度で納竿としたが、色々と学びも経験も多い、素敵な釣行だと感じる。
総括。
ってことで、『淡水小魚用ボウズ逃れ』についてまとめてみる。
・総工費は1200円で4~6セット分くらい。製作時間は15分だが、必ずもっと短くなる。
・アタリは一番下、つまりオモリ付近のものに集中。ただ、イモネリを小魚が突くのも見えた。
・ライントラブルを避けるためにも、針は2本までが無難。どうしても3本目が居るなら、ハリスを10㎝程度にまで短くしよう。
という感じ。ここには書ききれないくらいの改善点も分かったので、もっと汎用性の高い『ボウズ逃れ』だって作れそうだ。
例えば『超大物用ボウズ逃れ』も多分面白い。カレイとセイゴを同時に狙えたら、無茶苦茶夢がある話ではないか。
夢は膨らむが、文字数も無駄に膨らむ。今日はこの辺で止めておこう。
それでは、お読みいただき、ありがとうございました。