第十二章 あらしのつぎのひ
・・・三日目の目覚めは、シルバーボランティアの方々による芝刈り機のブォンブォンという音によるものであった。
(晴れてるように見えるだろ。曇ってるんだぜ、これ)
おかげさまで寝過ごすことなく起床できたのでOKです。
その後は残っていたお米を使い、贅沢に炭火で焼きおにぎり。
醤油とかタレとか色々試しましたが、全部美味いの。美味いんです。
ってことでこの日は、おにぎりを食いつつ、前日失敗した仮説を組みなおすところから始めた。
『無風っぽい防波堤、結局どこなんだ?』
文系三人衆であーでもない、こーでもないと、防波堤をスマホでチェックしつつ会議。そして、ある防波堤に目を付けたのであった。
そこでようやく・・・。
僕らは釣りをすることができたのです。
以下、続きッ
第十三章 @知名港(なのか?)
今度目星をつけたのは、たぶんなのだがこの港。
かなり眉唾だが釣果情報もネットに上がっており、色々と期待できそうなスポットでもあった。
祈るような気持ちを込めつつここへ向かったところ・・・。
なんと!奇跡の無風!
まずはほっと一息、釣りをすることができたのです。
・・・しかし、現実は酷!
持ってきた撒き餌を狂ったように巻いても魚影はゼロ!
オキアミを餌に胴付き仕掛けを振り込んでもアタリはゼロ!
―蓄積された疲労もあり、心が折れそうになってしまったが・・・・。
その静寂は友達が打ち破ってくれたのであった。
何だろう、これ・・・・未だに正体は不明です。
そしてもう一人がカンモンハタを釣り上げて、僕以外の二人が安打を達成!なんかもう満足したので、帰ることに決めたのであった。(ハタはリリース)
第十四章 最後の夜 -We love E-love-
南国での訓練を経ると、人はこうなる↓
はい、写真と写真の間で時間経過が目立つけど、一体何をしてたんだろう。多分、風呂でも行ってたんじゃなかろうか。わからんけど・・。
そんなワケで魚も釣れたし、風もだいぶ止んだし、晴れやかな気持ちで最終日の夜をエンジョイできそうである。
この日も飯ごうで米を炊き、BBQをかっ食らう。作業もだいぶ手慣れたもので、サクサクっと終了した。
そして夜。
ずいぶん久しぶりに月を見た気がするぜ・・・・!!
これで心はウッキウキ!火起こしも完了したら、準備もそこそこ肉を焼く!
その香ばしい香りにもう我慢できひん!
飲ませていただきやす!
無論みんなで!!
途中野外訓練みたいな様相を呈しましたが・・・締めくくりが良かったから、良い卒業旅行だったよね、と。
三人でほろ酔いながら、旅の総括を夜が更けるまで続けました。いやぁ、良い夜だった。マジで。
―さぁ、最終日に思いを馳せるとしよう。
時間ぎりぎりまで、僕らはエラブを楽しむのだ!!
第十五章 心残り、消化
最終日。
食材を余らせても捨てるだけなので、米以外を無理やり使い切ることにした。
結果、非常に彩の良い朝食が出来上がり!
ちょっといいホテルの朝飯みたいな雰囲気。でも、つまりは余りものなんですけどね。
その後はゴミをまとめたり、道具を全て片付けたりして、キャンプ場を撤収。
しかし、フェリーが出航するまでには、車の返却を考えてもまだ時間に余裕がある。だが、それはワザとである。
何故か?だって、僕らには心残りがあるんだから。
その地を目指して、車を走らせる。
ウキウキ。ワクワク。でも同時に、心のどこかに寂しさも感じながら。
―次回、沖永良部旅行記、フィニッシュです!