釣魚として、そしてスーパー等でお馴染みの大衆魚として、【アジ】をご存じない方は極めて稀だと思う。
だからこそ、種々雑多の情報があちこちに溢れ、釣り方も調理法もほぼ体系化されている印象だ。広く浅い情報は、レッドオーシャン状態である。
こういう場面こそ、僕の天邪鬼気質の出番だ。僕はみんな知ってる情報には興味がない。だからこそ、イミフなソースから、オタクな情報をまとめるのが好きなのだ。
そんなことを考えていると、本当にふと思った。
アジは日本では大衆魚だが、世界においてはどうなのだろう?
・・・これは気になる。割と気になる。(僕だけだろうが)
―そこで今日は、【アジ】についてのグローバルな情報をキュレーションしてみようと思う。結構たっぷり書くつもりなので、暇なときにお読みいただければありがたし。
では行こう。
※尚、話が無茶苦茶広くなってしまうのを防ぐため、今回は【アジ科】のそれに限定する。
諸外国のアジと、その釣り方。
https://www.stripersonline.com/surftalk/topic/247635-blue-runner/
まず、『アジ』は英語で『horse mackerel』という名前らしいが、これで検索をかけても『日本のマアジ』ばかりがヒットしてしまう。
仕方ないので、『horse mackerel』とWikipediaで検索したら出てきた『同じ仲間シリーズ』で、その中でも見た目がマアジっぽいヤツを順にリサーチしてみよう。
まず、大西洋に広く分布する『Blue runner』から。(正式和名はよくわからない。ただツムブリとは別種)
https://www.stripersonline.com/surftalk/topic/247635-blue-runner/
マアジというよりカンパチっぽい見た目だ(余談だが、カンパチもアジ科である)。色々画像検索をかけたが、船からのジギングが鉄板っぽい。
しかし、オススメの仕掛けとして↓みたいなのもあった。やや原始的なフラッシュジギングみたいなものだろうか。
https://randrtackle.com/collections/blue-runner-sabikis
商品名は『Blue runner sabikis』とのこと。日本語の逆輸入がここでもみられるとは。サビキってアジ科全般に通じるらしいっす。
また、南アフリカ近辺には、見た目も日本のアジとそっくりな『Cape horse mackerel』なんてのが生息しているらしい。
https://en.wikipedia.org/wiki/Cape_horse_mackerel
ただ、コチラは生息地の関係か、釣り情報などはとんと見つからず。あくまで種類の紹介に留めておく。
次、『Greenback horse mackerel』。こちらはオーストラリア~ニュージーランドの近海に生息するという。(和名はミナミマアジ)
https://www.worldlifeexpectancy.com/fish-life-expectancy-greenback-horse-mackerel
ただこちらも、不思議なほど『釣り』に関する知識はヒットせず。まぁ釣るにしても、サビキかジギングで狙えば食ってきそうな気はするが・・・。
では次、『Yellowtail horse mackerel』をご紹介。
https://www.worldlifeexpectancy.com/fish-life-expectancy-yellowtail-horse-mackerel
こちらもオーストラリア近海を含む、世界に広く生息する種類のため、さっきのヤツとの区別はワケワカメである。(ただしコチラにはマテアジという和名がある)
このマテアジはゲームフィッシングの対象魚として人気らしく、桟橋にて、『フェザージグっぽい何か』を使って釣りあげている動画があった。
僕が疎いだけかもしれないが、この『フェザージグ』なるものは、普通に日本でも販売されているらしい。今度暇なとき、三密を避けて試してみる・・かも。
あとはまだチラホラとアジ科の魚は居るのだが、既視感が強くなりすぎてきたので、この辺でストップすることとしよう。
他国ではアジをどう食うのか?
https://www.burpple.com/f/6jjuu9a5s
調べてみたが、国が違えば呼び方も変わり、種々雑多の情報洪水で滅茶苦茶大変であった・・・。
その中でも、『あぁ、美味そうだな』と思ったものに絞り、紹介してみよう。
その筆頭は、実は↑の画像の調理法だ。インドネシアの料理らしく、名前こそ『アジフライ』的なものであったが、仔細が少し異なる。
これは推測だが、特に衣も付けず背開きにして丸揚げにし、そこへニンニク、ショウガ、チリソース、酢などを混ぜて作ったドレッシングを添える、という感じ。
夏に食ったら結構サッパリして嬉しいかもしれない。
また、イタリア料理の『クルード』も見た目が華やかで美味しそうだ。
https://www.yummly.com/recipe/Easy-Fish-Crudo-2572530
見た目通り(?)、刺身をレモン汁とオリーブオイルで締めたもの。これこそマジで夏に嬉しいレシピである。
―余談だが、『カルパッチョ』は本来牛肉を使うもので、『魚のカルパッチョ』なんてのを言い出したのは、実は日本らしい。
(違和感としては、魚の焼き鳥風みたいな感じだろうか)
そのため、地中海辺りで『鮮度の良い生魚』を食べたい場合は、『クルード』という方が適切なのだという。別角度から勉強になった。
・・・後の調理法は、フライにした後現地のソースを掛けたり、カレー風味で味付けにした後干したりと言ったのばかりだったので、思い切って割愛させていただく。
終わりに。
すごくどうでもいい白状なのだが、この手のキュレーション物を書く時、僕は10~20のサイトや論文を見ながら、まとめるようにしている。
時間で言えば2~3時間は掛かるため、記事の作成そのものは実釣モノよりタフである。(最近はヘンに慣れてきて、昔より多くの情報源を当たれるようになったのもある)
―そして今回は、その大半が『英文』という縛りにしたことで、なおのこと大変であった。『知らねーよ』と思われるだろうが、ここまでのアジマニアはそうそういまい。
コロナで外出が制限されるなら、知識をひたすら得てみるのも面白い。そんな余暇の一助になっていれば、この記事を書いた身として嬉しく思う。
それでは今日はこの辺で。
See you later!