真面目な人ほど、『釣り糸や釣り針の結び方って、全部覚えんといけんのん?』と僕に尋ねてくる。
割とどんな釣りの教科書も、出だしは『結び方』からスタートする。しかもその数は10~20種類にも上るため、確かにそう思われても仕方ない。
だがまず断言しておく。
『全部覚えんとダメなわけねーよ、ご安心を。』
かくいう僕も、結び方は全部で10種類も覚えてはいない。だがその程度の知識量でおも、25年間釣りをしてきて難儀したことは無い。全く、だ。
ということで今日は、身もふたも無い『釣り糸』や『釣り針』の『結び方』について、必要最低限+αの知識をまとめておこう。
とりあえずコレを覚えておけば釣りは出来るヨ。
個人的に一番使い勝手が良い結び方は、【クリンチノット】である。
http://www.yamaria.co.jp/knot/03_clinchknot
主にサルカンやオモリの端といった金属系の部品と、ラインの結束で使用する。しかし尋ねたいのだが・・・。
何かと何かを結束する場面の9割以上は、金属とラインのそれではないだろうか?
つまり、これ1つ覚えておけば、とりあえず釣りそのものには難儀しない。
実際僕も、頭を打つなどしてクリンチノット以外を忘れても、あまり困らないと思う。
例えば針も、いちいちバラバラのを買わずとも、最初からハリスが付いているのを選べば解決だ。
また、投げ釣り等においては、最初から完成した仕掛けで売っているのが大半だし、そっちの方がぶっちゃけ釣れる。
どうやって多量の結び方を覚えるかではなく、どうすれば最小限の結び方で釣りに行けるかを、まずは考えるべきである。
PEライン用の結び方はどれを採るか?
僕もそうだったのだが、例えば飛距離をもっと出したいとか、もっとアタリの感度を上げたいと願う人は、次のステップとしてPEラインを選ぶようになる。
ただ、PEラインはそれを直で金属系の部品に結束すると、超簡単にすっぽ抜けて使い物にならない。
なので、一旦リーダーというナイロン等のラインを短く切ったのを付けて、それにジグだの何だのを結び付けて使うのだ。↓
http://tsurikatsu.com/need/leader/
この結束方法はざっくり言って、以下の2つが有名だ。
まず、『ノーネームノット』。
僕のイメージだが、例えばエギング~シーバス、ナマズ等、オフショアまで行かないルアーゲームに使う結び方である。
いわゆる船からのゲームには、『FGノット』と呼ばれるノットの使用率が高い。
ちょっとでも手順をしくじると大きく強度が下がるのだが・・・。上手くできたときはかなり心強いノットである。
一応僕は『FGノット』は何も見ずに結べるし、『ノーネーム』も本を見れば再現は出来る。
だが極論、それも要らねぇな、と。理由は、釣具屋に持って行けばやってくれるからだ。
自分が技術を習得するために努力するのは、ぶっちゃけ最後の手である。外国に行くなら、英語を勉強する前に翻訳アプリを入れる方が先なのと同じ。
まずは軽い気持ちで、PEライン購入時に『リーダーの結束もお願いします』と頼んでみよう。正直、それでいい。
覚えとけばトクをするかも・・という結び方。
とはいえ、たったこれだけの紹介では乱暴なので、もうちょっとだけ列挙しよう。
まず、末端処理(結び目を作った後に余ったラインをどう扱うか)でオススメなのが、『ハーフヒッチ』である。
余ったラインを放置すると、ガイドに当たりまくったり、ごみが引っかかったり、何ならほどける原因になったりするので、放置するのはよろしくない。
普通にちょん切っても良いのだが、『ハーフヒッチ』で処理することで、強度UP・すっぽ抜け減などの効果が期待できるのでお得。
正直無茶苦茶簡単だし、時間も全然かからないので、覚えておいて損は無いと思う。
また、自作で釣り具を作りたい方で、針の結び方を覚えておきたい方は、『内掛け結び』を押さえておけばいい。
要は針に糸をクルクルっとするだけなので、実は難易度の低い結び方の1つ。結び方は活字より動画の方が良いので、観てみてはいかがだろうか。
終わりに。
ということで今日は、ニッチなテーマだがいろいろ言いたいことがあるそれについて書いてみた。
2020年の挨拶は別にする気は無いが、とりあえず今年の目標は『年間80記事以上』の更新にしておく。(目指せない数字じゃないし)
そして2年くらいやっていない船釣りを、再び始めようとも思っている。玄関で眠っているリアルフュージョンが泣いている。
―これ以上書いても愚痴になるので、この辺で止めておこう。
それでは、2020年もよろしくです。