冷蔵庫を整理整頓していると、トンデモナイモノを発見した。
それは、高知土産で貰っていた【酒盗】である。いたって普通の見た目だが、何がトンデモナイのか?
裏を見よう。賞味期限を見たらわかる通り、腐らせちゃった☆もともと発酵したものを腐らせるとか、これ如何に。
どうしようどうしようと頭を抱えていた折、あるアイデアを閃いた。そうだ、釣りに使っちゃえ、と。
酒盗は、独特な臭みがクセになる人もいるのが特徴の食品だ。名前の由来も、ドはまりした殿様が、『酒を盗んででも食いたくなる!!』とベタ褒めしたのがそうらしい。
また、酒盗とは旨味成分が豊富で、かつ独特なニオイが強烈であり、となれば色んな魚が反応して『なにこれぇ~』と寄ってきても不思議ではない。
―腐った何かを海にぶち込むという、ポセイドン激おこ案件。でも、こうでもせな、腐った酒盗が報われないではないか。(始めから食えやという正論はさておき)
ってことで、今日はおバカ丸出しの実験企画。『腐り倒した餌に魚は来るのか?』そのレポートでございます。
作戦。
直接針に酒盗を刺すのも何か違ったので、ボウズのがれのLサイズのオモリをカゴに変えて、そこに詰め込むことにした。
(ついでに針もいくつか千切れていたので、全て丸セイゴにチェンジ)
竿はいくつ振り出そうか迷ったが、酒盗の消費を増やしたいので、エギングロッドとシーバスロッドの二本体勢で挑むことに決定。
酒盗以外の餌はアオイソメ。長居する気は無いので30gでオシマイ。
ロケ地はこちら、防府市のターメルトフーズ裏。以前から大物がいるであろう気がしていたので、その正体がつかめればいいなという淡い期待も込めている。
そして釣りを行うのは、19:00~21:00の2時間だけ。この間、潮がよく動くからだ。サクッと行って、ポンと釣って帰る。最高である。
では、紹介はこの辺にして、早速海神に贈り物を差し上げて参りましょう。
いってこい、腐った酒盗よ!!
釣り座は何とか防波堤の先端をゲッチュ。釣り人は二人で、メバルを狙っているということだった。
―一方僕は、これから何を釣ろうとしているのか、いやそもそも、何をしようとしているのか。作業そのものが怪しすぎて笑える。
―よし、意を決して開封だ!
ドキドキ
ドキドキ
ドキドキ
―ん!?
全然腐ってる感はないなぁ・・。普通の塩辛のにおいがするぜ。てっきり、トンデモナイ悪臭で↓みたいになることも覚悟したけど・・。出だしは平穏無事ですね。
ってことで、カゴに詰めよう。ぎっちぎちにね。
その後、汁が自分に飛び散らないようスーパー注意しながら投下。寄せる釣りなので、ひたすらに待ちましょう。
―が、想定外の出来事が!!
なんと4投で根掛かり2発をやらかし、酒盗ぎっちりカゴを15分で全ロストしてしまったのだ!!
うわぁ、この辺の海神さん、めっちゃ酒好きなんかなぁ・・・。
しゃーない。気を取り直して、ノーマル夜釣りにチェンジします。
そして結局普通の夜釣りになるというね。
だが、このチェンジは完全に功を奏した!!まず、アタリが頻発したからだ。大体、1投どころか、50㎝くらい巻けば1アタリは出るほどである。
しかし、待ってみたりアワセてみたりしても、なかなか針掛かりせず。ようやくヒットしたのは、なんと着底直後に出た、5~6回目のアタリであった。
クッソ分かりにくいが、20cmくらいある良型のシロギス!!
なるほどね!こいつが突いていたなら、全然フッキングしない理由も納得だ。それは、メバル針を使っているから。でもスペアが無いので、このまま粘ります。
・・・大体20分後、再びでかいアタリがズドンと。こちらもしっかりフッキングできたので、問題なくキャッチ。
(伝わらないが、これは20㎝オーバー!)
そしてさらにその20分後、今度はフルキャストした着底直後にガツンと来た!
やっぱ晩秋夜釣りで出るシロギスは型が良いですなぁ~。全然数は出ないけど、やっぱ面白れぇゼ。
ってことでこの辺で良い時間となり、かつ餌もないなったので、納竿とした。
企画倒れも甚だしいけど、別の成果が出たのでまぁいいや!楽しい夜釣りでゴザイマシタ。
まとめ:晩秋の投げは面白いゾ!
ってことでまとめというか考察というか。晩秋の防府は、デカいシロギスが出るのは知っていたが、ここでも釣れたことで、この防府一帯がホットゾーンだとわかった。
※防府の投げがどれだけアツいかについては、昔色々と記事にしましたピョン
pochihiko-inunosuke.hatenablog.com
pochihiko-inunosuke.hatenablog.com
pochihiko-inunosuke.hatenablog.com
―また、たまたまなのかは知らないが、今回の3匹のキスは、潮が満ちるにつれ内湾→外湾へとアタリが出る場所が変わっていった。
オレンジ→青→緑の順ね
潮通しがよく、深くて、かつ砂地で、欲張れば岩礁帯すぐそば。防府はこれらを満たす場所が多いので、大キスが出るのも納得である。
尺レベルがいるとは思わないが、狙ってみるのもアリかもしれない。もっともチャンスと言えるのは、大潮となる再来週くらいしかないのだが・・。
尚、マックスサイズは21㎝でした。後日まとめて、漬け唐揚げで頂きます!!!
前回の周南夜釣りと併せて動画にもしたので、そちらもぜひご覧いただきたし(ステマ)
では今日はこの辺で。