水族館計画は頓挫したのかと思われるくらい何も書いていなかったが、そんなことは無く、色々な機材を買う予算を貯めるため、今月は節約に力を入れていただけだ。
今までが浪費し過ぎなのだが、食の楽しみをチョイと捨てただけで、ぶっちゃけン万円の費用を捻出できたので、いよいよ5~6月で水槽計画を動かせそうである。
―だが、いざ立ち上げとなったとき、その知識が自分には無いことに気が付いた。水槽を買ってきて、水を入れて、魚を入れればハイ終わりというわけではないらしい。
ということでネットの集合知をお借りしようとGoogleさんにお願いしたところ、膨大な情報量に出くわし、しかも全くできない化学の知識を要求され、目が眩みそうである。
しかしここにしっかり向き合わないままでは、僕は無駄に家で魚を殺すだけとなる。それは避けねばならない。勉強する責任が僕にはある(大袈裟)。
ということで、少なくとも立ち上げの時点で知っておかねばならなさそうなことを、この記事で備忘録がてらまとめておこうと思う。
立ち上げのプロセスを整理する。
まず、水槽を買ってきて、(いい意味で)適当な流木や岩を入れて、水を注ぎ、カルキ抜きという懐かしいアイテムを入れればそれで良いという甘い考えを正したい。
水槽の立ち上げは、結構神経を使う作業のようだ。すごく簡単にまとまっているサイトを見つけたので、それをここに引用し、メモっておこう。
ということで立ち上げで欠かせないのは、水草は先に植えて、レイアウトは完成させたうえで、しかもフィルターをしばらく通しておくことだという。
まぁ確かに、新しい家を建てて、引っ越したその日がエアコン初起動とか、芝生を植えるときってのは、確かに何かズレた気がする。
比喩として合っているのか微妙だが、僕がやろうとしているのは魚にとっての新居づくりに他ならないので、ここの順番と手入れは過たないようにする所存である。
気にするべき数値はなんなのか?
昔海水魚を飼っていた頃、謎の大量死を何度か経験したことがある。それはメバルの稚魚やアミメハギという小さめの魚に起きたことだ。
水槽の環境に慣れて、餌も捕食し、弱った様子もないのに、突然ある日を境に死ぬ。そういう例を何度か経験した。(一方ハゼやチヌなどは生存する)
当時からその原因はずっと調べていたが、実を言うと今でもその決め手には至っていない。何かしらの水質が変わったことがそうなのだろうか。
排泄物などが溜まって、水質が良くない方に傾いたのだろうか。とはいえ、わからないからと言って、水質を気にしないわけにはいかない。
そこで今回は、とりあえず【ph値】はしっかりと気にすることに決めた。水が酸性・アルカリ性どちらかに傾いているかを測る指標である。
ちなみに、僕が買おうと思っている魚の1種であるフナとかタナゴとかは、ざっくりこれが6~8くらいをキープできていれば、死にはしないらしい。
とはいえ、この数値は人間にとっては「1」という目盛りなのだが、魚にとっては環境が10倍変化するくらいのストレスになってしまうのだという。
都会から田舎へ、田舎から都会へ引っ越すのと同じくらいの変動があると考えれば、迂闊に乱高下させるわけにはいかないというのはよくわかる。
この数値だが、基本的には放置すると、ガンガンと酸性に傾いていくものなのだという。例えば、底砂や糞尿によって、数値は下がっていく(酸性になる)。
そしてここからは少し驚いた話なのだが、水道水はカルキ抜きさえやっておけばOK・・・とは限らないのだという。
水に含まれる成分には、カルキ抜きで除去しきれない有害物質(銅とかなんとか)が含まれ得るため、だそうだ。
この辺りまでケアするには、それらを検出するキット、それらを取り扱う知識、さらには底砂に関する深い造詣が求められる。今の僕にはちょっと無理だ。
まずは表面的な知識を得て、無駄に殺さないレベルになったら、厚みを得るために飼育しながら経験値を蓄えていきたいと思う。
改めて必要だとわかった物品は?
ってことで一通り、立ち上げに関する知識はまとまったと思う。相変わらず知らないことは多いが、多少なりとも霧は晴れたので満足だ。
ところで、僕の仕事は塾講師だ。だから塾講師っぽいことを言う。何かを勉強していて、それがきちんと深まっているときは、どんなサインが出てくるのか。
思うにそれは、新しい問いが浮かぶことだ。無知である対象に疑問は生じないが、少しでも知識を得ると、逆に問いは生じてくる。
例えば「じゃあこうしたらどうなるだろうか」とか、「他に自分にあった方法は無いか」ということが頭に受かんだ際は、勉強が上手く言っていると考えていい。
そして僕も、今回色々調べていたが、結果調べる前より問いの数が増えてしまっている。底砂はどうする?水草はどこで入手する?
流木や岩などの調達法も浮かんでこない。そもそも理想的なそれらを集めるためには、まずどんな水槽を作りたいかという設計図が要るのではないか。
ナマズを飼うなら隠れ家として岩は多めの方が良い。タナゴを飼うなら、岩より水草の方が大事になるのではないだろうか。
佐渡島庸平氏は著書で、「この世は問いに溢れている。なんと楽しいのだろうか」みたいなことを書いていた。多分だが、それに近いワクワクを、今の僕も抱いている。
とりあえず第一歩として、洗濯機の上に収納スペースを作るグッズ、とっととホームセンターで買うとしよう。
では今日はこの辺で。