自分の中では天変地異レベルの驚きなのだが、なんとブチ忙しいこの時期に、フル休みが1つ取れてしまった。(少し調整は必要だったけど)
その代わり明日は朝から夜まで授業尽くしという1日なのだが、このタイミングでの完全オフは、本当に嬉しい。心に溜まったヘドロを、しっかりと掃除する好機だ。
ただ、午前中は普通に寝たかったし、日中は防府で所用があり、かつ夜も早く寝たかったので、釣りに行くにしても真昼間しか難しいという感じだった。
しかし季節は真夏、太陽が燦燦と降り注ぐ中であり、魚から釣り人は丸見えという、ある種コンディションとしては最悪のそれに近い状況ではある。
普通なら釣りには出ず、日が沈むまで待ってから、のんびり繰り出す人が大半なのではなかろうか。
・・だが、それはあくまで机上の空論だ!釣りの指南書に書かれてあるセオリーの1つに過ぎない!大体はそうなだけで、例外も必ずあるではないか。
そう自分を正当化し、フツーに深く考えず、釣りに繰り出した。ターゲットは特にないが、強いて言えばシロギス。
で、せっかくなので少しは開拓チックなことがしたいよねということで、向島・運動公園前に繰り出すことに決めた。
今日はそんな釣行記である。
「あー、今年も、夏が来た!!!」
今日の目的地はここ。練習か大会か知らないけど、中学生が大量発生していたので、テニスコートの駐車場ではなく、ちょっと遠くのそれに停めて、歩いて移動した。
パコン!という、ラケットでボールを叩く軽快な音が、とても爽快で気持ちいい。ただ、日差しの強さはやはり殺人的だ。火傷せんばかりにコンクリートが熱い。
そしてこのテニスコート側から海を臨むと、こんな光景である。一応満ち始め2~3時間後ではあるのだが、この岩礁帯はまだ沈む前であった。
一瞬ここに下りてぶん投げようかと思ったが、2~30分すれば完全に沈みそうな様子だったので断念。結果としてこの読みは正解であった。
さて。仕掛けはいつものちょい投げセットだ。餌は地ケビであり、これが尽きたらとっとと撤収という風に決めた。
起伏に富んだ地形だからか、潮がある程度満ちてから、色々な生き物の姿が見えた。まずは、多分だけど、グレの稚魚の群れだ。
ほとんど同じサイズと規模の群れは、小茅・中浦付近でも見ることができる。メダカ網で簡単に採集できるので、子供の遊びにも面白い。
大学生の頃は海水魚水槽で飼っていたこともあるのだが、とても頑丈だし、餌もしっかり食べてくれるので、本当に飼育に向いている魚だと思う。
他にも、岸壁にハゼ科の何かだと思われる、長くてくねくねした10㎝くらいの魚が見える等、生体反応そのもはとても多く、純粋に生き物の観察場所として面白かった。
・・・では、肝心の釣りの方はどうなのか。実はアタリは一投目、着底直後から出ている。ただし、日中、着底後いきなり。とくれば、その正体は・・・・。
_人人人人人人人人人人人_
> 親の顔より見た光景 <
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・・・下手すれば僕が知る釣り場の中でも飛びぬけて一番と言っていいくらい、今日この場所のクサフグの活性は異常であった。
投下する。着底する。巻き始めようとしたらアタリがでる。そこで回収すれば、フグが1匹か、フグがダブルか、針がないか、餌が無いか、どれかなのだ。
餌が残るとか、他の魚が釣れるとか、そういうのが全く望めないくらいにバクバクやられる。恐らく、↓のアピールが猛烈に効いているのであろう。
予備も買っていったのだが、最終的には4セットくらいを千切られてしまった。決して安くはない仕掛けなので、精神的ダメージはそっちの面でも大きめである。
・・・だが、更に潮が満ちてくると、またまた面白い光景が見えてきた。それは、エンピツサヨリの群れだ。(写真だと全然わからないが)
見渡す限りあちこちに見えて、しかも回遊しているというより、ずっとふよふよと漂っているという感じだった。地ケビを投げたが、流石に食ってはこなかった。
確かに向島では、10年近く前のGW頃に小田漁港へ行って、むっちゃデカいサヨリをそこそこ釣って、楽しい思い出を作らせてもらったことがある。
島の全域にそもそもの生息数が多いということなのだろうか。まぁ僕は勝手に、このブログ開設後初のサヨリは広島で釣ろうと決めているので、あまり興味は無いのだが・・。
しかし、投げ釣りの方はてんでダメだ。投げてはフグが釣れて、針が無くならないことを願い続けることの繰り返し。かなり精神力を持っていかれる。
魚影が濃い足元に沈めれば、また違った魚が釣れるだろうか。ちょいちょい、小さいクロダイの姿も見えている。(大きいそれも目撃した)
そこでリスクを承知で岩のすぐ側に投下。回収すると、ダブルのフグ。何をどうしてもどうにもならない猛攻に、僕はカチンときた。
こうなったらもう、真っ向勝負じゃ!!
ということで、自分が出せる全ての意識を注ぎ、仕掛けをフルキャスト。しっかりと重さが竿に乗る手応え。目視がギリギリの遠さに水飛沫が上がった。
ラインの糸を見るに、恐らくこの竿とリールで出した自己ベストを更新している。ここまでやれば、違うのが釣れるだろう。
・・・すると、竿先を何度も叩くような、激しいアタリがでた。あぁ、はいはい。デカいクサフグのダブルかな?正直、心は荒んでいた。
だが回収してみると・・・・。
_人人人人人人人人人人人_
>立派なシロギスこんにちは<
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まるで伝わらないが、大きさは15㎝強、腹は恐らく卵でぱんぱんであった。たまたま通りがかった親子で散歩をしている方が、「キスですか!」と驚くほどのサイズ。
ちなみに小さいクサフグとのダブルであり、それゆえ上げるまで、引きではキスだと気付かなかった。
コイツはこの後、針を外してリリースした。ここ最近、不思議と、釣った魚を持って帰って食おうという気にならない。面倒なんだろうな。
はい。その後も投下を繰り返したが、餌が尽きたため、16:40頃に納竿とした。ふと気づくと、今度は大人たちがテニスコートでテニスに興じていた。
暑いのに、元気だな。だが、多分僕も、彼ら彼女らに言わせれば、同じことを思われるのだろう。自分の腕を見ると、日焼けで赤くなっていた。
真夏の日中だろうと、仕掛けを振り込めば本命は十分に狙える。シロギスを狙いたいなら僕は他の場所を選ぶと正直決めたが、まだまだ可能性はある場所だとも思う。
次に来るのはいつになるだろうか。まぁ、9月だろうな。それはさておき、良い一日でしたわい。
じゃ、今日はこの辺で。
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