僕が使っているSNSから、1件の通知が来た。どうやら5年前のこの日前後、僕は尻川海水浴場でカレイを釣っている。
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その日からもう5年も経つことに驚きだが、そういえばたまたま今日はオフであり、潮見表を見れば、そこまで悪い潮ではない、という感じだった。
とはいえ新しいゲームにハマり倒しているため早起きは無理。朝マズメはパスしたい。そのため今回は夕マズメを狙い、カレイ釣りに繰り出してきた次第である。
なにか面白い話は起きたのか。まぁそれは、読んでみてからのお楽しみ、である。
秋穂の海神「今日は儂も機嫌がイイぞい」
到着して早々驚いた。真冬の秋穂なのに、風が非常に穏やかで、もはや凪いでいるといって差し支えないほど、コンディション抜群だったからだ。
秋穂は潮見表をチェックすると大抵、海上暴風警報か注意報が出ている程の場所だ。正直ここまで風が弱い日は、秋穂に足繁く通って何年も経つが、初めてかもしれない。
さて。ただし釣り場への到着はのんびりしすぎて16:20頃になってしまった。日没時刻はざっくり17:40なので、最大で1時間半くらいしか粘れないこととなる。
ということで急ぎ用意。釣り座から海を見下ろすと、潮位が低いおかげで、どこにどんな岩が転がっているか、よく観察することができた。
ふと山の上に目をやれば、「やっぱり仕事の年度が変わって、区切りがついてからだな」という言い訳で一泊を後回しにしている、あいお荘が見えた。
余談だが、僕がこの尻川海水浴場を知ったのは、あいお荘の露天風呂に浸かって外を見ているときだ。以来気になっていて、実際に行った記録が、冒頭の記事である。
さて。ターゲットは5年前と同じくカレイなので、まずは海底に起伏があるところを探す必要がある。しかしベタ凪状態なのに、潮目はうまく観察できなかった。
仕方ないので、持ってきた竿2つを別々の方向にキャストし、ゆっくり引いてきて、その手応えの違いから、いわゆるカケアガリ等を探すことに決めた。
手応えとしては、投げ竿の遠投が上手くいったときと、足元まで引いたときに、仕掛けがズシリと重くなる感覚を得た。それ以外は意外と平坦なのかもしれない。
・・・その後は、まぁとりあえずフグでも遊んでくれるだろうという謎の期待をしながら、ひたすらにアタリを待った。
不穏な兆候はすぐに表れた。アオイソメが一切盗られないのだ。
1月に来たときは、なんだかんだでクサフグにガジガジされて、イソメが無くなることが常だったのに、今日はなんで、どうして、丸ごと残って戻ってくるんだい・・?
そのまま時は流れ、近くから17:00を告げる、山口市ではおなじみのチャイムが流れてきた。(曲名等は調べたけどわからなかった)
「あーあ、今日は本気でボウズからのお蔵かなぁ・・・・。またマニアックな魚を調べて記事にするかなぁ・・・。」
そんな弱気なことを考えながら海を見ていると、ふと気づくことがあった。
おぉ?
めっちゃ穴釣りできそうじゃね?
そう思った2分後には、ルアーロッドの方をチョチョイと交換し、ブラクリを装着。片っ端から岩の隙間に、イソメをコツコツと落していく。
はい、ムラソイ・ベイビーが遊んでくれました!!
こうなったらもう、味しめまくりじゃ!投げ竿は完全放置で、海に落ちないよう細心の注意を払いながら、僕は穴釣りに集中力を全部振ることに決めた。
ただしこの時点で残っていたアオイソメはなんと1匹。それを半分にカットし、房掛けにして、別の根魚を狙いにかかる。
コツコツ、コツコツ。岩の隙間に落として叩き、浮かせて待つ。
―次のアタリは、さっきのより強いものだった。
15㎝くらいかな?
これまたムラソイ、ゲットだぜ!!
いやぁ、穴釣りはやっぱり楽しいナァ・・・。ロケーションさえ間違えなければ、あとは根性勝負でなんか釣れる。奥が深いこともそうだけど、打率の高さがそのウリだろう。
ちなみに投げ竿の方は、最後の最後でイソメが2㎝くらいに千切られていたが、アタリなど皆無であった。まぁ、キャストが上達したから良いとするか。
てことで、秋穂の冬はまだまだ生命が寂しい。今後は投げ釣りと穴釣りが同時に楽しめる・・そうだなぁ、中関埠頭に行ってみるとするかな。引き潮の時を狙って。
ということで、今日はこの辺で・・?
おまけ:尻川海水浴場に潜む謎の生き物?
ところがどっこい、そうはならんのですな。6~70m沖くらいだと思うのだが、何か大きくて黒い塊が水面で動いているのが観察できた。
確信できるほどこの目で正確に見たわけじゃないのだが、これはスナメリではないだろうか。
サメやエイにしては動きがスローモーだったのもあるし、実際、何人かから、「普通にスナメリはいますよ」と聞いていたのもあって、特に荒唐無稽な仮説ではないだろう。
余談だが、釣り場にスナメリが現れると、少なくとも回遊魚系は警戒モードになって、餌を口にすることは無くなるのだそうだ。
この日の活性の低さには、スナメリによるプレッシャーが効いていたのだろうか。それにしては、影響を及ぼすエリアが広すぎるような気もするが・・。
尚、スナメリは絶滅危惧種に指定されているので、もし釣り場で見かけたら、少し遠い場所に移動する方が色々と賢明な気がする。
僕自身は数多くの生き物が見れれば見れるほど楽しいと思うクチなので、ぶっちゃけラッキーな思いをしたと感じている。
そういえば調べていく内に知ったのだが、宮島水族館にもスナメリは展示されているらしい。その画像がびっくりするくらい可愛くて驚いた。
海獣による完璧なドヤ顔(ツ)
宮島は僕にとって馴染みがある場所でもあるので、釣り・キャンプ・観光を抱き合わせた贅沢な旅に行きたいなと、ふと思った。まぁ、春だな、春。
ということで生命の反応に乏しいと思ったけど、記事にしてみればそうではないと気づけた謎の釣行記、今日は今度こそこの辺で。
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