フィッシングレイクたかみや。その存在を知ったのは大学２，3年の頃だと記憶している。広島県有数どころか、中四国有数の規模の管理釣り場。心が躍らないわけが無い。
いてもたってもいられず、バイト代をつぎ込み、スプーンを買い揃えて向かったのをまだぼんやり覚えている。そのときの様子は、大昔の僕のmixiの日記にも書かれていた。
↑12年前のたかみやの受付小屋。貴重な写真かもしれない。
稚拙すぎる文章なので引用はしないが、そのときからこの場所は神スポットで、心の底から当時の僕が楽しんでいたことが伝わってきた。
願わくばキャンドルサービスのように、この楽しさを他の人にもお裾分けしたい。そう思って、僕は職場で働く大学生を誘い、たかみやへの再訪を計画したのであった。
ちなみに、ここへ行くこと自体めちゃ久しぶりだし、ここで魚を釣った記憶となれば、多分6年以上前がラストというくらい、実は釣りという意味で相性は悪い。
ただし今回の僕は一味違う。知識で武装しまくった今、釣果は変わってくるはずだ。そして当然、周りにもこの醍醐味は味わってもらいたい。
そんな移動距離だけは壮大なドラマ、前編・後編でいざ参る！
第一章：170㎞ドライブ。
場所取り諸々を兼ねて、9：00には到着したいと考えた。そこからナビに情報を入れて逆算すると、何時に集合すればいいかは自ずと算出される。
時折SAでコーヒーとトイレ休憩を挟むことも織り込んで行程を調べると、朝6：30に出発すれば大丈夫だろう、という風に結論が出た。
皆様からすれば「ちょっと早いね」か、或いは「普段の起床時間っす」という時間かもしれないが、僕は夜型の仕事ゆえ、6：30はもはや深夜に等しい。
普段朝8：00に学校に行く人が、5：00に登校するのと同じくらいキツい。前の日も早めに寝ようとはしたが、悪夢を立て続けに見たせいで、逆に疲れてしまった。
さて。今回のドライブは片道170㎞。僕の実家からスタートすれば40㎞、1時間弱で到着するのだが、山口から向かうと結構露骨に時間が上乗せされるのか。
中学の頃に怪我した腰が持つのかが不安だったが、まぁ行くしかない。ということでまずは高速をぶっ飛ばし、安佐SAでコーヒー休憩を取る。
「大学生にはお金出させんっちゃ！！」という謎の男気を発動しては居たが、せめてコーヒーだけは買ってもらおうってことで、ゴチになりました。
飲み過ぎて膀胱が割と早めに限界を迎えたが、まぁ仕方ないよね。ということで特に渋滞もなく、想定よりだいぶ巻きで現地に到着。
久しぶりに来てみたら、結構景観が様変わりしていて驚いた。桟橋が新設され、対岸の形も若干変わっており、新たな歴史が刻まれているのをすごく感じ取れた。
釣り人は既に5～6名ほどは居た。全員が高そうなタックルとウェアを装備しており、少しだけ敷居の高さを感じたが、そんなものは関係ないっちゃ。
てことで受付を済ませに小屋へ向かうと、すごく愛想がイイおばさんが接客してくれて、なんというかホッコリした。ちなみに料金は4月1日に改訂されるので、ご注意を。
はい。今回は上手いこと堤防の端を陣取れたので、ロケーションは悪くない感じだ。活性が高い朝の時間帯に、とっとと釣ることが鍵となる。
じゃあ早速、実釣の様子を書いていくことにしよう。
第二章：レインボー・トラウト。
まずは同行者に一通りレクチャーをして、そこから各々好きに釣ってもらうことにした。ちなみに僕以外に2人連れて行ったが、両者とも初心者である。
着底してからレンジを刻んでいくこと。巻くスピードは探り探りだが、遅過ぎたら湖底を叩いてしまうこと。カラーは適宜変えること。色々と伝えた。
そして釣りを開始して2分後、同行者の一人が声を上げた。
「釣れました！！！！！」
えっ
あらま立派なレインボートラウト！！
オレンジ＋ゴールドという感じの色味のスプーンに思い切り反応したようだ。ここはビギナーズラックが普通に発生するから面白い。
そして彼は、立て続けにもう1枚釣り上げていた。センスありまんな！！ちなみに1匹目は締めたが、こっちはリリースしている。
ただ、時合はやはり散発的だ。水面の餌を捕食するニジマスも出たり出なかったりで、活性のアップダウンはどこか激し目な印象だった。
僕もゴールドに付け替えてみたが、全く反応は無し。サイズを落としたりカラーを地味にしたり、せっかちな性格を全力で発動させながら、ヒットカラーを探っていった。
30分くらい続いた静寂を破ったのは、なんと僕だった。使ったのは、グリーンのスプーン。湖底から3カウントくらいのレンジを引いていると、ゴツンと反応があった。
ヒットしなかったが、意識的に同じ場所を再度引くと･･はい、ズドーン！結構重い引き込み一発、しっかり食い込ませてから慎重にファイトを開始した。
取り込み後にテンパったのか、倍率が狂っている･････。ただ、これで伝わってほしいのが1点。これは自己ベストサイズの結構な大物だったのだ！！
26㎝のスニーカーと比べると、網の直径は40㎝くらいかなと感じる。となればさっきの個体は、40～45㎝くらいではないかな、と。引きは確かに強かった！！
尚、釣り上げた瞬間、そのデカさから「調理めんどくせぇ」という思いが湧いてしまい、何の躊躇いもなくすぐにリリースしている。
具体的な全長が書けないのはそれが理由だ。ちなみにこの判断は、後々考えれば、巡り巡って正解だったと感じている。
･･これでまた場が荒れて、アタリは完全に遠のいてしまった。そこから3時間券の上限いっぱいまで粘ったが、全員安打は達成できず。あないみじ。いと口惜し、である。
一応その後もクランクにチェイスがあったり、シルバー＋ピンクのカラーにアタックがあったりと、反応自体は散発的にあったのだが･･｡
今回はスキルというより、準備の甘さを痛感させられた、という感じだ。1万円くらい突っ込んで、スプーンを2～30個くらい買う旅に出ようかなと思わされた。
･･･なんかキレイな結びになった雰囲気が出ている。しかしこれはまだ前編の話だ。
このシリーズはここで終わりじゃないぞよ。
もうちっとだけ続くんじゃ。
ということで次回･･･
BBQ編に続く！！
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